2006年12月30日土曜日

[読み物タイトル] カルチャー勉強(基礎編)

なぜカルチャー勉強が大事か?
なぜ仕事に大事か?
なぜ単に仕事をしているだけでは学べなく、足りないか?

[読み物タイトル] カルチャー力

名付けて、「カルチャー力」の話。

[読み物タイトル] 日本人と外国人との仕事に対する姿勢の違い

日本人と外国人では基本的に仕事に対する姿勢の違いがある。
なぜその違いの存在を理解し、それを意識する必要があるか?

2006年12月8日金曜日

海外での生活の上で日々心がけている事 Part. 1-a

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補足:海外のカルチャーを吸収する上で、注意しなくては行けない事

慣れない環境で生活・仕事をする上で心がけている
ことが沢山ある。事務的な事から、言語のため、生活の為、
友人関係のため、恋愛のため、趣味を楽しむため、娯楽のため、
リーダシップのため、と様々である。

その中で10年ほど前に自分の生活の場をアメリカと決めた頃、
まず初めに気を使ったことを書いてみる。

1. 会社でのランチは一人で弁当を持って来たり、日本人と
行くのではなく、外国人の仕事仲間と食べに行く

2. ルームメイトを作り、外国人と住む

3. 仕事のあとや、週末は極力外国人と過ごす

この3つを心がける理由は大きく分けて2つある。

一つ目の理由は簡単で、英会話上達のために、より英語を話さ
なくてはいけない環境に強制的に身を置くという事である。
我々日本人は、比較的自分自身で時間を過ごす事や、日本人のみと
しか生活をしないことが快適なカルチャーに育っている。

日本で生活しているのであればそれで良いが、自分の意思で何らか
の理由で海外に来ているのであれば、生活上必要な英語を、
よりしゃべらなくてはいけない環境に強制的に身を置く事は
やるべきだと考えるからである。

英会話がある程度できる人、もしくは英語でのコミュニ
ケーションが不自由ではない人もこれを心がけた方が
良いと思う。この理由はカルチャー力、カルチャー勉強、
カルチャー英語の方に詳しく書くが、言語としての
コミュニケーションのための英会話と、カルチャーを経験した
英会話とは全く別ものだからである。

そして二つ目の理由は外国人の友達をつくる為である。学校内や
仕事内でだけの付き合いと、学校・仕事外での友人としての付き合
いでは当然お互いに対するコミュニケーションの質が異なり、
後者が海外での生活で非常に大切だからである。これも具体的な
話は別項目に書くが、基本は自分の置かれた環境のカルチャーを
学び、異国での生活能力を高める為である。

上記の1〜3がとりあえずできる様になると、英会話のスキル、
および海外での生活能力が自然と飛躍的に向上する。

さて、1、2、3と、慣れている場合はやろうと思ってすぐに実行
できる人もいるかもしれないが、まだ海外の生活が短い人、もしくは
自分の生活しているカルチャーに慣れていない人はどうやって外国人の
ルームメイトや友達を作っていいか分からないと思う。そこで次は
自分が10年前にとった方法を書いてみる。

補足:海外のカルチャーを吸収する上で、注意しなくては行けない事


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2006年11月30日木曜日

プロフィール

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坂口亮

1978年東京都生まれ, 神奈川県育ち, オーストリア在住。

ハリウッドVFX業界でインターンから20年キャリアを積み、現在はアメリカ・カナダ・ドイツ・イギリス・韓国にスタジオを構えるスキャンラインVFXにてVFXスーパーバイザー及びCGディレクターを務める。

VFXスーパーバイザーとして映画、ドラマ制作のプリプロ、プロダクション、ポスプロに関わりVFXの統括、CGディレクターとしては会社の技術管理、スーパーバイザーの教育など会社のスキルアップにも貢献している。

