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2014年4月1日火曜日

英語におけるうまい相手のいじり方

ずばりうまい英語の雑談とはのリストのなかの(6)番目、英語で「相手をいじる」というのがどんな感じかがよくわかる例を見つけたので紹介したい。

下のリンクの16:24あたりから、Drogo役のJason Momoaをどうやって見つけたかという話をしている。話しているのはGame of Thronesのshowrunner(テレビドラマの脚本家/責任者)の一人のDavid Benioffなのだが、16:54あたりの彼のJasonに対するいじり方がすばらしい。

まず予備知識として、

-Jasonは今までそれほど有名な俳優じゃなかったこと。
-Baywatchというドラマに出ていたこと。
-Baywatchとはアメリカのドラマで、ライフガードが水着でビーチを走り回っているイメージぐらいしかないような、よく会話の中の冗談で使われるドラマ(Baywatchファンがいたらごめんなさい。Baywatchのサンプルhttp://www.youtube.com/watch?v=Z9UPh7KKyfs)。

それでは本題に。


会話の流れとしてはこんな感じである。

David:「ところで、このタイミングでファンにここで感謝したい」
David:「Drogo役をずっと探していて、どうしても見つからなかった」
David: 「ファンがドラマの役を薦めるメッセージボードがあるんだけど、そこのDrogo役のところをみた」
David:「そのなかでJasonが薦められていて」
David:「すまないけど、そのときJasonのことは名前すら聞いたことがなかった」
(会場が笑う)
Jason: 「いやいや。」
(会場から誰かが何かを叫ぶ。おそらく知らなかったと言われたJasonをサポートするコメント)
Jason: (ありがとうみたいなジュスチャー)

そして次のDavidのコメントが絶妙で、

David: 「(みんながあたかも観ているかのように)そのうえ俺はここんとこBaywatchを観てなかったから("I haven't kept up on my Baywatch, but")」

(会場大爆笑)

Jason:(笑いながら中指をDavidに対して立てる)

この"I haven't kept up on~"というのは、よくみんなの話題のドラマなどを見てないことに対する言い訳で使う。例えばドラマの"24"が流行っていたときに、会話の中で「ああ〜俺"24"ここんところ見てないわ。」みたいな感じに使う表現である。

つまり「あのドラマじゃ観たこと無くてもしょうがないでしょ」と言う代わりに、みんなにいけてないドラマであるという共通認識のBaywatchに出ていたJasonを、あたかも大人気のドラマを語るような表現で皮肉って「悪い、Jason、Baywatchここんとこみてね〜や」、だから知らなかったといじっている訳である。

日本の感覚からしたら捉え方によればBaywatchとそれに出ていたJasonを小馬鹿にしている訳だけど、観客の反応から分かるようにこれぐらいはここでは面白いいじり方に入る。しかもこんな会場で大勢のファンを前にして、showrunnerが発言しているのである。

そして、話のうまいひとは多くがこんな感じのいじりを会話の中で使っている。このDavid Benioffも、そこまでコメディックな人ではなく、基本はshowrunnerとしてまじめな受け答えをする人なのだが、このように所々絶妙なタイミングで笑いを織り交ぜるところに、彼のコミュニケーション力の高さを感じる。

今回は例だけだが、いずれ「英語におけるうまい相手のいじり方」のノウハウも書こうと思う。


2014年3月31日月曜日

"Sense of Humor", "Wit"を身につけよう

ずばりうまい英語の雑談とはHe's funny?で書いたように"Sense of Humor"(ユーモア)、 "Wit"(ウィット(ウィットに富んだ))は社交性、雑談のなかでかなり重要な要素である。

欧米文化に限ったことではないが、特にここではこの"Sense of Humor"、"Wit"はかなりプラスのものとしてとらえられている。社交の場、雑談などで用いることはもちろんのこと、シリアスになりがちな仕事の話や、面接中の重い空気を和ませる効果があるし、プレゼンやミーティングの中でも重宝する。まじめな話をしていても"Sense of Humor", "Wit"をうまく織り込めるのは、よりうまいコミュニケーションと言えるだろう。

さらには初対面の人と距離を縮める力があったり、誰かと喧嘩をしているときでさえ"Sense of Humor"、"Wit"は関係を改善する効果さえある。とにかく現代のコミュニケーションには必要不可欠でさえあると自分は思う。

もうちょっとくだけた感じの定義は、"Sense of Humor"のある人、"Witty"な人は"Cool"であるぐらいの捉え方で良いと思う。

urbandictionary.com (*) によると、"witty"とは

"Being clever and funny, making funny quips off the top of your head. Witty people are clever and cool. Hang out with them."

"He is so witty... I think I am in love."

(http://www.urbandictionary.com/define.php?term=witty)

などとべた褒めである。まあソースとしてどうなのかという意見はあるかもしれないが、こういうことに関してはurbandictionaryは実社会での一番ストレートな意見も聞ける。urbandictionaryがクールといっているのならクールなのである(笑)。

まあそれは半分冗談として、"Sense of humor"と"Wit"はともに人間関係において男女ともに相手に求める性格に含まれることが多い。"Sense of humor"があり"Witty"な人は、友達部門でも、恋人部門でも人気が高いのである(笑)。

また、He's funny?で書いた"Sense of Humor/Wit"と"Clowning Around"の違いも大事なので参照してほしい。

さて、誤解の無いようにあらかじめ書いておくと、我々日本人にとって、欧米スタイルの"Sense of humor"、"Wit"は慣れるのに時間がかかる。またそれの習得も結構時間がかかる。

ただ、長いこと試行錯誤してくると"Sense of humor"、"Wit"にもフォーマットがあり、習得の方法論もあることに気づく。このカテゴリーでは自分が発見、及び実践してきたものを紹介していきたい。

(*) urbandictionary.comとは、ユーザーが編集できるオンライン辞書の一つで、表現の規制がかなり緩いためWikipediaの「人間の本性版」(?)みたいなものである。提出される定義がユーザーの評価の高い順に並ぶため、上位にリストアップされるものは要は一般人が体裁を気にしなかったときに「ああなっとく」と思うような定義が掲載される。


2014年3月30日日曜日

ずばりうまい英語の雑談とは

海外で生活していく中で、英語を用いた雑談、カジュアルトークがもっとうまくできたらなと思うことは誰でもあるとおもう。

「この人は話していて楽しい」と感じる、英語における雑談のうまい人とはどういう人だろうか。バーで英語の雑談が全くできないときから数えてもう15年ほど経っているのだが、そろそろ全体像が見えてきた。

雑談の要素や上達法などこのブログの色々なところで書いているが、ここではもう少し引きの絵の、全体的なリストを書いてみる。

ずばりうまい英語の雑談とは、

1. 相手に質問をする
2. 相手の質問に答える
3. 何か天気など周りの様子を話す
4. 趣味、仕事、共通の知り合い、恋愛などのトピックのあるまじめな話をする
5. 相手の話に対して、聞き上手な受け答えをする
6. 相手をいじる(これは性格にも寄り切りだが、話の面白い人は多くがこういう会話をする)
7. 面白い、興味深いストーリーテリングをする
8. 話の内容、タイミング、実用性がまったくなくどうでもいいが、面白いことを言う
9. 1-8に対してWittyな受け答えをして会話を続かせ、面白くする

が全部バランスよくできる人のことであると思う。このリストと比べると、自身の雑談のスキルがどのぐらいのところにあるかが大まかに見えてくるはずである。もちろん雑談のスタイルには個人差があるが、自分の知り合いの話のうまいやつはみなこれらを状況に応じて使い分けている。

この9つがバランスよく自然にできるようになると、例えば外人と一対一で何時間車で旅行をしても苦労無く会話が続く。仮に自分が会話が途切れるのであれば、英語がネイティブの相手もおそらくしゃべることが無くなっている。逆に雑談の得意でない外人と旅行をすると、常に自分が話をしていないと会話が持たず、相手の話術が少し物足りなく感じ、海外の社交の場で日本人が外人にどう映っているかが分かる(苦笑)。はたまた成田とロサンゼルス間の10時間、隣に座った見ず知らずの外人としゃべり通すこともやりたければできる(これらの例は実際自分がどうして外人はあんなに会話が続くんだろうとずっと思っていた例)。

もっと日常的な範囲では、ランチやパーティーで会話に困ることは間違いなく無くなる。要は英語における雑談が本当に楽しめるようになり、苦痛でなくなる。これは我々海外で生活をするひとにとってはすごく大事だと思う。

英語でのカジュアルトーク上達法Part.2の内容と重なるが、通常英語圏に来たばかりの日本人は、

1. 相手に質問をする
2. 相手の質問に答える

で雑談をしのぎ、少し慣れてくると

3. 何か天気など周りの様子を話す
4. 趣味、仕事、恋愛などのトピックのあるまじめな話をする

が足される。英語の雑談上達を心がけているひとは

5. 相手の話に対して、聞き上手な受け答えをする
6. 相手をいじる(これは性格にも寄り切りだが、話の面白い人は多くがこういう会話をする)

あたりができていて、

7. 面白い、興味深いストーリーテリングをする

はあまり見かけず、

8. 話の内容、タイミング、実用性がまったくなくどうでもいいが、面白いことを言う
9. 1-8に対してWittyな受け答えをして会話を続かせ、面白くする

をスムーズに雑談でやっているひとはほとんどいないといった感じだろうか。

そして、このアンダーラインを引いた(5)(6)(7)(8)(9)が、英語の雑談において一番重要な5つであるのだが、通常日本人が文化的に苦手で、意識しないと何年経っても覚えられない部分である。

また、(1)(2)(3)(4)はカルチャー英語は、通常の生活からは学べない?で書いた「コミュニケーション英語」ができれば行えるのに対し、(5)(6)(7)(8)(9)がまさに「カルチャー英語」に当てはまる。

なので(1)(2)(3)は言語が話せれば通常は行うのは難しくない。仕事の話や会話の相手のバックグラウンド、などなんでも興味のあることを相手に聞けばよく、聞かれたら答えれば良い。(1)(2)(3)がまだ難しい人は、国際環境で生活(基礎編)カルチャー英語は、通常の生活からは学べない?英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1などをお勧めする。(4)も話す内容がある生活さえしていれば雑談のノウハウとしては難しくない。

(5)は英会話における聞き上手Part.1を参照、(7)は英会話におけるストーリーテリングの重要性を、(6)(8)はいずれ書くとして、最近特に思うことは、(9)がいかに大事であるかである。上のリストからも分かるように、(9)は(1)〜(8)全部に適用され、雑談の要素の全ての部分が向上する。

2013年10月7日月曜日

He's funny?

