ここ十年ほどで海外で活躍する日本人の話を聞く機会がさらに
増えて来た感がある。これはビジネス、スポーツ、エンターテ
イメントなど様々な分野で日本人先駆者の方々が国外でも
活躍できるということを証明してくれたことが大きいと思う。
そんな中、外国での生活・仕事には自分の慣れた環境ではない
ことによる様々な難しさがあり、経験すれば経験するほど、また
その先の難しさを発見する。生活環境における、カルチャーの
違いがそこにはある。
例えば外国人はどうやってやりたい仕事やタスクを得るのか、
またはどのようにして自分にとって正当な給料を得るのか、
さらには社内政治はどのようにするものなのか。どれもとても
大事なことであり、自分はいままでこのような事柄にいろいろ
とつまずいてきた。これは、これらのものにはアプローチの
仕方に、大きくカルチャーの違いがあることを意識できておらず、
きちんとその違いに対応できていなかった為である。
さらに、困ったことに、上のような事は公の場ではあまり
語られていない。海外で生活をし、働いていても、そういう
交渉を管理する場にいるか、それともそのようなプライベート
な情報を交換できる場にいないとあまり学ぶ機会がない。
これはつまり、学校、仕事外の、プライベートな時間である。
しかし、我々日本人は、まさにこのカルチャーの違いから、
海外でもプライベートは自分のカルチャー内で生活する事が
一番快適であり、普通である。そのため、長年海外で生活
していても、自分の生活に大事なカルチャーの違いを見落
としてしまうこともあり、結果、海外での生活で気づかず
損をしている場合がある。
自分はここ10年ほど、このカルチャーの違いに苦労し、様々な
試行錯誤を繰り返して来た。いろいろな壁にあたり、落胆、発見、
克服してきた。また、その過程で、国際環境での生活能力や、
対人/リーダーシップのスキルを上げるためには、カルチャー
を学ぶ事が大事であることを学んだ。そのため、公私ともに
意識的にこういった外国人とのカルチャーに日々触れる場に
身を置いて来た。
このブログのコンセプトは、そういった我々にはカルチャー的に
難しいことを日々トライするなか、発見、克服した実体験をシェア
することを目的にしている。
また、自分が先駆者の方々の経験により、知識や情報を得た様に、
これから外国で留学、就職しようと考えている方々に、この経験から
少しでもなにか得てもらえることがあり、経験をフィードバック
できれば幸いである。
「なぜ自分が書くか」に進む