1999年大学在学中,インターンとしてロサンゼルスの映像制作会社デジタルドメイン社で働くため渡米。

インターン中「X-MEN」「グリンチ」などの視覚効果に携わる。1年間のインターン終了後,学業を終了するため一時帰国。

2000年,帰国後,インターン時の上司に頼みこみ,春休みを再度デジタルドメインで過ごさせてもらう。1ヶ月間スキルアップのため,デジタルドメインの施設とアーティスト仲間の知識を借り,勉強の為の滞在をする。

2001年に正社員として,デジタルドメイン社へ就職。

「タイムマシン」「トリプルX」「デイ・アフター・トゥモロー」のニューヨークの津波のシーン等を制作後,2003年,次のステップを求めデジタルドメインを退社し,エレクトロニックアーツ社(EA)に転職。

EAのワールドワイド部署に所属,アメリカ,カナダ,ヨーロッパにある,EAの各スタジオをまわり,最新の映像技術開発,コンサルティングを行なう。

2005年,EAでの環境からデジタルドメインでやり残した事があることに気づき,デジタルドメイン社に戻る。

2005-2008年「父親たちの星条旗」,「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」「ライラの冒険 黄金の羅針盤」,「スピード・レーサー」等の視覚効果に携わる。

2008年に「ロード・オブ・ザ・リング」「デイ・アフター・トゥモロー」「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」等の水の表現の技術開発が認められ,同僚2人と共に第80回アカデミー賞科学技術賞を受賞。

2009年,映画「2012」のデジタルドメインエフェクトチームをリードし、ロサンゼルスの破壊シーケンスで第8回米視覚効果協会VESアワードノミネート。

2010年,「トロン・レガシー」,2011年は「Thor(マイティー・ソー)」にエフェクトアニメーションスーパーバイザーとして,多国籍チームの面接,編成,スケジューリング,予算算出,技術/クリエイティブの管理,およびコミュニケーションの軸をなす。

2012-2013年, バンクーバーのスタジオにて「エンダーのゲーム」にCGスーパーバイザーとして参加後、ロサンゼルスのスタジオに戻る。

2014年, 14年ほど務めたデジタルドメインを退社し、スキャンラインVFXのバンクーバー支社に転職。

2019年より米アカデミー賞VFX部門会員。

日本のカルチャーを持つものとして,国際環境で強いリーダーシップを発揮できるように日々試行錯誤を重ねる。

2006年10月30日月曜日

[読み物タイトル] Gentleman

自分はジェントルマンシップと、海外でのリーダーシップには
大きく関連性があると考えている。大抵自分の尊敬するリーダー
達はこのジェントルマンシップに長けており、また、日々この
ジェントルマンシップに感心させられる様な人は、その人が
何らかのリーダーのポジションを仕事等でこなしていることを、
あとから発見する場合が多い。

この読み物の初めの記事「ドアの話 」へ進む...

自分の知人をパーティで見つけたら...
A君の贈ったクリスマスプレゼント
B君の些細な行動
ドアの話2
ジェームズの話
パーティーに持っていく気の利いたプレゼント?
ジェントルマンリスト

[読み物タイトル] 国際環境で生活(基礎編)

国際環境で生活、仕事をする上で自分が心がけている事柄など。

この読み物初めの記事へ...

[読み物タイトル] カルチャー英語

英語のなかで思う事の中の、特にカルチャー的な要素が含まれる英語について。

[読み物タイトル] 英語

海外で働く上で、英語全般について思う事

[読み物タイトル] 良いリーダーの定義

自分の考える、リーダー、上司という立場について。
自分なりの良いリーダーの定義、心がけ、気遣っている
事などについてです。これはあくまでも、「現時点における」、
「自分にとっての」定義です。

なぜ自分が書くか

なぜ自分がこのブログを書くか。それは自分がこのブログに
書きたい事を満足にまだできないからである。

例えば政治やビジネス、特に国際関係が仕事そのものの分野には
この国際環境で仕事を満足にする、国際社会でのリーダーシップ
をばりばりこなしている人が居るはずである。