このブログのテーマの一つである英語における社交性において、ユーモアは大きな要素であると思う。特に欧米文化では"Sense of Humor"は色々なところで必要であり、家族、友人関係、恋愛、仕事、と、ユーモアが大事な場面は数多くある。パーティーなどで面白い話題を提供し、人を笑わせられる人をみて、いいなあと思ったことがある人はいるのではないだろうか。

さて、誰かが"He's funny"(あの人は面白い)といった表現をしたとき、対象のひとにどういったイメージを抱くだろうか?自分のなかではこの"He's funny"という表現には大きく分けて二つのパターンがある。

一つ目はうまい話術によって人を笑わせるスタイル、そしてもう一つが自分のことを面白く見せて笑いを誘うスタイル。

自分の理想を言うと、基本はこの前者の話術によるコミュニケーション、そして話の流れの中で必要なところに後者のスタイルをスパイスとしてちりばめるといったのがうまいコミュニケーションだと思う。

たとえば最近の流行どころではPeter Dinklageなどがうまい。

0:56:30-0:57:45など。ちなみにこれはうまいストーリーテリングのすごく良い例でもあり、ストーリーテリングを練習してみたい人はこれを何度か聞いて、話の筋を覚えたら友達にお願いしてアドリブで自分でこの話をしてみる。するとストーリーテリングの難しさが分かると同時に、良い練習にもなる。)

逆に面白く見せるほうだけを極端に行うとこのようなイメージになる。


どちらのケースも場に笑いが起こり、"He's funny"という表現を使うであろうが、二つには大きな違いがあり、使うスキルも違う。

「後者なんかやらねーよ」、と突っ込まれそうだが、ちょっと考えてみる。例えば不自然な日本語英語や日本文化をネタにした(侍、すし、ポケモンなど)自虐的ジョーク、これらは自分を面白く見せて笑いを誘うスタイルの日本人バージョンだと思う。自分も含め、海外で雑談中に面白く振る舞おうとすると、日本人が意外にやりがちで、このスタイルに傾倒しがちであることを少し意識しておいた方が良い。

もちろんこういったジョークもスパイスとして使うのは良いが、それを主体にしない方が良い。Dinklageのストーリーテリングの最中にも二度ほどそういった顔芸、体芸、声芸が入っているが、みんな話の流れの中でスパイス程度に使っているのがポイントである。

さらにこの自分を面白く見せるスタイルのジョークは、長期的に見るといくつか注意したほうが良い点がある。まず、このスタイルのほうが行うのに敷居が低いこと、そしてこの類いのジョークを使い慣れてしまうと、社交的にもなり、友達もできるので、そのスタイルにより依存するようになる。

しかしこのコミュニケーションにはArticulationストーリーテリングアドリブSense of humorといった要素があまり必要ではないため、いくらやっても人を惹きつけるような話術は身に付かない。

そして、同じ"He's funny"と言われる場合でも、この二つのタイプのコミュニケーションでは、表面的には笑いを提供し周りの人を楽しませるという意味で一緒だが、その根底にある相手に発信しているメッセージがまったく違うのである。

いつものごとく友達の外国人数人にこの二つの印象を対比して聞いてみた。

「話術、ストーリーテリングで笑わせる」

子供はまねしない。
自分も習得したいスキル。
友達として楽しそう。
賢く見える。
このスキルのある人に対してリスペクトの念がある。
彼氏に持っていてほしいスキル。

「自分を面白く見せる」

子供がまねをする。
グループの中にそういう人がいると楽しいが、自分がまねをしたいとは思わない。
友達になりたい。
楽しい気分の時はつるみたいが毎回は辛いかも。
まじめにとれない。
自分の女友達に彼氏として紹介するときは少し控えてほしい。

英語にするとより明白で、前者は"Witty"または"Have a good sense of humor"と言われ、プラスイメージ、後者は"Clown around"と言われ、どちらかというとマイナスイメージである。特に他人が行っている場合は両者とも"He's funny"で片付くが、本人がそれをやるかと聞いてみると後者は酔っぱらっているときならね、と茶化される。

逆に"Witty""Have a good sense of humor"の方は巧みな話術、Articulation、ストーリーテリングやクールさなどが必要であり、これらを習得すれば仕事のミーティングにも、プレゼンにも、パーティーでの雑談にも応用がきく。そしてよりリスペクトされるのも、異性にモテるのも(笑)、ひとを「笑わせる」ことのできるコミュニケーション力である。

さてこの"Wit""Good sense of humor"は一朝一夕には身に付かないため、英語における社交性を身につけようと思ったら早い段階から意識しだすと良いと思う。また、「自分を面白く見せる」コミュニーケーションを使える人も、平行して「笑わせる」話術も身につけていくのがベストだと思う。


次はDinklageのようなうまい話術のポイントや、自分が試行錯誤のなかで覚えてきたノウハウを紹介していきたいと思う。

2012年4月4日水曜日

Articulation上達法 〜即効性編

つい先日、ポーランド人の友達と車の移動中に英会話の話しをしていたのだが、どうやら彼から言わせると自分の英語はArticulatedなのらしい。とまあナマリばりばりの友達から褒められた事を自慢しつつ(笑)、何度も書いている様に自分はこのArticulationにいろいろ苦労してきており、まだまだ満足のいく会話力には達していない。そんな中、自分もそれなりに色々試行錯誤してArticulation力をあげる試みをしているんだと説明すると、お前はどうやってArticulation力をあげたのかと問われた。

こんなことをガイジンに聞かれたのは初めてなので、考えてみた中、このブログに書いているようなことをいくつか説明してみた。友達はうんうんとうなずいてはいるのだが、何となく満足そうな反応をしていない。。。このブログに書いている様にArticulationが一瞬に上達するような魔法は無いと思うのだが、こいつはさてや魔法の薬をもとめているのでは!?と思い、さらに知恵を絞ってみる。そんななか、自分が今でも実戦している唯一即効性のある方法を一つ思い出した。それを説明してみると友達は満足げにうんうん試してみると言っている。(コノヤロウ!)

お陰で忘れていたネタが一つ増えたので、即効性のある(はず)Articulation上達法を紹介してみたい。

少々脱線するが、以前よりもマシにはなってきているはずなのだが、自分がArticulationにおいてずっと苦労しているのが話すスピードである。ゆっくり話すことがArticulationにプラスなことは重々承知なのだが、これを変えるのはかなり難しい。自分の経験的には、ゆっくり話す為にはただゆっくり話すだけではダメなのである。ちんぷんかんぷんに聞こえるかも知れないが、要は癖で早口であること以外に、自分は説明がへたくそだから伝えたい事を伝える為には量を話さなくてはならないという問題が別にある事に気づく。

ゆっくり話す努力をする => 説明がへたくそなため量を話さざるを得ない =>「あいつ話なげー」と言われない為には早口で話さざるを得ない、という負のスパイラルに自分は陥っていた。

逆に言うとArticulationを向上させる為にはゆっくり話す必要があるのだが、ゆっくり話す為には説明を短く簡潔にできなくてはいけない。つまり長期的には「Articulation skill」の重要性 --- Part.3などで書いてあるような本質的なArticulationを時間をかけて向上させるしかなく、それが上達すると同時にゆっくり話す事もより容易になっていく。

そして、この友達に説明したのは、この同時進行で向上させなくてはいけないArticulationと、ゆっくりしゃべるという事の、手助けになる技である。やる事としては3つで、

1. 自分の話しているスピードを意識する様にし、「今は早すぎるな」と自分で気づく様になる

2. 早すぎるなと気づいた瞬間、会話を一瞬止める。おそらく感覚としては0.5秒ぐらいの長さだろうか。これが長すぎると会話につまずいているような印象になってしまい、話の下手な人の不自然な間になってしまう。しかしやってみると驚くのだが、これがちょうどいい間でできるとまったく不自然ではなく、言葉を丁寧に選んでいるといった感じのしゃべり方になる。

3. ちなみに(2)のような会話に間を入れる話し方が良いことはよく一般的に言われていることで、自分的には(2)よりももっと大事なのはこの(3)なのだが、この間を利用してまず会話のスピードをリセットし(意図的に遅くする)、さらに物量で説明しようと早口になっていた頭を冷まし、うまい説明の仕方にもっと集中するのである。

早くしゃべる癖のついている人には、通常会話中にそのスピードを遅くするのは難しいのだが、ほんの一瞬でも間を自分で作ると、かなり簡単に会話のスピードを再調整しゆっくり続きを話し始める事ができる。そして一息つき、再度ゆっくり話し始めているので、より簡潔な説明の仕方に集中し直せるのである。

感覚としては、「あ、俺早口になっている」=>「会話を0.5秒止める」=> 「スピードをリセットし、ゆっくりまた続きを話し始める」=>「止めたついでに簡潔な説明をすることに集中し直す」

自分は現在はおそらく短い文章を話すのに2、3回はこの息継ぎを入れている(つまりそれくらいの頻度で早口になってしまっていることに気づく)。自分の様に早口でArticulation上達を試みている人は、この技を使うとずいぶんと即座にArticulationの質に差が出るので試してみることをおすすめする。

2012年2月5日日曜日

英会話における聞き上手 Part.1

英語を用いたコミュニケーションのなかで、自分の大切と思うスキルをもう一つ書いてみたいと思う。

これもこのブログで書いている他の英語トピックと同じで、ただ毎日英語を話しているだけでは何年経ってもなかなか身に付かないと思う。それゆえ早い段階から意識しながら英会話を覚えていくのが良いと思う。

まずはこんな体験話(仮)があったとする。

出張先で友達と20年前の中古車ミニバンを$600で買う。週末に友達とそれで旅行をして、山を登る。山の上で悪ふざけで友達がドーナツターンをしようと言い始める。のりでOkしドーナツターンを終了後、笑いながら楽しく帰路につき山を下り始める。すると突然なぜかハンドルが重くなり始める。と思っているとハンドルがまったく回らなくなり、そうこうしていると次はなんとブレーキが重くなり始める。そして最後にはブレーキもきかなくなり、山の下り道で$600のミニバンが制御不能になる。幸運にも周りに車がいなかったため、ハンドブレーキを思いっきり引くとカーブの崖の手前でぎりぎり車がとまり、なんとか無事危機を脱出する。

コメディー映画のような話だが、たとえばこれを自分が友達に体験話として話すとする。その場合にパターンAとパターンBを考えてみる。まずは日本語で考えてみると:

(A)

自分:この前出張先でさ、〜で〜。そしたら〜なことになってきて!
相手:へえ。
自分:そのあと気づくとどんどん〜なことになってきててさあ!!
相手:ふ〜ん。
自分:最終的には〜で〜なことになってかなりヤバかったんだよ!!!
相手:そっか。
自分:...

