2009年2月23日月曜日

ジャグジーにおける社交性

「Eye Contact、社交性の基礎編 Part. 2」にもどる

こんな経験に共感できる方はいるのではないだろうか。

一人でも、二人でもよいが、大勢でさわぐほどの
人数でない状況で、海外において公共のジャグジーに
入りに行ったとする。そして、ジャグジーに入っている
自分たちは日本人によって構成されているとする。

ジム内の施設でも良いし、アパート内の公共プール、
スノボ旅行中の宿のジャグジーでもよい。

そして自分たちだけが入っているときに、外国人の
カップルがあとから入ってくるとする。この時点で、
海外で仕事をし始めた頃の自分がとった行動は、基本は
まったくコミュニケーションをとらないというものであった。

向こうが"Hi"「こんにちは」と挨拶をすれば、返事は
したものの、自分から挨拶をしたり、会話を試みたり
ということはしなかった。

さらには、我々はこういったシチュエーションにおいて、
即席で他人と英語でコミュニケーションをとるのに慣れて
いない、もしくはとりたくないため、「俺に声をかけるなよ」
的な雰囲気を出し、わざと目を合わせないといったことさえも
する。そういった行動をとった経験のある人は自分だけで
はないであろう(苦笑)。

そして、通常は、目を合わせようとせず、会話をしたく
なさそうな雰囲気を醸し出している人に対して、相手は
わざわざ挨拶はしてこないし、コミュニケーションを図ろう
ともしない。

そしてそのあとにまっているものは...
かなりの近距離に向かい合って人がいるのに、目を
あわせず、見てみぬふりをする数十分がつづく。
これはかなり気まずい。

こんな理由から、ジャグジーに入る時はだれも他人が
いない方が気が楽だ、「頼むから誰も入ってこないでくれ」
と考えた事があるひとはいるのではないだろうか。
または、まだあまり出たくもないのに、外国人が入って
来たらこの状況の気まずさが嫌なため出てしまう、なんて
経験をしたことがある人は多いのではないか。自分はこの
気まずい状況にしてしまう自分の社交性の無さがかなり嫌で
あった。

つい最近友達の外国人に彼らの意見を聞いてみた。
このような自分の説明する状況は感じた事はあるか?と。
すると、帰って来た答えはおもったよりもマイナスなもの
であった。

その友達曰く、確かに日本人に限らず、アジアのひとはこう
いう場で話しかけても良いのか戸惑うとのことだ。あたかも
1メートル先にいる自分たちが全く存在しないかのように
まったく無視するのはちょっと変で、なぜなのかと逆に聞き
返された。場合によってはそれは失礼にあたるかと聞いた所、
そういう解釈をする人もいるのではないかとの返答であった...

もちろん、誰でも社交的で無い気分の時もある。また、
ジャグジーにゆっくりしようと思い行っているのに、面倒
くさい英会話を他人とする気分でないという理由もすごく共感
できる。社交的な気分なときは頑張って雑談をすればよいが、
何かゆっくりでき、この気まずい状況を回避する方法はないで
あろか?と思った人に、ちょっとしたミニSocial Skillを
紹介する。

やらなくてはいけない事はすごく簡単である。これは仮に英語が
しっかりと話せなくてもできるのでうれしい。とりあえずは
Eye Contactで書いたように、こちらからEye Contactを
試みる。そして笑顔で"Hi"と挨拶をする。これだけでも相手に
自分はきまずい雰囲気をつくるような社交性でないということが
伝わる。これが第一歩である。(というか、このEye Contact
と笑顔はどんな状況においても社交性の基本である。)

次に、ここがミソなのだが、(残念ながら、この"Hi"だけでは
狭い空間で向かい合うジャグジーという設定においては、まだ
気まずさは回避できない)、何か一言雑談をするのである。

英語で雑談というと難易度が高く感じる人もいるかもしれないが、
一言で良いためなんとかなる。いくつか決まったパターンを用意
しておいても良いかもしれない。大事なのは、Eye Contact、笑顔、
"Hi"に加えて、一言でも雑談を交わすと、他人としての壁がとれるため、
不思議な事にその後近距離で会話が無くても気まずくないのである。

さらにはすでに雑談を交わしているため、その後見てみぬふりを
する必要も無いし、一言会話をしたあとは、ふと近距離で目を合わせ
ても不自然でないのである。通常はこの場合向こうから笑顔をして
くる。なので笑顔で返せばEye Contactもそこからは自然にとれる。

つまり、ちょっとジャグジーにゆっくり休みたくて、日本人と
いる場合は、あとから外国人が入って来たり、または先に外国人が
入っていた場合、Eye Contact、笑顔、"Hi"、そして一言雑談をし、
すぐに自分の友達との日本語の会話に戻ればよいのである。これさえ
行なえばその後の時間が気まずい事はなくなる。これはまだ英会話が
苦手な場合も、何度か練習すれば行なうのはそう難しい事ではない。
なのでジャグジーの気まずさが苦手なひとは、ぜひトライしてみては
どうか。

さて、これができる様になったら、次はそのまま雑談を続け、相手の
カップルの存在を楽しめる様になることが理想である。そうなると、
ジャグジーにおいて誰か他人の外国人がはいってくる事が楽しくさえ
なってくる。

そういった社交性を身につける為には、もっとカルチャー英語
スキルをあげる必要があるが、それはまた別の記事で書きたいと思う。

最後に参考までに、簡単な一言雑談の例をいくつか。

* 自分のアパートにおいて(どこでも使える)

自分: "Hi" (こんにちは)
相手: "Hi" (こんにちは)
自分: "Do you come here a lot?"
(ここ(ジャグジー)ヘはよく来るのですか?)
相手: "yes/no/sometimes" (はい/いいえ/たまに来ます)
自分: "oh nice :)" (そうですか)
相手: "How about you?" (貴方はどうですか?)
自分: "Once in a while/I come here, probably
couple of times a week." (たまに/週に何度か)
相手: "ah nice" (そうですか)


* ジムにおいて

自分: "Hi" (こんにちは)
相手: "Hi" (こんにちは)
自分: "How was your workout?" (エクササイズはどうでした?)
相手: "um, it was great" (よかったですよ)
自分: "oh yea? :)" (そうですか)
相手: "How about you?" (貴方はどうですか?)
自分: "It turned out pretty good" (私もよいトレーニングできましたよ)
相手: "ah nice" (そうですか)


* スノボ旅行中の宿において

自分: "Hi" (こんにちは)
相手: "Hi" (こんにちは)
自分: "How was your day?" (今日の山はどうでした?)
相手: "oh, it was great/oh it was really cold/etc." 
   (良かったです/寒かったです/等)
自分: "oh nice :)" (そうですか)
相手: "How was your day?" (貴方はどうですか?)
自分: "Oh, I had a great time too" (私もよい一日でした)
相手: "cool" (そうですか)



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