2006年10月29日日曜日

このブログのコンセプト

ここ十年ほどで海外で活躍する日本人の話を聞く機会がさらに
増えて来た感がある。これはビジネス、スポーツ、エンターテ
イメントなど様々な分野で日本人先駆者の方々が国外でも
活躍できるということを証明してくれたことが大きいと思う。

そんな中、外国での生活・仕事には自分の慣れた環境ではない
ことによる様々な難しさがあり、経験すれば経験するほど、また
その先の難しさを発見する。生活環境における、カルチャーの
違いがそこにはある。

例えば外国人はどうやってやりたい仕事やタスクを得るのか、
またはどのようにして自分にとって正当な給料を得るのか、
さらには社内政治はどのようにするものなのか。どれもとても
大事なことであり、自分はいままでこのような事柄にいろいろ
とつまずいてきた。これは、これらのものにはアプローチの
仕方に、大きくカルチャーの違いがあることを意識できておらず、
きちんとその違いに対応できていなかった為である。

さらに、困ったことに、上のような事は公の場ではあまり
語られていない。海外で生活をし、働いていても、そういう
交渉を管理する場にいるか、それともそのようなプライベート
な情報を交換できる場にいないとあまり学ぶ機会がない。

これはつまり、学校、仕事外の、プライベートな時間である。
しかし、我々日本人は、まさにこのカルチャーの違いから、
海外でもプライベートは自分のカルチャー内で生活する事が
一番快適であり、普通である。そのため、長年海外で生活
していても、自分の生活に大事なカルチャーの違いを見落
としてしまうこともあり、結果、海外での生活で気づかず
損をしている場合がある。

自分はここ10年ほど、このカルチャーの違いに苦労し、様々な
試行錯誤を繰り返して来た。いろいろな壁にあたり、落胆、発見、
克服してきた。また、その過程で、国際環境での生活能力や、
対人/リーダーシップのスキルを上げるためには、カルチャー
を学ぶ事が大事であることを学んだ。そのため、公私ともに
意識的にこういった外国人とのカルチャーに日々触れる場に
身を置いて来た。

このブログのコンセプトは、そういった我々にはカルチャー的に
難しいことを日々トライするなか、発見、克服した実体験をシェア
することを目的にしている。

また、自分が先駆者の方々の経験により、知識や情報を得た様に、
これから外国で留学、就職しようと考えている方々に、この経験から
少しでもなにか得てもらえることがあり、経験をフィードバック
できれば幸いである。


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