(B)

自分:この前出張先でさ、〜で〜。そしたら〜なことになってきて!
相手:まじで?!?!
自分:そうそう、それでそのあと気づくとどんどん〜なことになってきててさあ!!
相手:おいおい、映画みたいな話だな。ほんとにホント?俺を騙そうとしてるんじゃない?
自分:それが信じられないだろうけど本当の話なんだよ。最終的には〜で〜なことになってかなりヤバかったんだよ!!!
相手:すげーなそれ。あり得ないだろう。でもお前らバカだろ(笑)。
自分:うんそうそう。ばかばか。絶対今後こんな事はやらないって友達と誓ったよ〜。
相手:ははははは(笑)

日本語で書くと分かりやすいが、当然聞き上手なのは(B)の相手で、自分にとってこの現実離れした体験談の話し甲斐があり、会話をしていてより楽しいのは(B)の場合であろう。話し手にとってみればこれだけおかしな話を友達にしているのだから、それなりの反応を期待するし、(A)の反応ではあれ?となる。次になにか会話をしたくなる相手は(A)より(B)であると思う。

そして、言いたくないのだが欧米の環境で外国人から見た日本人の対応は(A)の場合が多い気がする。自分も外人と英語で雑談をしていて、自分が聞き下手だなあと思ったことが何度もある。

どんな言語でもコミュニケーションの上で聞き上手なことは大事なことは言うまでもないであろう。もしかしたら話し上手(Articulationストーリーテリングアドリブ)であることと同等かそれ以上に人間関係において聞き上手であることは重要かも知れない。

そして、ここで自分が問題だと思うのが、仮に英会話がある程度できるようになっても、日本人には英語における聞き手の使ううまい同調表現を自然とは覚えない点だと思う。センスがあって自然とできている人を少数は知っているが、少なくとも自分は自然とは覚えなかったし、日本の英語教育や欧米での日常生活ではそれのやり方や大切さを教わらなかった。

英語において我々日本人がこれが苦手な傾向があるとすると、これは早い段階から意識していった方が良いと思う。そして海外で仕事をする我々にとって、日本人は会話をしても話し甲斐が無い(=あまり楽しくない)と思われるのは正直自分は気持ちがよくない。

また、聞き上手かどうかは社交性に大きく関係があるので、友達作りや恋愛、欧米社会(だけではないか?)においてリーダーシップにも大きく関係してくると思う。聞き上手の友達のほうが話していて楽しいし、自分の話しをうまく聞いてくれる恋愛相手の方が一緒にいて楽しいであろうし、上司としては信頼まわりの印象がやはり違うであろう。

Part.2は具体例を通して英会話における聞き上手の使うフレーズや、表現の仕方のポイントを書いてみたい。話し上手になるのと同じく、聞き上手になるにはフレーズを知っているだけではだめなのである。

2012年1月3日火曜日

Articulation上達法

「Articulation Skill」の重要性 --- Part.1
「Articulation Skill」の重要性 --- Part.2
「Articulation Skill」の重要性 --- Part.3


実践的な英会話、ミーティング、ディベートの場において、Articulationが必要不可欠であることはこのブログの色々なところで書いているテーマである。

ところがこのArticulationいろいろとやっかいで、そもそも自分の様にその必要性に気づくことさえも通常は時間がかかると思う。ゆえにミーティングなどにおいて責任がでてきて、その重要性に気づいた時点でそのスキルが備わっていないといけない為、既に遅かったりする。

次の問題は、仮に英語を日常的に使っていたとしても、意識していないと何年経ってもArticulationは自然に上達はしない点である。これは英語がネイティブの人でもうまい下手が大きく分かれることを考えると納得がいく。

そして、その重要性に気づいたとしても、このArticulationのレベルを計る方法や、それの上達法などが自分の知る限りではあまり方法論がない点であると思う。

少し話が飛ぶが、Articulationの上達に色々苦労してもう数年が経つ。そして、Articulationのスキルを意識し始めたことは多少影響はあるはずだが、なにか特に良い上達方法を思いついたわけでもないなか、ここ最近なぜか自分のArticulationが急激に上達している事に気づいた。ミーティング中に自分の意見が良く通るようになり、英語が母国語のリーダー達が聞き取れなかった、ニュアンスの難しい意見を拾えているといった場合が出て来たのである。

この上達のきっかけが、最近まで行っていたカナダへの出張によるものである事に気づいた。本社を離れて仕事をすると、仕事の形態で一つ大きく変わる点がある。それは本社とコミュニケーションをとる為に、相当数の電話会議をこなさなくてはいけない点である。自分はカナダの出張7ヶ月ほどの間、ほぼ毎日最低2、3回はロサンゼルスのスタジオと電話会議をしていた。

電話会議でぴんと来ない場合は、これは、デスク等に置いてある普通の固定電話機をグループで囲み、その一台の電話を受話器を取らずにスピーカーホンにして、電話の向こうにいる同様のグループと英語で遠隔会議をすることである。大事な会議であれば当然ミーティング室のスクリーン付きの音質の良いビデオ会議システムを使うのだが、ちょっとしたミーティングであれば手っ取り早いので通常の電話機を使う。

この電話会議ではどんなことが起こるかというと、まずミーティング専用の機器ではないため音質があまり良くない。その上、ビデオ会議ではないので相手の顔が見えず、お互いの表情やハンドジェスチャーといったコミュニケーション手段が使えない。

また複数対複数の電話ミーティングでは、相手の発言が誰によるものかといった事すら判断できない上に、イギリス発音、フランス発音、インド発音、ドイツ発音、と様々なアクセントの人がまぜこぜで話しをしている場合もある。そして、VFX業界のミーティングは、会議の内容は多くの場合が映像を言葉で説明する表現の難しいものである。

言うまでもなく、とにかく初めの数ヶ月はボロボロだった。相手の言っている事はうまく聞き取れず、自分の言いたいことがうまく伝わらず発言を繰り返す事が多々あった。さらにはリーダー職をやっていると、その会話の全員の分の会話を拾う事が自分の責任でもある。その会議で語られていることを全て自分が把握し、だれか自分のチームの人が聞き取れなかったらあとで説明してあげなくてはならない。また、うまく言いたい事が伝えられないメンバーがいたらそれをフォロー、確認するのも自分である。

これらすべてが固定電話機の小さいスピーカー越しに、相手の顔すら見えず複数の人の音声がまざって行なわれるのである。

こんなことできるか!

と正直心の中で思っていた。

このような条件下の電話ミーティングにおいては、100%自分の話している音声だけでコミュニケーションをきちんととらなくてはいけない為、通常の会議よりかなりArticulationスキルが必要なわけである。一回で言いたい事が伝わらなかった場合の言い直しの気まずさも、相手の顔が見えないため倍増する。言葉におけるコミュニケーションのエラーマージンがほとんど無いと表現してもよいかもしれない。

しかし、もちろんまだまだ電話会議を満足いくまでにできるわけではないが、それでも7ヶ月間もそれを毎日こなし、それが会議の基準となっていると、死活問題のため嫌でもArticulationのスキルが向上するみたいである(笑)。

そして、その形態の会議に慣れた頃には、参加者が目の前にいる通常の会議が、かなり簡単に感じる様になると言うわけである。電話会議に比べるとビデオ会議すら簡単に感じる様になる。

つまり、自分は運良くこのトレーニングを7ヶ月ほど集中してやることができたが、意識的にArticulationの向上の為に取り入れる事もできると思う。

たとえば学生友達や仕事仲間数人で、スピーカーホンにした固定電話を囲み、2チームで電話越しに同じyoutubeか何かの映像を流しながらその内容をディスカッションすれば、Articulation向上のための良い練習になると思う。

また職場で英語における電話ミーティングに参加する機会のある人は、それを利用するのもオススメである。最近では自分はどんな電話ミーティングでも、仮に自分が責任者で無い場合もみんなの全ての会話を100%聞き取る努力をしている。これはタダでできるかなり効率的なトレーニングである。

そして、自分のArticulationのスキルレベルを知りたい場合は、上のようなスピーカーホン越しのyoutubeの映像ディベートを、リアルタイムで友達としてみると、Articulationスキルの有無がよくわかるはずである。


「Articulation上達法 〜即効性編」へ

2011年9月5日月曜日

英会話におけるストーリーテリングの重要性

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1
英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2
英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3a
英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3b


まず始めに、簡単な例を考えてみた。

"Geez, it's been raining all week, I really hope it doesn't rain on Sunday".(おおい、今週ずっと雨降ってるけど、日曜は降らないでくれよ。)

すごくなんでもないフレーズだが、誰かに

(A). 普通のスピードで、真顔で表情をいっさい変えず、声の音程も普通の高さをずっと維持し、ただ棒読みしてみよう。

"Geez, it's been raining all week, I really hope it doesn't rain on Sunday".

おそらく「ふ〜ん」と言われるか、"yeah"の一言を返されるか、「ん?何か答えた方がいいの?」といった感じになるかもしれない。

そして次は、

(B).

* "Geez"を空を見上げ目を少し見開き、「じーず」ではなく、
 「じ・ーず」風に、「い」を強調して

* "It's been raining all week"の部分は首を左右にふり、"all"と"week"を
 強調しスタッカート調に

* 3秒間合いを開ける

* そして"I really hope"の部分は、"really"を目を大きく開けて首を二回ほ
 ど上下に振りながら、単語をゆっくり「〜り」のように伸ばし、初
 めの「り」をより強調して言い

* "it doesn't rain on Sunday"は普通に


例)"「じ・ーず」, it's been raining ALL WEEK, ..... I「〜り」hope it doesn't rain on Sunday".