しかし、その人達では書けないことがひとつあると思う。それは
現在自分がそれを上達しようとしている試行錯誤についてである。

もう10数年のベテランリーダーでは自分が試行錯誤していた
頃の事を日々リアルタイムで記述する事はできないはずである。
まさに現在、毎日の苦悩およびストレスの中、自分の現在の
実体験が貴重な情報になるはずである。

また仮に、自分がこの海外で、競争を勝ち残り、思う様に仕事を
こなし、そして政治をこなし上に上がって行くことが自然に、
そして楽にできている場合も、あまり書きたい事がないと思う。

例えば自分がアメリカ育ちの日本人だったとする。すると日本人では
あれ、ベースがアメリカ人のため今自分が一番苦労しているアメリカの
カルチャーの難しさをあまり難しいと思わないような気がする。

現在の自分にとって、このブログに書きたい事が難しいからこそ、
そして日本生まれ、日本育ちの人間が、外国での仕事の難しさ
を日々体感し、上達する中での事を記録することに面白さがある
と思う。

[読み物タイトル] 国際環境での会議のテクニック

外国人の沢山いる中で会議をすると様々な苦労をする。
そんな経験から思う事をつらつらと。

国際環境での会議はどんな感じか 〜状況説明
国際環境の会議でなぜ発言できないか 〜現状分析
熱の入った外国の会議で発言していくには 〜前編
熱の入った外国の会議で発言していくには 〜後編

2006年10月29日日曜日

このブログのコンセプト

ここ十年ほどで海外で活躍する日本人の話を聞く機会がさらに
増えて来た感がある。これはビジネス、スポーツ、エンターテ
イメントなど様々な分野で日本人先駆者の方々が国外でも
活躍できるということを証明してくれたことが大きいと思う。

そんな中、外国での生活・仕事には自分の慣れた環境ではない
ことによる様々な難しさがあり、経験すれば経験するほど、また
その先の難しさを発見する。生活環境における、カルチャーの
違いがそこにはある。

例えば外国人はどうやってやりたい仕事やタスクを得るのか、
またはどのようにして自分にとって正当な給料を得るのか、
さらには社内政治はどのようにするものなのか。どれもとても
大事なことであり、自分はいままでこのような事柄にいろいろ
とつまずいてきた。これは、これらのものにはアプローチの
仕方に、大きくカルチャーの違いがあることを意識できておらず、
きちんとその違いに対応できていなかった為である。

さらに、困ったことに、上のような事は公の場ではあまり
語られていない。海外で生活をし、働いていても、そういう
交渉を管理する場にいるか、それともそのようなプライベート
な情報を交換できる場にいないとあまり学ぶ機会がない。

これはつまり、学校、仕事外の、プライベートな時間である。
しかし、我々日本人は、まさにこのカルチャーの違いから、
海外でもプライベートは自分のカルチャー内で生活する事が
一番快適であり、普通である。そのため、長年海外で生活
していても、自分の生活に大事なカルチャーの違いを見落
としてしまうこともあり、結果、海外での生活で気づかず
損をしている場合がある。

自分はここ10年ほど、このカルチャーの違いに苦労し、様々な
試行錯誤を繰り返して来た。いろいろな壁にあたり、落胆、発見、
克服してきた。また、その過程で、国際環境での生活能力や、
対人/リーダーシップのスキルを上げるためには、カルチャー
を学ぶ事が大事であることを学んだ。そのため、公私ともに
意識的にこういった外国人とのカルチャーに日々触れる場に
身を置いて来た。

このブログのコンセプトは、そういった我々にはカルチャー的に
難しいことを日々トライするなか、発見、克服した実体験をシェア
することを目的にしている。

また、自分が先駆者の方々の経験により、知識や情報を得た様に、
これから外国で留学、就職しようと考えている方々に、この経験から
少しでもなにか得てもらえることがあり、経験をフィードバック
できれば幸いである。


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