2009年8月2日日曜日

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3a

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Part.3aは、Part.2で紹介した英語でのカジュアルトーク上達の為の
ステップをもっと掘り下げてみたい。

=== 第1ステップ ===
-英語で会話が理解できる
-言いたい事が英語で言える
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第1ステップはそのままである。英語でのカジュアルトークは
Part.1で書いた様に、英会話の中でも難易度が高いほうであると思う。
カジュアルトークを覚える為には、英語でのコミュニケーション
がまずある程度できる必要がある。

もしステップ1が難易度が高いと感じる場合は心配せず、まずは
意思疎通の為の英会話を習得することにターゲットを定めるのが
良いかもしれない。その場合は、「海外での生活の上で日々
心がけている事 Part. 1-a」
などをみていただけるとうれしい。

=== 第1.5ステップ ===
-日常生活をする上での必要不可欠な英会話、
学校での授業の会話、もしくは会社での仕事上の
会話を離れ、初めて雑談をしようと試みる。
-英語で雑談をしてみるとそれがかなり難しいことに気づく。
-雑談に全く参加ができず、うなずいたり、笑顔で会話に相づちを
うったり、今イチ内容の分からない雑談にも分かった振りをして
笑ったりする。
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ステップ1.5は、まだ雑談にあまり慣れていないときに、初めて
英語での雑談を試みると、まず初めに気づくのが、自分が日常生活で
使っている英語や、学校、仕事場で使っている英語とはちょっと別物で
あることに気づく。日本語とは違い、我々日本人が英語を覚えるのは、
留学や仕事といった目的がある場合が多いと思う。もちろん外国人と
雑談をする目的の人ももちろんいると思うが、自分の周りには学校や
仕事といった、英会話の目的が定まっている場合が多く、雑談というの
は比較的比重が小さい場合が多い。

そんな中、慣れていない雑談にチャレンジすると、ステップ1.5の様に、
テーマのある英会話なら参加できていたはずなのに、雑談となると話に
参加できないという経験をすることが多い。


=== 第2ステップ ===
-日本の事を話す
-仕事の事を話す
-質問をする
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第2ステップは、自分の中でちょっとこだわりのあるステップで
ある。それは、ずいぶんと長い間、自分はこのステップから先へ
進めずすごく苦労したからである。むしろ、このステップに居た
頃は、そもそも自分がそのステップに居た事すら気づいておらず、
それで有る程度カジュアルトークができていると思っていた。

しかし、どこか何か違うなあといった感覚がいつもあった。
ホームパーティや、飲みの場で一応会話はできるし、カジュアル
トークができていないとも自分では思っていなかった。しかし、
やはり何か外国人と会話をしていてもあまり楽しくないし、
進んでそのカジュアルトークの場に参加したいとも思えないし、
日本人と会話をしている時とは明らかに差があった。

そんな中、友達と話をしている中で、あるとき自分がいつも
同じパターンの会話をしている事に気づいた。それは、自分の
外国人としている会話は、ほぼ決まって日本のテーマの話か、
仕事の話、もしくは、自分が何かテーマのある会話に参加
していない時は、その場で行なわれている会話に、「それって
どういう意味?」や、「へー、そうなんだ、知らなかった」や、
「えっ、そうなんだ、もっと詳しく教えて」などといった具合に、
自分は「質問君」になっていた。

これは、一見自分が会話に参加しているように見えるし、自分が
話に参加している「気分」になることはできるが、先ほどいった、
「何か会話に参加しているはずなのに楽しくない」といった感覚が
残る。

これは今だから思うのだが、「会話に参加している」のではなく、
単に「参加しているふりをしている」だけだった様な気がする。

もちろん、雑談で友達と日本の話をして悪いわけはない。また、
仕事の話をカジュアルトークですることは多々ある。そして、
英語がネイティブで、カジュアルトークが大得意なアメリカ人
でも行なわれている会話に対して質問をもちろんする。

問題はこれらの項目ではなく、もし自分のしているカジュアル
トークが、これらの項目「のみ」から成り立っているとしたら、
これは自分が思うに、それは雑談をしてお互いの存在を楽しんで
いるのではなく、雑談をするための努力をしているだけで、
悪く言うと雑談をしているふりをしているにすぎない。
雑談とは、努力をしてする物ではないし、ふりをするものでも
ないし、いつもいつも同じテーマを話すのもちょっと違う気が
個人的にはする。

長くなったが、この第2ステップは以外と多くの日本人が
はまりやすいステップのような気がする。英語で日常会話
は結構できて、仕事の上での英語でのコミュニケーション
にもあまり不自由がなく、プライベートで外国人とたまに
時間を過ごす人の多くに、いままでこのステップに共感して
もらえる人が結構いた。もし、何かの理由で外国人と
カジュアルトークをしたくて、試みてはいるが、何となく
会話をしている気がしない、あまり楽しくないという
感覚のある場合は、自分がこのステップにはまっていないか
どうかを考えてみると面白い。

もし、この第2ステップに自分が当てはまると思う場合は、
Part.2のステップアップのリストが、カジュアルトークの
幅を広げる為の参考になるかもしれない。

Part.3bは、この第1.5と第2ステップに自分がいたときに、
具体的にどのようにステップアップを試みたかを書いてみたい。

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