(A)と(B)とでは同じフレーズでも、表現の仕方で伝わり方がかなり違ってくる。(B)の方が相手が自分の言っている事に親近感を持ってくれるであろうし、説得力もある。おそらく「ふ〜ん」よりも会話が進むであろう。コニュニケーションとしての質が高いと言えるかもしれない。

自分が思うに、英語を母国語ではない人が話しているのを聞いていて、「うまいなあ」と思うのは、こういった種のコミュニケーションのできている人である。このコミュニケーションのうまい下手に、文法、発音、単語力などは関係ない。

実際に、(B)はジャパングリッシュでも、完璧なネイティブな発音でもあまり効果は変わらない。逆に(A)をどんなに完璧な発音で話しても面白かったり興味深くは絶対に聞こえない。

英語における雑談のなかで、極めて重要と考えるストーリーテリングなので、かなり長いエントリーになる。長いので3つの副題で区切ってみた。

1. ストーリーテリングとは?なぜ大切か。
2. ストーリーテリングは難しい?
3. ストーリーテリングを上達させるには?
  3a. まずは短いストーリーを用意する
  3b. 「話せない」経験をしたら次は?
  3c. 上達のポイント


1. ストーリーテリングとは?なぜ大切か。

ストーリーテリング、すなわち自分の経験談や自分の知っている興味深かったり、面白い話を英語で友達に「語る」事である。会議や仕事の事務的な会話みたく、伝えたい事を簡潔に分かりやすく話すのが目的ではなく、物語を相手に楽しんでもらえる様に語るスキルである。

我々に一番馴染み深い例が、日本のバラエティー番組でのトークであろう。芸人や俳優が興味深い話をおもしろおかしく披露し合うあの感じである。話のうまい人が、面白く興味深い話を披露すると、その場に居る人や視聴者を楽しませることができる。

英語におけるストーリーテリングの難しさや、上達法の前に、なぜストーリーテリングが大切かと自分が考えるか。これは、

「コミュニケーションがより楽しくなる」
「コミュニケーションの質が上がる」
「雑談の基本構成であるから」
「うまい人の雑談は、大部分がストーリーテリングによって行なわれているから」

である。楽しくみんなで話すのは雑談の基盤、つまり社交性の基盤でもあるからである。

ストーリーテリングがうまくできる様になると、英語での雑談がもっと楽しくなり、社交性が上がる。英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1でも書いたが、外国人のホームパーティーやランチが苦痛ではなくなる(笑)。

海外で仕事、生活をしていると、パーティーやランチなどに誘われた時に、仲間と英語で会話をしていてもどうも楽しめない、という経験をしたことがある人は多いはずである。自分もそんな時期が何年もあった。日本語と同じ様に英語での雑談が楽しめればと思ったことがある人は自分だけではないはずである。

ストーリーテリングができるようになると、この問題がずいぶんと解決される。



2. ストーリーテリングは難しい?

日本語でも当然トークがうまい人と、そうでない人もいる。同じストーリーでも、語り手によって聞こえ方や面白さが全然変わってくる。これはストーリーテリングのスキルである。日本語でも得手不得手があるストーリーテリングは、当然外国語でも難しい。

しかし、日本語で難しければ難しいほど、早めから徐々に取り入れるべきだと思う。日本語でも難しいことこそ、他言語での実用的なコミュニケーショにすごく大事だったりする。

日本語でも難しい場合は、逆に言うと言語だけを覚えても自然とできるようにはならないという事でもあると思う。日本語でもできない(難しい)ことを英語でできるわけがない、と考えるのではなく、英語を覚えると自然とできるものではない、語学力とは別のスキルなので、早い段階から意識して経験を積んだ方が良いと自分は考える。

ちなみにこのエントリーは「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法」のPart.5もしくはカジュアルトークの第4ステップに相当する。(Part.4および第3ステップはこのエントリーの簡易版なので次回にまわす。)

もし「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達法」を読んでいただいた方には、「第4ステップか、先長いな」と思われるかもしれないが、第3ステップまででも十分に雑談はできるし、もっと大事な事は、第4ステップはすごく大事なので、早い段階からゆっくりと徐々に取り入れた方が良いと思うことである。

自分はそれをしなかったので、英語が満足に話せるようになってもストーリーテリングができない、つまり英語におけるコミュニケーションにおける表現力が未熟、という経験をした。



3. ストーリーテリングを上達させるには?

まず、ストーリーテリングを試みるのはどれくらいの英会話ができるようになってからがよいのか。理想は日常会話が満足にできる「前」から始めるべきだと今は思う。

もちろん日常会話が不自由な段階でストーリーテリングをするのはより難しいが、それでもやる価値があると思う。

自分が行なった具体的なやり方はこうである。


3a. まずは短いストーリーを用意する

まず、自分の体験でも良いし、もしくは知人の話、面白いニュースなど、なにか短くて、興味深く、面白いストーリーを一つ見つける。

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2 の第4ステップのリストを利用すると

-自分の面白い経験談
-面白い話
-面白い記事、情報
-自分の見た、笑ったテレビ番組、ラジオ
-自分の見た、興味深いテレビ番組、ラジオ
-自分の見た、面白い映画の話
-自分の面白い友人の話

など。これは日本語のストーリーでも良い。そして、一度それを誰かに英語で話してみる。ポイントは、短いストーリーであること。理想を言うと、自分の経験した面白かった出来事が良い。その自分の面白かった体験を、英語で語って面白さを体感してもらうのが目的であるからである。相手が自分のした面白かった体験を、自分のストーリーテリングによって体感してくれているか(していないか(苦笑))が一番分かりやすいからである。

もちろん相手無しで一人でやっても良いが、やはり実践が良いだろう。友達と学校や仕事場でも良いし、昼食中でもよい。もし日本語での体験談や、日本語の出来事を英語で話すのが難しい場合は、まず時間をかけて英語に訳してもよいだろう。仮に文章がまるまる紙に書いてあっても、それをうまく語るのは別のスキルであるからである。

もしストーリーテリングの切り出し方が分からない場合は、オーソドックスな方法で、

"So... I was" (ところで、。。。)

と沈黙がある時に友達に唐突に切り出せば良い。もしくは、誰かが似たような話題を持ち出した直ぐ後に切り出すのも良くあるパターンである。ちなみにこの切り出すタイミングも繰り返しているとつかめてくる。

例えば、

"So... I was at this party with my roommate last night..."
(ところで、昨晩ルームメイトとパーティー行ったんだけどさ。。。)

"So... I was reading this Japanese news yesterday..."
(ところで、昨日日本のニュース読んだんだけど。。。)

"So... I was at this rental car place earlier..."
(ところで、さっきレンタカーしにいったんだけど。。。)

そしておそらく起こる事は、沈黙がありすぎたり、途中でつまってしまって最後まで話が続かなかったり、何を言っているか分からなくなったり、オチをうまく話せなかったり。

すると愛想笑いをしてくれるか、親切にぎこちない話に付き合ってくれるか。最悪「何が言いたいんだ?」「なんでそんな話したんだ?」といった雰囲気ができるかぐらいであろう。でもそこは勇気をもって失敗する。まあ通常は外人は英語がうまくない日本人にやさしいので、失敗しても大丈夫だろう。

大事なのは、とにかく簡単なストーリーを誰かに英語で語ってみる。そして、うまく英語でおもしろおかしく「話せない」体験をまずすること(酷!)。


3b.「話せない」経験をしたら次は?

すると、次はちょっと話し方を変えてみる。めげずに何度も「同じ話」をしてみる。自分も何度も短い同じ話を色々な人にしていた。(もちろん同じ人に同じ話をしない様に(笑))。

とにかくストーリーテリングに「慣れる」ことが大事である。これは英語の日常会話がまだ難しい人も、事前に用意された短い自分の体験や、面白いニュースを話す試みはできるであろう。

英語のレベルにあまり関わらず、一度用意された短い同じストーリを、何度も語るわけなので、これは何度もやっているうちに少しずつうまくなってくる。

同じストーリーを反復練習したのではストーリーテリングがうまくなるわけではないのでは?と思うかもしれないが、これは自分の体験から、同じストーリーを反復練習していても、英語でストーリーを語るという「こつ」がつかめてくる。

そして、そのストーリーをうまく語れる様になると、その試行錯誤の経験が、次のストーリーを語る時に少しずつ効いてくる。

もちろんこのストーリーは練習しまくったのでうまく話せるが、次の新しいストーリーはまたうまくいかない。でもこれの繰り返しで何個もストーリーテリングをしていると、だんだんストーリーテリングに共通した要領がつかめてくる。

たとえばあるストーリーのオチを、反復練習の結果ある表情とトーンで話すとうまく伝わり、より面白く聞こえるとする。その感じで語るこつを覚えれば、慣れてくればどんなストーリーを語っている時でも、練習せずともそのような場面で自然と面白く語れる様になるというわけである。

ストーリーテリングは、短い体験談を反復練習することによって、一つでもうまく語れる様になると、上達が感じられてモチベーションも続く。もちろんその体験談はすぐに雑談に使えるわけで、結果も見える。そして、反復練習なので、やればやるほどうまくなる。


3c. 上達のポイント

自分の考える上達のポイントは簡単で、

- うまい人をまねすることにより、単語/フレーズ/表現の緩急と
 タイミング、トーン、声量(発音が含まれない点に注意)、表情や
 ジェスチャーの使い方を感覚で覚える

- 不必要な間を作らない

- 上の二つを意識しながら、とにかくうまくなるまで同じストーリー
 を何度も多くの人に披露する

ストーリーテリングが、通常の会話と違う所は、話の「流れ」が大事である点である。一番初めの例のように、おなじ話でも緩急の付け方、フレーズのトーンなど、話し方によって聞こえ方が全く違ってくる。これは会議で相手に意思を簡潔に伝えるのとはノウハウがまた違う。

話し方を覚えるために自分がよくやったのは、仲の良い友達や、気心のしれた知り合いが学校や会社にいるのであれば、そのひとに繰り返し同じストーリーを話して聞いてもらう。"shit talk"(雑談のスラング)の練習に付き合ってくれというと、大体欧米人はおもしろがって付き合ってくれる。

気前の良い友達なら、より良い語り方を教えてくれる人もいる。自分は仕事の後にバーでよくこれに友達に付き合ってもらっていた(感謝!)。"How would you tell the story?"(おまえだったらこのストーリーどうやって語る?)とストーリーテリングがうまい人に聞けば良い。

話し方をいろいろ変え、面白い語り方を見つける。そして、うまい人に自分のストーリーを語ってもらい、そこから、うまい人の語りの緩急のつけ方などを覚えるのである。この2点だけである。

先にも書いたが、目標は、反復練習によりいろいろな語りのこつを覚え、どんなストーリーでも練習せずとも自然とうまい表現で語れる様になることである。

ちなみに目安としては、相手が自分の話を待ってくれている、愛想笑いをしてくれる、落ちが来るのをまっていて、来たタイミングでわらってくれる、などは全部向上余地がある。本当に話をうまく話せていると、相手が興味津々で自分の話を聞いているのがわかるはずである。


自分はこの英語でのストーリーテリングができる様になってきたあたりで、外国人との雑談が日本人と話している時の感覚で楽しめる様になってきた覚えがある。

雑談が楽しめる様になると海外での生活がずいぶん楽になる。ストーリーテリングはできるだけ早い段階から習得を試みると良いと思う。

2011年1月3日月曜日

英会話における「アドリブ力」の重要性

もうずいぶん前になるが、仕事場で起きた出来事である。

あるプロジェクトで、同僚と二人でプレゼンの準備をしており、
そのプレゼンの際の役割分担をしている時である。このプレゼン
中に5分ほどの映像クリップを流す必要があり、二人の役割分担
をきめながらその同僚が、

