2009年2月8日日曜日

A君の贈ったクリスマスプレゼント

こんな話を聞いた事があるだろうか?

これは自分の親友のA君の話である。
A君はヨーロッパ出身、そしてA君の彼女はアメリカ人である。

数年前のクリスマス時期、A君は家族の行事でヨーロッパの実家に
帰らなくてはいけなかった。そして彼女はアメリカで仕事があった
ため、仕事を終えてから新年にA君とヨーロッパで合流することに
なっていた。

A君の彼女は、それによってその年のクリスマス時期は、アメリカで
一人で過ごす事になる。A君も、A君の彼女も、自分の親友の為、
A君が不在の間、自分はA君の彼女の話し相手になる約束になっていた。

ある日自分がA君の彼女の話し相手になるため訪れた時である。
すごいA君の"Gentleman"を目にする事になる。

その日、A君の家を訪れたとき、まず初めに目についたのが、
A君の家のテーブルにあった物である。

そこには、十数個のクリスマスプレゼントが置いてあるのである。
そこでA君の彼女に、なんでこんなにプレゼントが置いてある
のかと聞いてみる。

すると彼女はこう答える。

自分が見落としていたのは、この十数個のプレゼント全てに
黒マジックで日付が記載されていたことである。

つまり、このプレゼントは、12月17日から彼女がヨーロッパに
A君を訪れる12/30日までの分、遠いアメリカに一人残る彼女に
毎日サプライズがあるようにと、一日一個、きちんと日付が
付けられた、日めくり的クリスマスプレゼントであったのである。

それを聞いた瞬間、このA君はすごいなあと思った覚えがある。

その日は確か12月21日であった。そして、12/17のプレゼントは
A君と彼女が見に行って、彼女が気に入った映画のDVDが出て来た
という。

12/18は彼女の大好きな女性誌の最新号が出て来たらしい。
12/19におしゃれな包みに入っていた物は彼女の好物の
チョコレートやキャンディー、12/20の分は彼女の欲しがっていた
アーティストの最新アルバム、そして自分が訪れたその日は
彼女の大好きな"Sex and the City"DVDセットであった。

そしてA君の彼女は、明日はなにが出てくるか楽しみだ(^_^)と
すごくうれしそうに語っていたの覚えている。その時の彼女の
表情は今でも忘れない。

こんな話はいままで一度も聞いた事が無かった。

自分が家族の事情でクリスマス時期に彼女をは離れなくて
はいけない時に、毎日彼女が楽しめる様に、一人で寂しくない
様に、そして、その一日ごとにでてくるプレゼントの選択の仕方、
心遣いに、あやうく自分もA君に惚れるところであった(笑)。

有る意味、浮気、不倫が少々黙認されている日本社会、
自分の大切な人をすごくケアする欧米社会、これに関しては
欧米「かぶれ」に少しなっても良いような気がしてくるのは
自分だけだろうか?


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