2014年3月31日月曜日

"Sense of Humor", "Wit"を身につけよう

ずばりうまい英語の雑談とはHe's funny?で書いたように"Sense of Humor"(ユーモア)、 "Wit"(ウィット(ウィットに富んだ))は社交性、雑談のなかでかなり重要な要素である。

欧米文化に限ったことではないが、特にここではこの"Sense of Humor"、"Wit"はかなりプラスのものとしてとらえられている。社交の場、雑談などで用いることはもちろんのこと、シリアスになりがちな仕事の話や、面接中の重い空気を和ませる効果があるし、プレゼンやミーティングの中でも重宝する。まじめな話をしていても"Sense of Humor", "Wit"をうまく織り込めるのは、よりうまいコミュニケーションと言えるだろう。

さらには初対面の人と距離を縮める力があったり、誰かと喧嘩をしているときでさえ"Sense of Humor"、"Wit"は関係を改善する効果さえある。とにかく現代のコミュニケーションには必要不可欠でさえあると自分は思う。

もうちょっとくだけた感じの定義は、"Sense of Humor"のある人、"Witty"な人は"Cool"であるぐらいの捉え方で良いと思う。

urbandictionary.com (*) によると、"witty"とは

"Being clever and funny, making funny quips off the top of your head. Witty people are clever and cool. Hang out with them."

"He is so witty... I think I am in love."

(http://www.urbandictionary.com/define.php?term=witty)

などとべた褒めである。まあソースとしてどうなのかという意見はあるかもしれないが、こういうことに関してはurbandictionaryは実社会での一番ストレートな意見も聞ける。urbandictionaryがクールといっているのならクールなのである(笑)。

まあそれは半分冗談として、"Sense of humor"と"Wit"はともに人間関係において男女ともに相手に求める性格に含まれることが多い。"Sense of humor"があり"Witty"な人は、友達部門でも、恋人部門でも人気が高いのである(笑)。

また、He's funny?で書いた"Sense of Humor/Wit"と"Clowning Around"の違いも大事なので参照してほしい。

さて、誤解の無いようにあらかじめ書いておくと、我々日本人にとって、欧米スタイルの"Sense of humor"、"Wit"は慣れるのに時間がかかる。またそれの習得も結構時間がかかる。

ただ、長いこと試行錯誤してくると"Sense of humor"、"Wit"にもフォーマットがあり、習得の方法論もあることに気づく。このカテゴリーでは自分が発見、及び実践してきたものを紹介していきたい。

(*) urbandictionary.comとは、ユーザーが編集できるオンライン辞書の一つで、表現の規制がかなり緩いためWikipediaの「人間の本性版」(?)みたいなものである。提出される定義がユーザーの評価の高い順に並ぶため、上位にリストアップされるものは要は一般人が体裁を気にしなかったときに「ああなっとく」と思うような定義が掲載される。


2014年3月30日日曜日

ずばりうまい英語の雑談とは

海外で生活していく中で、英語を用いた雑談、カジュアルトークがもっとうまくできたらなと思うことは誰でもあるとおもう。

「この人は話していて楽しい」と感じる、英語における雑談のうまい人とはどういう人だろうか。バーで英語の雑談が全くできないときから数えてもう15年ほど経っているのだが、そろそろ全体像が見えてきた。

雑談の要素や上達法などこのブログの色々なところで書いているが、ここではもう少し引きの絵の、全体的なリストを書いてみる。

ずばりうまい英語の雑談とは、

1. 相手に質問をする
2. 相手の質問に答える
3. 何か天気など周りの様子を話す
4. 趣味、仕事、共通の知り合い、恋愛などのトピックのあるまじめな話をする
5. 相手の話に対して、聞き上手な受け答えをする
6. 相手をいじる(これは性格にも寄り切りだが、話の面白い人は多くがこういう会話をする)
7. 面白い、興味深いストーリーテリングをする
8. 話の内容、タイミング、実用性がまったくなくどうでもいいが、面白いことを言う
9. 1-8に対してWittyな受け答えをして会話を続かせ、面白くする

が全部バランスよくできる人のことであると思う。このリストと比べると、自身の雑談のスキルがどのぐらいのところにあるかが大まかに見えてくるはずである。もちろん雑談のスタイルには個人差があるが、自分の知り合いの話のうまいやつはみなこれらを状況に応じて使い分けている。

この9つがバランスよく自然にできるようになると、例えば外人と一対一で何時間車で旅行をしても苦労無く会話が続く。仮に自分が会話が途切れるのであれば、英語がネイティブの相手もおそらくしゃべることが無くなっている。逆に雑談の得意でない外人と旅行をすると、常に自分が話をしていないと会話が持たず、相手の話術が少し物足りなく感じ、海外の社交の場で日本人が外人にどう映っているかが分かる(苦笑)。はたまた成田とロサンゼルス間の10時間、隣に座った見ず知らずの外人としゃべり通すこともやりたければできる(これらの例は実際自分がどうして外人はあんなに会話が続くんだろうとずっと思っていた例)。

もっと日常的な範囲では、ランチやパーティーで会話に困ることは間違いなく無くなる。要は英語における雑談が本当に楽しめるようになり、苦痛でなくなる。これは我々海外で生活をするひとにとってはすごく大事だと思う。

英語でのカジュアルトーク上達法Part.2の内容と重なるが、通常英語圏に来たばかりの日本人は、

1. 相手に質問をする
2. 相手の質問に答える

で雑談をしのぎ、少し慣れてくると

3. 何か天気など周りの様子を話す
4. 趣味、仕事、恋愛などのトピックのあるまじめな話をする

が足される。英語の雑談上達を心がけているひとは

5. 相手の話に対して、聞き上手な受け答えをする
6. 相手をいじる(これは性格にも寄り切りだが、話の面白い人は多くがこういう会話をする)

あたりができていて、

7. 面白い、興味深いストーリーテリングをする

はあまり見かけず、

8. 話の内容、タイミング、実用性がまったくなくどうでもいいが、面白いことを言う
9. 1-8に対してWittyな受け答えをして会話を続かせ、面白くする

をスムーズに雑談でやっているひとはほとんどいないといった感じだろうか。

そして、このアンダーラインを引いた(5)(6)(7)(8)(9)が、英語の雑談において一番重要な5つであるのだが、通常日本人が文化的に苦手で、意識しないと何年経っても覚えられない部分である。

また、(1)(2)(3)(4)はカルチャー英語は、通常の生活からは学べない?で書いた「コミュニケーション英語」ができれば行えるのに対し、(5)(6)(7)(8)(9)がまさに「カルチャー英語」に当てはまる。

なので(1)(2)(3)は言語が話せれば通常は行うのは難しくない。仕事の話や会話の相手のバックグラウンド、などなんでも興味のあることを相手に聞けばよく、聞かれたら答えれば良い。(1)(2)(3)がまだ難しい人は、国際環境で生活(基礎編)カルチャー英語は、通常の生活からは学べない?英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1などをお勧めする。(4)も話す内容がある生活さえしていれば雑談のノウハウとしては難しくない。

(5)は英会話における聞き上手Part.1を参照、(7)は英会話におけるストーリーテリングの重要性を、(6)(8)はいずれ書くとして、最近特に思うことは、(9)がいかに大事であるかである。上のリストからも分かるように、(9)は(1)〜(8)全部に適用され、雑談の要素の全ての部分が向上する。