「じゃありょうはこの映像を流しているときに、適当に映像に
合わせて見ている場面の内容を説明してくれないか?」

と言ってきた。

ああ"Ok"と軽く返事をし、同僚がその映像を流した際に気づいた
事は、まったく流れている映像に合わせて、英語で「適当に」
コメントが出来なかったのである。うまく出来ない自分を気遣い、
じゃあ俺が手本を見せるよ、と、その同僚はすらすらと流れる映像
にコメントをアドリブでつけてみせてくれた。この同僚は英語が
母国語の、会社のリーダーの一人である。

ほらこんな具合に、簡単だろ、と。手本まで見せられて再度
自分がやってみると、それでもうまくまねすら出来なかった。

その当時仕事の上でも英会話はあまり不自由がなかったため、
その経験がかなりショックだった。。。

日本語で考えると当然のことなのだが、慣れた相手といつもの
会話をするのと、とっさの状況でアドリブでうまく何かを話すの
では必要な会話のスキルが違うと思う。上の映像にコメント
をつける例は、英語においてもアドリブが難しいということに
自分が気づいたきっかけであった。

しかし、あまり一般的にはアドリブが英会話のスキルのなかで
大事と強調したり、英語教育でアドリブ力を磨こう!といった
類いのことはあまり聞いた事がない。また、それを試す方法、
および上達させる為の方法論もあまり聞かない。

ここ最近、この英会話における「アドリブ力」、英会話力を
より実用的にする為に、もしかしたら一番重要な要素かもし
れないと思うのである。

以下のような例を考えてみてほしい。

ビジネス:

- 新しい仕事の為の面接の時に、何かうまく自分をアピール
しなくてはいけない時の会話
- マネジャーや上司と、給料など何か権利や条件の
交渉をしている時の会話
- 突然準備無しに人前に立ってスピーチをしなくてはならない時の英語
- なにかプレゼンテーション後の、ステージ上での質問に対する応答
- プレゼンで緊張したときに、準備していない事を
言わなくてはいけない時
- ミーティング中の流れの中での発言
- 電話やビデオ会議で、相手の顔が見えにくいなか、発言を一回で
まとめてうまくしなくてはならない時の会話

日常:

- ランチなどの列に並んでいる時に、前後の顔見知りではない
仕事仲間となにか話をしないと気まずい時の会話
- ホームパーティーやバーにおける知り合ったばかりの人との会話
- エレベーターの中での近所の知り合いとの雑談
- 突然駐車場で気の強い外国人ともめた時に、がああと言われた
時に言い返したいとき(笑)

コミュニケーションのなかで、大事な場面ほど結構準備をしていない
時にくると思う。そして自分の意見を待ってくれないか、その場で簡潔
に言わないと効果が軽減する場合が多いと思う。

仮に日常会話や仕事場で通常は英語が不自由がない人でも、
上のような状況ではうまく言いたい事が言えなかった経験を
した事がある人は多いのではないだろうか?

これらのどの場面でも共通しているのが、とっさに自分の思った
事を、きっちりアドリブで伝えなくてはいけないという点である
と思う。

そして、このアドリブ力が向上すると、うれしいことに雑談が
楽になり、各種交渉がうまくなり、プレゼンで脱線しても回復でき、
会議で発言がより出来る様になり、突然言われても人前で話がしや
すくなり、そして、道路や駐車場で喧嘩したときに外国人を説き伏せ
る事が出来る様になるといったように、良い事尽くめである(笑)!

さてここで問題は、上のリストのような場面に頻繁に出くわす人は
知っているかもしれないが、自分が映像のコメントの例が無くては
気づかなかった様に、通常は英会話における自分のアドリブ力の有無
をあまり把握はしていないのではないかと思うのである。

そこで、上の例の経験から、こんなことをしてみた。特に英会話
に自信のある人にはぜひトライしてみてほしい。

www.youtube.comに行き、何でも良いので目についた映像を
瞬時にクリックする。そして、何も下準備無しに初めて見る映像を
英語で実況中継してみるのである。英会話が得意な人でも、やって
みると以外にこれが難しい事に気づくと思う。コメントがまったく
途切れず、気まずい沈黙もなく、おもしろおかしくその初めてみる
映像をすらすら実況中継できるのが目標である。

そして、実際に試してみたのだが、自分の周りの英語が母国語で
コミュニケーションが得意な人達は、これをすらすらとやってのけ
られた。

欧米人は、自分の意見をがんがん言う文化のせいかは分からないが、
このアドリブの経験が日本人に比べてよりあるような気がする。
さらには英語は我々にとって第二外国語なので、アドリブをきかせ
る為にはより訓練が必要である。

以外と見落とされがちな英会話におけるアドリブ力、磨くと英会話
全般の、特に重要な場面でのコミュニケーション力がすごく向上する
ので、ぜひ試してみてほしい。

2010年6月6日日曜日

「Articulation skill」の重要性 --- Part.3      〜「聞き返してはいけない」、「言い直してはいけない」のルール

「Articulation skill」の重要性 --- Part.1
「Articulation skill」の重要性 --- Part.2


「Articulation skill」の重要性 --- Part.3は、さらにこのスキルの
定義、重要性を掘り下げて考えてみたい。

現在自分の英会話における悩みは、今まで基準にしてきたことが、
自分の必要とするコミュニケーションにおいて、間違っていたことに
気づいたことである。いままでの英語におけるコミュニケーションの
基準は、

「理解できればいい」、「伝わればいい」

であった。

たとえば、誰かと会話をしている時に、ちょっと分からないこと、
聞きそびれたたことがあれば、「ん?それどういう意味?」や、
「それってこういう意味で良いの?」、「もう一度最後の部分
繰り返してくれる?」で、仮に一度目で聞き間違えていたら解決
できる。

相手に何かうまく伝わらなかった時は、言い方を変えたり、相手が
確認のために聞き返したらもう一度きちんと説明すればよいのである。

「分からなかったら聞き返せば良い」
「伝わらなかったら言い直せば良い」

の基準で、いままで日常生活も、仕事も不自由がなかった。それゆえ、
そこから向上が必要なコミュニケーションがあるということにも、
いままで気づかなかったのだと思う。しかし、それでは色々な場面で
コミュニケーション力が足りないということに気づいた。

リーダーの仕事をしだすと、いろいろと会社のミーティングに参加
し始める。そこにいるのは、全員コミュニケーションのエキスパート
達である。そして、その場でディスカッションされる内容は、日本語
でも説明が難解なテーマも多々ある。さらには、ミーティングが重要
になればなるほど、時間に限りのある連中も集まる。

大勢の時間を拘束するミーティングにおいて、やはり会話の流れ
をコミュニケーション力不足のせいで止めるのは当然NGである。
一対一の会話とは少々様子が違ってくる。つまり、

「分からなかったら聞き返せば良い」
「伝わらなかったら言い直せば良い」

の英会話では、こういったミーティングではコミュニケーション力
不足となってしまう。説明が難解な内容を、一発で、簡潔に伝えら
れなくてはいけないのである。

「あいつをミーティングに含めると、面倒くさい」と思われたら
リーダー失格である。これではそのうち会議に呼ばれなくなって
しまうこともあるだろう。

さらには、自分の業界は、映像を言葉で伝えなくてはならないので、
余計大変である(苦笑)。これは正直、第二外国語ではかなり難しい。

現在のもっぱらのテーマは、「理解できればいい」、「伝わればいい」
の英会話から、「説明が難解な内容を、一発で、簡潔に、前準備無し
で伝える」

へ、向上する事である。当たり前のことなのだが、会社のリーダー
達はみなこれができている。これが英語の環境でリーダーに求めら
れるArticulation Skillなのである。

このスキルを意識しだしてからは、友達との会話や、レストランでの
注文など、繰り返しが許される場においても、「伝えたい事を一発で
簡潔に伝える」ことを意識するようにした。

「聞き返してはいけない」
「言い直してはいけない」

のルールを日常会話に入れるのである。そして、これらを練習する
ためには、いかに外国人と日常生活をするのが大事かということも、
書き足しておきたい。

英会話のスキルを向上したい方々には、ぜひ「聞き返してはいけない」
「言い直してはいけない」のルールを試してみてほしい。日常会話が
ある程度できる様になって来たら、早い段階で実践しだすことを
オススメする。自分の様に、長い間このArticulationを意識せず
会話をしてくると、あとでツケが回ってくると思う。

自分ももっと早くに実践していたらなあと、思う。


「Articulation上達法」へ進む

2009年12月22日火曜日

「Articulation skill」の重要性 --- Part.2

「Articulation skill」の重要性 --- Part.1に戻る

Part.2は、なぜこの「Articulation Skill」が、海外で働く
上で重要であると自分が思うかを掘り下げてみたい。

まずはこんな経験を披露してみる。

仕事をする上で、過去の仕事の経験等から、自分が認めて
もらっている分野がいくつかある。例えばその分野が必要な
新しいプロジェクトが入れば、自分が相談を受けるといった
分野である。

そんななか、その分野が必要なプロジェクトに参加していた
際に、どのミーティングに参加しても自分の意見が無視される
といった経験をした。

このプロジェクトのセッティングとしては、自分の他に、同僚の
Aという存在があった。

この項目は、書き方を間違えるとAに対する愚痴に聞こえてしまう
可能性があるのだが、状況分析の為の例ととらえてほしい。

その仕事の中でのミーティングにおける会話はこんな感じである。

上司: 「で、〜についてはどう思う?どういった手法が
ベストであろうか?」

A: 「〜の方法や、〜の方法がある。」

上司: 「うん、そうか!確かにその通りだ。それは良いアイディアだ。」

自分: 「〜の方法や、〜の方法もある。こういった方法もうまくいった。」

上司: 「...」

上司: 「それでA、お前の手法についてだが、〜、〜。」


このプロジェクトにおいては、このような感じのミーティングが
自分にとって数多くあった。そして、議題は自分の過去の経験や
プロジェクトにおける実績のある分野にもかかわらずである。

ひどい場合、それでも食いついて意見をしていくと、仮に正しい
有用な意見を言っていたとしても、自分が煙たく扱われる場合さえ
ある。実際に、こういった場面に出っくわすとかなりきついし、
こたえる。いままでの自分の経験はどうなったのだ?とも思いたく
もなる。

もう分かるかもしれないが、このAと自分では、Articulation Skill
にかなり差があったのである。Aは自分の同僚の中で、このスキルが
抜群に優れていると思う。

当たり前のことかもしれないが、人は「正しい」意見より、
「正しく聞こえる」意見を聞く。人によっては「正しく聞こえる」
意見から「正しい」意見を見分けられる人もいるかもしれないが、
例えば上司がその人の専門ではない知識を部下に求めている場合は、
その見分けは難しく、やはり正しく聞こえる意見を聞くであろう。

さて、ここまでキツい状況は極端な例ではあるが、Articulation Skill
の重要さを自分が実感した良い例である。さらに極端な場合は、
仮にAが間違った意見を言っていたとしても、状況は変わらなかった。
これは正直キツい。「あの人がものを言うと、何を言っても正しく
聞こえる」という人に出会ったことがある人はいるのではないだろうか?

