2010年8月31日火曜日

ハモネプ

31日夜(日本時間)弟のしゅんがハモネプと
いう番組に出るらしいです!チーム名は
joker、肝のすわった自慢の弟、観て下さい〜

2010年8月21日土曜日

上司の指示に同意しないときは?

この書き物はいつもに増してヘビーである。来月は大人の英語
かなあ(笑)。

欧米の仕事環境において、自分の思う優秀なリーダー達と、普通の
リーダー達の違いが顕著に現れる場面があると思う。

それは、自分の上司からの指示と、自分の意見が食い違ったときの
対応の仕方である。

まず、「立場上言う事を聞く」や、「うまく自分なりに解釈して
伝える」といったような、受け身的な対応が必要な場合も多々あると
思う。ただし今回は、欧米の文化で大事であると思う、また、自分の
ように日本の文化がバックグラウンドである場合に難しいと考える、
この上司の意見に対して何かうまく対応したい場合のことを考えたい。

自分は基本は意見を言う方なので、何か賛成できない事があると
相手が誰であろうと自分の意見をストレートに言う方であった。
「当たり前だ!」と突っ込まれそうだが、これではうまくいか
ない事の方が多い。

仕事の関係の長い、信頼関係の確立された上司ならこういった
意見をきちんと聞き、考慮してくれるのであるが、問題は仕事を
初めてするまだ信頼関係の築けていない新しい上司の場合など
である。

「あの上司、マジいけてねえ。なぜ意見を聞いてくれないん
だろう。。。耳を傾ける価値はあると思うのに。」

このような愚痴は良く聞くし、自分もいままでかなりよく
言ってきた。

長い間、何よりも重要なことは、仕事の為にとにかく正しい
ことをやるのが一番大事だと思っていた。なので上司の意見に
同意しない時は意見もする。そして、仮に自分が正しい事を
言っていると思っている時は、それを例えば上司が聞く耳を
持たない場合は、その意見を聞かない人が悪いと思っていた。
なので上のような愚痴もでる。

しかし本当の問題は、実は意見の正しさにではなく、上司に
意見を聞いてもらう為の信頼関係の築き方にあったと今では
思う。

自分の尊敬するリーダー達を観察してきて気づくのだが、
彼らはどんな上司でも、仮に初めて一緒に仕事をする相手
でも、上司の信頼を得るのが抜群にうまく、早い。

そして、この誰とでもきちんと素早く信頼関係を築くこと
ができ、上司の信頼のもとのコミュニケーションのできる
リーダーは、かなり優秀であると自分は思う。

この立ち位置にいる人であれば、仮に上司の意見に同意を
しない場合は、説得力をもった、うまい言い方で意見を
すればきちんと聞いてくれる。上司の観点から見ればこれも
明白で、自分の信頼する部下から、説得力をもって、良い
提案をされれば、当然聞く耳を持つであろう。

(もちろんその意見に同意をするかどうかは場合次第だが、
どちらにせよ、信頼関係を築いた人との対話なので、どちら
になろうと有益なディスカッションで終わる。)

仮に本当に上司が間違っていた場合は、誰でも間違えはある
わけで、上司からすれば信頼する人からのうまい指摘であり、
頼りになる部下である。

逆に、きちんと信頼関係を築いていない上司に対して意見を
すれば、それが正しいかどうかなど関係なく、単純に「いち
いち何かを言うたびに、自分の意見を言ってくる使いづらい
ヤツ」になってしまう。

悪いのは意見の内容ではなくて、その上司に対する自分の
立ち位置であったと思う。

さて、初めにも触れたが、場合によっては「立場上上司の
言う事を聞く」や、「うまく自分なりに解釈して伝える」
といったような、受け身的な対応が必要な場合もあると思
う。しかし、その対応方法しか行わないと、仕事は一緒に
したいが、表現を悪くすると「使いやすい人材」と潜在的に
思われてしまう可能性があると思う。

上のような優秀なリーダーの対応方法が出来る人は、受け身
的な対応が基本姿勢のリーダーと比べると、違う種の上司から
の信頼を得ている様な気がする。

自分の尊敬するリーダー達はこれを難なくこなしている。
言うのは簡単であるが、このスキルを身につける為には、
このブログで書いていることの総合力みたいな物が必要に
なると考える。だからこそ我々日本人には難しいと思う。

欧米の文化ではリーダーとして上司の信頼を得る為には、
良い仕事をしているだけではだめである。まず、「社交性」
「ジェントルマン」「雑談」「冗談」といった、この
ブログのいろいろな所で書いている、文化的にリーダーに
求められる人間性が備わっていなくてはならない。

そして、リーダーとしての信頼をきちんと得るためには、英語
のコミュニケーション力も相当必要である。上司の間違いを
説得力をもって否定するようなコミュニケーションには、相当
Articulation能力が必要である。

自分の生活環境で、リーダーの優秀さを見分けるには、上司の
指示が間違っていると思った場合の、その人の対応方法を観察
すると、よくわかると思うのである。

そして最後に、視点を変えると、このような優秀なリーダー
達は、信頼関係を素早く築いた後に、上司が間違っていると
思うときはバシバシ説得力のある言い方で自分の意見を言って
くる。このようなリーダー達をさらにその上でまとめる人は、
相当な強さおよび能力が無いと勤まらないことも想像できる。
これが自分の考える、我々日本人にとって、国際環境でいち
外国人として組織を率いるのが難しい大きな理由の一つである。