2009年1月5日月曜日

日本人と外国人との仕事に対する姿勢の違い Part. 1

日本人と外国人とでは、おおきく仕事に対する姿勢に違いがある。
どちらが良い悪いと議論するのが目的ではないが、外国で仕事を
する以上はその違いをまず知ってく必要がある。

代表的な物を挙げると、


日本人:

* プロジェクトは言われた物に進む
* タスクは与えられた物を行なう
* 昇給は与えられた物を受ける
* 昇進は与えられた物を承諾する
* 仕事を共にする相手の、個人的な好き嫌いを会社には持ち込まない
* 上司の命令は基本的に聞く。疑問が有る場合は上司に言わず、
  同僚と話す。
* 自分の生活、家族も大事であるが、仕事も大事。仕事の方が優先さ
  れる場合もある。
* 仕事に対する責任感が強い。自分にまかされている仕事は、
  与えられた時間内でこなせないようなものは、サービス残業して
  でもこなす。
* 残業はそんなにたいそうな事ではない
* 残業をしなくては行けない場合は、サービス残業もする
* 上司が仕事をしている場合は自分も帰らない
* 部下が仕事をしている場合は自分も帰らない


外国人:

* 行きたいプロジェクトを自分で要望する
* 行ないたいタスクを自分で要望する
* 昇給交渉を自分からする
* 昇進を自分から願い出る
* 共に仕事をしたい人、したくない人を主張する
* 上司の命令を100%鵜呑みにしない、疑問があれば疑い、
  上司と話し合う。
* 自分の生活、家族を仕事より優先する
* 自分の休暇の必要性を主張する
* 仕事に対する責任感はあるが、自分にまかされている仕事が、
  与えられた時間内でこなせないようなものである場合は、
  そのことを上司に伝え、タスクを少なくしてもらうか、
  もっと人数を投入してもらう。
* 残業を嫌い、時間通りに仕事を出る
* 残業をしなくては行けない場合は、その見返りを求める
* 上司が仕事をしていようが、自分の帰る時間には帰る
* 部下が仕事をしていようが、自分が帰る時間には帰る


自分で書いていて思ったのだが、不思議なくらい姿勢が正反対である。
初めに書いたが、どちらが良い悪いと議論するのが目的ではない。

お互いにカルチャー的な背景があり、両者には両者の美徳がある。

日本のカルチャーは、勤勉で、責任感が強く、まじめに仕事に取り
組む。上下関係を尊重し、それによって組織がうまく動く。

外国のカルチャーは、自己を尊重、主張し、自分の生活を第一と
する。自分の主張をする以上は、逆に言うとそれに見合った成果を
出さなくてはいけない状況に自分を置く事になる。そういった性格
の社員をうまくまとめ、動かす組織、リーダーが存在する。

このカルチャーに起因する仕事に対する姿勢の違いはあって
当然で、両者にはそのような傾向になった、歴史的なきちんとした
理由がある。

さて、問題は、この片一方がそのカルチャーを、もう一方の
カルチャーに持ち込んだときにどうなるかである。

日本人が、日本のカルチャー下で仕事をしているのであれば、
当然日本のルールに従うのが普通である。日本人の仕事に対する
美徳は尊重されるはずである。

逆に、外国人が、外国のカルチャー下で仕事をするのであれば、
それもそこのルールに従って良いはずである。

では、日本人が、この外国のカルチャー下で仕事をする場合、
もしくは、外国人が日本のカルチャー下で仕事をする場合、
どうであろうか?

これは、きちんと両者の違いを理解し、自分に合った新しい
カルチャー下での、対応方法を考えなくてはならないであろう。

次は、仕事に対するカルチャー的な姿勢の違いを、意識せず
異国のカルチャーに持ち込むと、どのようなことが起きるかを
具体例を通して考える。

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