このように、正しいことを言っているはずなのに、議論において
負けることを経験すると、このArticulation Skillの必要性
にいやでも気づく。

自分の場合、一度のミーティングで数回このような場面に出くわ
すと、解決の足しになる経験のある人の意見を聞きたくないのなら
じゃあいいよ(大人げない。。。)、と意見をする気をなくしていた。

(これをおまえはミーティング中にフリーズすると親友や、
マネージャーに怒られる。)

そして、以前はそのArticulation Skillのある人を煙たく思ったり、
なぜ自分の意見を聞いてくれないのか、さらには間違った意見でさえ
正しいように言う方が悪い(これは実際にいかんが。。。)、などと
自分の意見を聞かない人のせいにしていた。

さて、ここで親友に一度ガツンと言われたことがある。ミーティングに
おいて、正しい意見を言い、チームをあるべく方向に導くのはリーダー
としての仕事だろう。もうそういった責任が有る以上は自分一人の
仕事ではないのだから、フリーズは許されないと。

その通りである。しかし正直、同時にその意見は「キツいなあ」とも
思った。自分なりに簡単にあきらめていたわけではないからである。

発言の仕方を色々工夫したり、Aの発言方法を見習ったり、
マネージャーに意見を聞いたり、いろいろ試したのだが、その
プロジェクトはどうしてもミーティングにおいてAの意見に
競り勝てなかった。

これはその人のArticulation Skillが極めて高かったのもあると思うし、
そのプロジェクトのその上のリーダーがそういった性格、能力を評価
し過ぎたというのもあるかもしれない。しかし、理由はどうであれ、
そのプロジェクトにおいては自分はリーダーとして失格である。

さきにも書いたが、このプロジェクトは極めて極端なケースでは
ある。全てのプロジェクト、ミーティングがここまで難易度が
高いわけではないし、ここまで競争が激しいわけでもない。

いまの自分のArticulation Skillでも通常は発言できるのだが、
こういったシビアな状況があるという事を経験できたのは、その
プロジェクトに参加した事による一番の収穫だったかもしれない。

さらには、想像するに、ポジションがより上がればもっとこういう
状況はより増えるであろう。

ちなみに、ポジションがうえであれば、うえであるほど、みんな
このArticulation Skillにかなり長けている。さらにはそこまで
上がった人々は、みな社内政治、自己アピールのスキルにも長け
ている。これからはさらに、こういった人々とミーティングを
重ねていかなくてはならないし、意見が対立した場合、議論に
勝たなくてはならない状況もある。

結局、原因は、自分のArticulation Skillの低さにあったと
思う。英語は日本人にとって第二外国語であるから難しいのは
当然だが、それももう責任が有る以上は言い訳にはならない。

仮にこういったシビアなミーティングにおいても、きちんと
プロジェクトをうまくまわす為に必要な意見を、人々に「聞かせる」
Articulation Skillを覚えなくてはならない。

最後に、いままで10年ほど、自分は英語圏における
コニュミケーション能力や生活能力を上げる為に、私生活を含め
意識的に外国人のみと生活をしてきた。にも関わらず、この
Articulation Skillの重要性に気がついたのは比較的最近である。
上のような悔しい思いをしないと気づかないからかもしれない。

また、日常生活を、何年も英語で外国人とのみしているだけでは、
苦手な人にとっては上の例のようなシビアなミーティングで、
満足いくようなArticulation Skillは身に付かなかった。

つまり、自分の様に苦手な人は、意識的にそれを上達させて
いかないと身につかないと思う。

Part.3は、上達の活路を見出す為に、英語における
Articulation skillとは、具体的にどういうスキルかを、
自分なりの定義で掘り下げてみたい。


「Articulation skill」の重要性 --- Part.3へ

2009年12月3日木曜日

「Articulation skill」の重要性 --- Part.1

いま自分の中で旬な英単語がある。

「Articulate」という単語をご存知だろうか?
自分は、ここ数年まで、接する事のない単語であった。

面白い事に、日本語にはこれに相当する単語が無い。

辞書を引くとこんな感じである。

* 英語:

Expressing oneself easily in clear and effective language
(http://www.thefreedictionary.com/articulating)


* 日本語:

〈考え・感情などを〉明瞭、効果的に表現する.
(http://ejje.weblio.jp/content/articulate)


* 自分なりの、今の生活環境にあった定義はこんな感じであると思う:

「自分のその場で思い浮かぶ考えを、瞬時に、簡潔に、誤解無く、説得力をもって、表現する」

である。

この「Articulation skill」、こっちの環境で仕事を
経験すればするほど、重要になってくる。特にこのブログ
のテーマの一つでもある、国際環境におけるリーダーシップ
においては、無いと致命傷とも言えると思う。

このことに気づくのが自分はちょっと遅かった。もっと
はやく気づきたかった。この項目を書く事により、いつか
どこかで誰かが、自分と同じことを目指した場合、自分より
早いタイミングで気づいてくれると、うれしい。

英語におけるArticulation skill、最近マネージャー
に頻繁に言われる、リーダーを目指す上で、自分が不得意で、
磨くべくスキルである。

もちろん、英語においてのコミュニケーションの時のみ
の話ではない。ただ、その重要性が、ここのカルチャーでは
さらに増すと思う。

「オバマ大統領の演説を見れば誰でもそれが重要な
ことぐらいわかるだろう?」

「そんな事はよく一般的に言われていることではないか?」

と突っ込まれそうだが、思うにこの話はもっと奥が深い。

このArticulationの話、もう1ヶ月ほど書いているのだが
いまいち表現したい事がまとまらない(文章におけるArticulate
ができていない?(笑))。書けば書くほど、書きたい事が増える。
なので細かくパートにわけ、沢山書いて行こうと思う。

Part.1は、Articulationの定義、および問題提起に
とどめておく。

Part.2は、自分の経験から、具体例を通して、なぜこれほど
に重要と感じるかを書きたいと思う。

「Articulation skill」の重要性 --- Part.2へ

2009年11月5日木曜日

熱の入った外国の会議で発言していくには 〜前編

国際環境での会議はどんな感じか 〜状況説明」に戻る
国際環境の会議でなぜ発言できないか 〜現状分析」に戻る



もし自分が仮にビジネス向けの英会話スクールの
カリキュラムを組むとしたら、こんなクラスを一つ
設けると思う。

「会話の流れを意識し発言の終わりのタイミングを読む」

クラスである。

このクラスの授業では、誰かがなにか英語で物を話して
いるときに、その話している内容の詳細に注意を払うの
ではなく、その話がどのタイミングで終わりそうかを、
感覚的に予測する練習だけを繰り返しするのである。

このクラスの必要性を考える為に、

「国際環境での会議はどんな感じか 〜状況説明」
「国際環境の会議でなぜ発言できないか 〜現状分析」

を参照していただきたいのだが、いろいろな国の人の
まざる仕事場で、論議のヒートアップした会議に
参加すると、仮に自分の精通した議題のミーティングで、
英会話が得意であっても、なかなか話に参加ができない
という現象が起こる。

上の読み物に書いた通り、自分はそれが日本の
会議における発言形態と、個人の主張の強い環境に
おける会議の発言形態が異なることによると思う。

この個人の意見の強いカルチャーにおいて、複数の
人が熱の入った論議をしている様子を観察すると、
みな、とある同じタイミングで発言を始めている事に
気づく。

それは、前の人の話がまさに終わりそうというタイミング
で、次の人が自分の発言を始めているのである。これがみな
このビミョーなタイミングを、意識的か無意識か、きちんと
押さえているのである。

このタイミングがもう少し早いと、誰かの話の真っ最中に
自分が話しだすので、さすがにそれは失礼である。逆に
それがもう少し遅いと、誰か他の人がそのタイミングで
次の意見をもう言い出しているのである。

つまり、前の人が何か意見を言い終わってから自分が
話そうとすると、なかなか自分の話す機会は回ってこない
のである。

思うに我々にとって英語など母国語ではない言語での
コミュニケーションにおいては、話の内容を理解することには
通常集中するが、流れや終わりのタイミングまで意識
することは自然とはしていない事が多い。(自分だけ?)

それに気づいてからは、こんな試みを取り入れるようにした。
会社への通勤時間や、どこか目的地への車での移動時間など、
ラジオ番組のパーソナリティがゲストとなにかディスカッション
をしているものを聞く(ゲストの数が多ければ多いほど良い)。

そして、とにかくまずは話の内容ではなく、流れを聞き取る
訓練をするのである。このひとは今何の話をしていて、どの辺
で話の落ちが来そうか、や、いまは話の状況説明をしているから、
それが終わったらなにか自分の意見を言うだろうな、そして
その後がこの話の終わりであろう、といったことに集中をしてみた。

話の内容ではなく、流れに意識を移すと、以外とその話の終わりが
どの辺で来そうかといったことを予測するのはそんなに難しい
事ではなくなる。

話の流れを意識する事に慣れて来たら、これを人前でやることは
オススメはしないが(笑)、つぎはラジオ内で話している人々の会話に
参加をしてみる。誰かが話をしていると、その人の発言の
終わりを、流れを意識しながら待ち、その終わりのタイミングを
予測してその話に対してなにか意見を言ってみる。そのタイミング
が他のゲストと合えば成功である。

そして、こういった事を移動時間にやっていると、無意識的に人の
話の終わりのタイミングを想像できる様になってくる。幸運なことに、
意識さえすればこれに慣れる事は結構簡単である。

ラジオの他に、自分がよく使っていたのは、トークショーなど
テレビにおける、複数のコメディアンが熱い議論を交わしている
番組である。コメディアン各々が、テレビで自分が一番面白い事を
言わなくてはならない様子は、こっちの熱の入ったミーティングに
似ているのである。その発言のタイミングに、自分も参加できる
ようになれば、現実のミーティングにおいて、自分も発言の
タイミングがつかめる様になるのである。

参考までに、"Chelsea Lately"というコメディーのトークショー
があるのだが、そのなかの、コメディアンが数人でテーブルを囲み
冗談を言い合っているところなどが参考になる。

