つい先日、ポーランド人の友達と車の移動中に英会話の話しをしていたのだが、どうやら彼から言わせると自分の英語はArticulatedなのらしい。とまあナマリばりばりの友達から褒められた事を自慢しつつ(笑)、何度も書いている様に自分はこのArticulationにいろいろ苦労してきており、まだまだ満足のいく会話力には達していない。そんな中、自分もそれなりに色々試行錯誤してArticulation力をあげる試みをしているんだと説明すると、お前はどうやってArticulation力をあげたのかと問われた。
こんなことをガイジンに聞かれたのは初めてなので、考えてみた中、このブログに書いているようなことをいくつか説明してみた。友達はうんうんとうなずいてはいるのだが、何となく満足そうな反応をしていない。。。このブログに書いている様にArticulationが一瞬に上達するような魔法は無いと思うのだが、こいつはさてや魔法の薬をもとめているのでは!?と思い、さらに知恵を絞ってみる。そんななか、自分が今でも実戦している唯一即効性のある方法を一つ思い出した。それを説明してみると友達は満足げにうんうん試してみると言っている。(コノヤロウ!)
お陰で忘れていたネタが一つ増えたので、即効性のある(はず)Articulation上達法を紹介してみたい。
少々脱線するが、以前よりもマシにはなってきているはずなのだが、自分がArticulationにおいてずっと苦労しているのが話すスピードである。ゆっくり話すことがArticulationにプラスなことは重々承知なのだが、これを変えるのはかなり難しい。自分の経験的には、ゆっくり話す為にはただゆっくり話すだけではダメなのである。ちんぷんかんぷんに聞こえるかも知れないが、要は癖で早口であること以外に、自分は説明がへたくそだから伝えたい事を伝える為には量を話さなくてはならないという問題が別にある事に気づく。
ゆっくり話す努力をする => 説明がへたくそなため量を話さざるを得ない =>「あいつ話なげー」と言われない為には早口で話さざるを得ない、という負のスパイラルに自分は陥っていた。
逆に言うとArticulationを向上させる為にはゆっくり話す必要があるのだが、ゆっくり話す為には説明を短く簡潔にできなくてはいけない。つまり長期的には「Articulation skill」の重要性 --- Part.3などで書いてあるような本質的なArticulationを時間をかけて向上させるしかなく、それが上達すると同時にゆっくり話す事もより容易になっていく。
そして、この友達に説明したのは、この同時進行で向上させなくてはいけないArticulationと、ゆっくりしゃべるという事の、手助けになる技である。やる事としては3つで、
1. 自分の話しているスピードを意識する様にし、「今は早すぎるな」と自分で気づく様になる
2. 早すぎるなと気づいた瞬間、会話を一瞬止める。おそらく感覚としては0.5秒ぐらいの長さだろうか。これが長すぎると会話につまずいているような印象になってしまい、話の下手な人の不自然な間になってしまう。しかしやってみると驚くのだが、これがちょうどいい間でできるとまったく不自然ではなく、言葉を丁寧に選んでいるといった感じのしゃべり方になる。
3. ちなみに(2)のような会話に間を入れる話し方が良いことはよく一般的に言われていることで、自分的には(2)よりももっと大事なのはこの(3)なのだが、この間を利用してまず会話のスピードをリセットし(意図的に遅くする)、さらに物量で説明しようと早口になっていた頭を冷まし、うまい説明の仕方にもっと集中するのである。
早くしゃべる癖のついている人には、通常会話中にそのスピードを遅くするのは難しいのだが、ほんの一瞬でも間を自分で作ると、かなり簡単に会話のスピードを再調整しゆっくり続きを話し始める事ができる。そして一息つき、再度ゆっくり話し始めているので、より簡潔な説明の仕方に集中し直せるのである。
感覚としては、「あ、俺早口になっている」=>「会話を0.5秒止める」=> 「スピードをリセットし、ゆっくりまた続きを話し始める」=>「止めたついでに簡潔な説明をすることに集中し直す」
自分は現在はおそらく短い文章を話すのに2、3回はこの息継ぎを入れている(つまりそれくらいの頻度で早口になってしまっていることに気づく)。自分の様に早口でArticulation上達を試みている人は、この技を使うとずいぶんと即座にArticulationの質に差が出るので試してみることをおすすめする。
2012年4月4日水曜日
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