ちなみに、このタイミングの感覚を覚えると、日常生活における
友達との雑談も自然とうまくなる。議論の激しいミーティングほど
シビアではないが、数人の友達とわいわいとどうでもよい話をして
いるときに、会話に参加しやすくなるのである。英語における会議や
友達との会話に参加しにくい思いをした事のある場合は、考えてみると
面白い。

次回は、この発言のタイミングを読める様になってから、
外国人の会議を観察しているとさらに見えてくる、細かい
テクニックを紹介したい。


「熱の入った外国の会議で発言していくには 〜後編」へ進む

2009年8月7日金曜日

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 (修正)

このテーマを続けて書いきたなか、Part.2で書いた
6つのステップのなか、第1ステップと第2ステップの
間にもう一つステップを足した方が、自分の経験により
そぐうような気がしてきた。なのでPart.1〜Part.3b
までの書き物に、ステップ1.5を追加してみた。

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3b

「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1」に戻る
「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2」に戻る
「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3a」に戻る

Part.3aで書いたが、まず日常会話、学校、仕事場での英会話が
快適になってきてから、英語の雑談になんとかチャレンジしようと
思った場合、この第2ステップにたどり着くのはどうやらみんなに
結構共通のことであるようである。

まず初めて雑談に参加しようと思うと、それがかなり難易度が
高い事に気づく。そして、初めのうちはうなずいたり、笑顔で
振る舞ったり、今イチ内容の分からない雑談にも分かった振り
をして笑ったりする。

そして、なんの理由であれ雑談に参加したい場合、できない
自分が面白くなく、次は無理矢理会話に参加をしようとする。
そして多くの人がたどり着くのがどうやら第2ステップの
様である。

自分の場合もそうだが、雑談に参加しようとすると、参加
できていない自分が嫌で、自然と参加する試みをするのだが、
雑談はそうそう簡単に習得できる物ではなく、結局雑談の
「ふり」を習得してしまう。

そもそも雑談とは、相手の存在を会話のやりとりで楽しむ
ものであると自分は思う。雑談ができるかできないかという
ことを気にしている時点でそもそも雑談をする意味が違って
きているのだが、あまりにも雑談できないことがショックで、
ずいぶんと長い間、雑談が「できる」ということがテーマに
なってしまっていた。

会話に参加できないから自分の日本人としてのアドバンテージ
である日本の話をする。仕事仲間との雑談であれば仕事の
テーマを持ち出せば、会話には困らない。いつもしている
テーマのある話なので、これには参加できる。また、みんなが
している自分の追いつけない会話に関しては、「質問君」に
なれば参加している感じにはなる。これらの第2ステップに
共通しているのは、自分の場合「雑談をしている自分」に
なる為に編み出した方法でしかなかった。そして、本来の
そこに居る雑談相手の存在を会話のやり取りにより
楽しむということをしていなかった。これに共感していただける
人はいるのではないだろうか。

では、自分が第2ステップにもし居る事に気づいてしまった
場合、具体的にどうすればよいのか。

まず自分が試みたのが、第2ステップにリストアップした、
「ふり」の会話をやめてみる事である。もちろん日本の話、
仕事の話、会話に対する質問、をしてはいけないなどと
言うルールは何処にも無いが、少なくとも自分はこの「ふり」
をやめる所から始めた。それはすなわち

-日本の話はしない
-仕事の話はしない
-会話に参加しているふりの為の質問はしない

ということになる。そして、本来の、相手の存在を
楽しむ為の会話を心がける様にした。

そして、いま振り返って考えてみると、Part.2で書いた、
第3ステップや第4ステップのようなテーマになってくる。

Part.4は、この第3ステップ、第4ステップをもっと掘り下げて
考えてみたい。

2009年8月2日日曜日

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3a

「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1」に戻る
「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2」に戻る

Part.3aは、Part.2で紹介した英語でのカジュアルトーク上達の為の
ステップをもっと掘り下げてみたい。

=== 第1ステップ ===
-英語で会話が理解できる
-言いたい事が英語で言える
=================

第1ステップはそのままである。英語でのカジュアルトークは
Part.1で書いた様に、英会話の中でも難易度が高いほうであると思う。
カジュアルトークを覚える為には、英語でのコミュニケーション
がまずある程度できる必要がある。

もしステップ1が難易度が高いと感じる場合は心配せず、まずは
意思疎通の為の英会話を習得することにターゲットを定めるのが
良いかもしれない。その場合は、「海外での生活の上で日々
心がけている事 Part. 1-a」
などをみていただけるとうれしい。

=== 第1.5ステップ ===
-日常生活をする上での必要不可欠な英会話、
学校での授業の会話、もしくは会社での仕事上の
会話を離れ、初めて雑談をしようと試みる。
-英語で雑談をしてみるとそれがかなり難しいことに気づく。
-雑談に全く参加ができず、うなずいたり、笑顔で会話に相づちを
うったり、今イチ内容の分からない雑談にも分かった振りをして
笑ったりする。
=================

ステップ1.5は、まだ雑談にあまり慣れていないときに、初めて
英語での雑談を試みると、まず初めに気づくのが、自分が日常生活で
使っている英語や、学校、仕事場で使っている英語とはちょっと別物で
あることに気づく。日本語とは違い、我々日本人が英語を覚えるのは、
留学や仕事といった目的がある場合が多いと思う。もちろん外国人と
雑談をする目的の人ももちろんいると思うが、自分の周りには学校や
仕事といった、英会話の目的が定まっている場合が多く、雑談というの
は比較的比重が小さい場合が多い。

そんな中、慣れていない雑談にチャレンジすると、ステップ1.5の様に、
テーマのある英会話なら参加できていたはずなのに、雑談となると話に
参加できないという経験をすることが多い。


=== 第2ステップ ===
-日本の事を話す
-仕事の事を話す
-質問をする
=================

第2ステップは、自分の中でちょっとこだわりのあるステップで
ある。それは、ずいぶんと長い間、自分はこのステップから先へ
進めずすごく苦労したからである。むしろ、このステップに居た
頃は、そもそも自分がそのステップに居た事すら気づいておらず、
それで有る程度カジュアルトークができていると思っていた。

しかし、どこか何か違うなあといった感覚がいつもあった。
ホームパーティや、飲みの場で一応会話はできるし、カジュアル
トークができていないとも自分では思っていなかった。しかし、
やはり何か外国人と会話をしていてもあまり楽しくないし、
進んでそのカジュアルトークの場に参加したいとも思えないし、
日本人と会話をしている時とは明らかに差があった。

そんな中、友達と話をしている中で、あるとき自分がいつも
同じパターンの会話をしている事に気づいた。それは、自分の
外国人としている会話は、ほぼ決まって日本のテーマの話か、
仕事の話、もしくは、自分が何かテーマのある会話に参加
していない時は、その場で行なわれている会話に、「それって
どういう意味?」や、「へー、そうなんだ、知らなかった」や、
「えっ、そうなんだ、もっと詳しく教えて」などといった具合に、
自分は「質問君」になっていた。

これは、一見自分が会話に参加しているように見えるし、自分が
話に参加している「気分」になることはできるが、先ほどいった、
「何か会話に参加しているはずなのに楽しくない」といった感覚が
残る。

これは今だから思うのだが、「会話に参加している」のではなく、
単に「参加しているふりをしている」だけだった様な気がする。

もちろん、雑談で友達と日本の話をして悪いわけはない。また、
仕事の話をカジュアルトークですることは多々ある。そして、
英語がネイティブで、カジュアルトークが大得意なアメリカ人
でも行なわれている会話に対して質問をもちろんする。

問題はこれらの項目ではなく、もし自分のしているカジュアル
トークが、これらの項目「のみ」から成り立っているとしたら、
これは自分が思うに、それは雑談をしてお互いの存在を楽しんで
いるのではなく、雑談をするための努力をしているだけで、
悪く言うと雑談をしているふりをしているにすぎない。
雑談とは、努力をしてする物ではないし、ふりをするものでも
ないし、いつもいつも同じテーマを話すのもちょっと違う気が
個人的にはする。

長くなったが、この第2ステップは以外と多くの日本人が
はまりやすいステップのような気がする。英語で日常会話
は結構できて、仕事の上での英語でのコミュニケーション
にもあまり不自由がなく、プライベートで外国人とたまに
時間を過ごす人の多くに、いままでこのステップに共感して
もらえる人が結構いた。もし、何かの理由で外国人と
カジュアルトークをしたくて、試みてはいるが、何となく
会話をしている気がしない、あまり楽しくないという
感覚のある場合は、自分がこのステップにはまっていないか
どうかを考えてみると面白い。

もし、この第2ステップに自分が当てはまると思う場合は、
Part.2のステップアップのリストが、カジュアルトークの
幅を広げる為の参考になるかもしれない。

Part.3bは、この第1.5と第2ステップに自分がいたときに、
具体的にどのようにステップアップを試みたかを書いてみたい。

「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3b」に進む

2009年7月29日水曜日

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2

「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1」に戻る


Part.2は自分の実践しているカジュアルトーク上達のための
試みを紹介したい。これだけ長い間実践しているのにまだまだ
自分も日々苦労している事を考えると、方法が自体が良くない
可能性も十分にあるが(苦笑)、もし自分と同じようなことを
必要としているひとの少しでもステップアップの近道になれば
このエントリーを書いた甲斐があるかもしれない。

カジュアルトークとは、一件すごく大きく、おおまかな定義で
ある様に思える。しかし、長い間英語でのカジュアルトークの
上達を試み、そして多くの日本人および外国人とこのテーマに
ついて話してくると、我々日本人がつまずく共通点が見えてく
るのである。

そして、その共通点が見えてくると、上達の為の具体的ステップ
が見えて来るような気がする。

少々話がそれるが、自分には自分なりの物事の上達方法がある。
すれはすごくシンプルで、少なくとも自分にはそれが自分にあった
上達方法であると信じている。それは、

1. 自分が何かを上達したい時は、まずその上達したい項目に
おいて、自分の現状、現在のレベルを把握することを試みる。

2. そして、自分の現状、現在位置をできるだけ正確に把握したら、
次のステップを探し、見つけ、そしてその次のステップができている
人を探し、観察する。

3. そして、現状にいながら、その次のステップを既に自然と
できている人を参考にしながら、自分も次のステップを少しずつ
失敗しながら試みる。

少なくとも自分は、このステップの繰り返しで物事のスキルアップ
を試みてきた。

話を戻すと、英語でのカジュアルトーク上達も全く同じ方法を
とっている。

まず初めに、自分なりにカジュアルトークのステップアップの
段階を把握する事から始めた。そして、それがつかめたら、
自分が現在そのどのレベルにいるかを把握し、その次のステップを
見据える。そして、その次のステップのカジュアルトークが既に
できている人を参考に、自分もその次のステップのカジュアル
トークを少しずつでも焦らず日々試みる。ここで大事なのは、
焦らず、そして次のステップを試みる際にうまくしゃべれない
ことは普通で、失敗する事に慣れる事である。

そして、それを繰り返しているとだんだん自分も次のステップ
に近づいて行くのである。繰り返しになるが、大事なのは、
焦らず、次のステップの試みは何度も失敗するのが前提であると
理解する事である。そして、なんとか時間をかけ、次のステップに
たどり着けたら、またその次のステップが見えてくるといった
感じである。

もっと効率の良い方法が間違いなくあると思うが、少なくとも
これが自分の実践している上達方法である。

物事がおおまかに定義されている事であればあるほど、この
スキルアップのステップが定義しにくいと思う。物によっては、
スキルアップのステップなど定義できないものもあると思う。

そして、それゆえ、上達に苦労する一番の理由が、自分の現段階
のスキルを正確に把握していないことであると自分は思う。

英語でのカジュアルトークは、一件そのステップが定義できない
ニュアンス的なスキルに思えるのであるが、ここで紹介したいのが、
試行錯誤した結果、自分の現在使っている上達のステップである。

* 自分なりの英語でのカジュアルトーク上達のステップ:

=== 第1ステップ ===

-英語で会話が理解できる
-言いたい事が英語で言える

=== 第1.5ステップ ===

-日常生活をする上での必要不可欠な英会話、
学校での授業の会話、もしくは会社での仕事上の
会話を離れ、初めて雑談をしようと試みる。
-英語で雑談をしてみるとそれがかなり難しいことに気づく。
-雑談に全く参加ができず、うなずいたり、笑顔で会話に相づちを
うったり、今イチ内容の分からない雑談にも分かった振りをして
笑ったりする。


=== 第2ステップ ===

-日本の事を話す
-仕事の事を話す
-質問をする

=== 第3ステップ ===

-趣味の話をする
-テーマのある話をする(知識や情報の話。
特に楽しい話ではなくてよい。)

=== 第4ステップ ===

楽しい、面白い会話をする。これは誰かと
話をした結果、何も自分および相手の為に
なってはいないが、話をしたこと自体が
楽しい会話。

--->ここから、話し方、話術が必要になってくる。
難易度がグンとアップする。

-経験談を語る
-面白い話をする
-面白い記事、情報を披露する
-自分の見た、笑ったテレビ番組、ラジオを披露する
-自分の見た、興味深いテレビ番組、ラジオを披露する
-自分の見た、面白い映画の話を披露する
-自分の面白い友人の話を披露する

=== 第5ステップ ===

-相手の面白い話に関連する自分の面白い話をする
-面白い話に、笑いを追加する
-冗談に冗談を付け足す

=== 第6ステップ ===

- ?

=================


以上が自分の現在見据えている英語におけるカジュアルトーク
の上達ステップであるが、自分にはまだ第5ステップまでしか
見えない。第6ステップは、自分が第5ステップにたどり着いたら
見えるのではないかと思う。

いくつか補足であるが、第1ステップがかなり難易度が高い
と感じてしまう場合は、これはカジュアルトーク自体が難易度が
高いからであると思う。

Part.1で書いた様に、カジュアルトークは英会話の中でも自分は
難易度が高いほうであると思う。カジュアルトークができなくても
海外で生活、学生生活、仕事は十分にできると思う。

もしステップ1が難易度が高いと感じる場合は心配せず、まずは
意思疎通の為の英会話を習得することにターゲットを定めるのが
良いかもしれない。その場合は、「海外での生活の上で日々心がけて
いる事 Part. 1-a」
などをみていただけるとうれしい。

また、その人の性格によって、ステップ1.5からステップ4までの
体験順序が変わるかもしれない。上に書いた順序は、いろいろな
人と話した中で、一番共通している並び方である。

英語でのカジュアルトークを上達したい人は、上のステップの
どの段階に自分が当てはまるかを考えると面白い。そして、自分の
まだ習得していないカジュアルトークのスキルが先にあることが
見えると、それを日々試みるだけで雑談のスキルが向上すると
思う。

part.3aは、上の各ステップをもっと具体的に掘り下げて考えて
みたい。

「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3a」に進む

2009年7月28日火曜日

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1

更新をずいぶんと怠っていたので、投稿復帰第一回目は
自分の結構こだわりのネタを書いてみたい。

それは、外国人との英語での雑談が、日本人と日本語で
無駄話をしているかの様に、楽しめる様になる為の自分の
実践している上達方法について書いてみたい。

これができる様になると、

* 英語で会話をするホームパーティーが楽しめる様になる。
(というか、その誘いが無い場合はその誘いもくるよう
になる(笑))。

* 仕事のあと、同僚と飲みに行くのが義務感ではなくなり
楽しみになる。

* 本当の意味で外国人の友達ができるようになる。

* 日本人以外の人/同僚からプライベートの遊びの誘いが
来る様になる。

* 外国人とスノボ旅行をする際の移動時間の会話が
怖くなくなる(笑)。

* 美容師さんと無理矢理会話をするふり、もしくは寝た
ふりをしなくて良くなる(笑)

* 仕事仲間とのランチが楽しめる様になる。

* 国際環境でリーダーになるために必要なSocial Skill
が大きく向上する。

* 外国人と恋愛ができる様になる。

海外で仕事をしている人であれば、上のいくつかの項目が
できたらなあ、と考えた事があるひとはいるのではない
だろうか。

具体的な話に入る前に、まずこのブログの色々なところでも
書いているが、ただ意思疎通が目的の英会話と、特に何も
テーマが無い時にお互いの存在を楽しむ為にする英会話
とでは、
会話の内容、および必要とされる会話のスキルが全く違うと
自分は考えている。

英語圏で幼少期、思春期の大半を過ごしていない限りは
(これは、幼少期の数年(4、5年間とか)海外で生活して
いた程度ではなく、幼稚園、小学校から、高校、大学まで
ぐらい、日本語より英語の方が楽といったぐらいの期間の人)、
日本人であればどんなに英語(コミュニケーション英語)ができる人
であれ、プライベートで英語で外国人と接し、それが日本人と
日本語で会話をしているのと同じ感覚で楽しめる人はそう
そういないのではないかと思う。それだけこの英語でのカジュアル
トークを本当に楽しむことは我々日本人にとって難しいもので
あると思う。

自分の興味から、いろいろな日本人の方とこのテーマについて
話す事があるのだが、あるとき自分が気づいた事は、自分も
含め、ほとんどの人がカジュアルトークをしている「ふり」
しかしていないと言う事であった。

この事に気づいた時は、自分には外国人の友達もおり、
仕事の外で一緒に外国人とつるむ事を結構していた。
会話や話題に詰まる事もなく、はたから見ればあたかも
会話を楽しんでいる様に見えたはずである。

しかし、自分が認めたくなかった事実は、行なっている会話
の大部分が「会話をする為の会話」であり、実際はほとんど
その会話を楽しんではいなかったのである。パーティーに
行った方が良いからいく、またはパーティに行かない自分が
嫌であるから参加する、そしてそのパーティで会話をしない
自分が嫌だから会話の為の会話をする。このような、会話を
する為の会話をずいぶんとやっていた気がする。

それゆえ当然自分には分かるのである。パーティーに参加して
も今イチ楽しくない。日本人と日本語で会話をしていた方が
楽しい。気心知れた友達でも英語での会話はあまり楽しめない。
移動時間は会話を持たせることにしか頭が回らず、できれば
一人で移動したい。

特に自分の国際環境での生活能力を上げようと意識的に外国人と
時間を過ごしていた自分にとって、この今イチ英語でのコミュニ
ケーションが楽しめないというのは今でも大問題である。

しかし、さすがに10年間もこれを意識し続けると、少しずつで
はあれカジュアルトークが上達して来たように思える。最近では、
稀ではあるが、ようやく、本当にようやく、日本人と日本語で
会話をしているような感覚で、英語での雑談が楽しめる時も
出て来た。

Part 2.では、今まで10年間試行錯誤してきた、自分なりの
英語でのカジュアルトーク上達方法を紹介したい。

「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2」へ

2009年2月6日金曜日

すれ違いざまの挨拶、発展編 Part.1

「How's it going? How are you? What's upにいちいちまじめに答えない。」に戻る


前の記事で紹介した、

* How are you? (元気?)
* How's it going? (どう?)
* What's up? (どうした?どうしてる?)

の基本対応ができる様になったら、もうちょっと表現力を上
げたい人のために、もうすこしかっこいい、応用的な対応をする
ためのこつを紹介する。

前回紹介した、一言返事の対応方法は間違ってもいないし、
失礼でもない。外国人もしょっちゅう使う。

しかし、よりカジュアルトークを上達させたい場合、
もしくはSocial skill(社交性)を上げたい場合は、
もう一歩ふみこんだ対応の仕方を知っておくと、より
表現力が上がる。

基本は一緒である。
ただし、その場の環境によって、対応を状況に合わせ、
柔軟に変化させるのである。つまり、挨拶代わりの
「ミニ会話」をそこで即席で行なうのである。そう言わ
れるとなんだか難しいことの様に聞こえるかもしれないが、
こつさえ分かれば結構簡単である。

ただし、ここで誤解を招きやすい事がある。相手の挨拶
質問に対して、きちんと対応した返答するからと言って、
前回言った、「これらの表現は、相手の状況を心底知りたい
から聞いているわけではない。だから、ただの挨拶で返せば良い」
といった基本対応の理念は変わらない。要は、「ただの挨拶」
が、「おしゃれな挨拶」に変わるだけである。このミニ会話
に感情を込める必要はまったくない。あくまでも、より凝った
バージョンの「挨拶」なのである。

相手: "Hey what's up?" (よう!どうだい?)

自分: "ummm, not much. How about you?" (特になにも、そっちは?)

相手: "Same old same old" (いつも通りだよ)

自分: "oh yea...?" (そっか)

ここでまず考えてほしいのは、上の表現の一字一句
ではない。ここで紹介している表現自体はまだあまり
重要ではない。なぜなら、これを初めてやろうとすると、
相手からの返事が返ってこないといった事がおき、
会話がうまく成立しないからである。この経験をした事
がある人はいるのではないだろうか。そして、それは
使う文章の問題ではない。

どういうことか。

まず初めに、この挨拶を交わすときの状況を想像して
ほしい。

こういった挨拶は、友達とすれ違い様にするのが
普通である。つまり、二人が通常のペースで歩いて
いるとすると、相手が一言目の"Hey what's up?"
と言ってから、すれ違い、そして二人が背中を向け合い、
会話がとどかなくなるまではほんの数秒の出来事である。

なので、これを初めて試してみると、通常はこういう
ことが起こる。

--- 二人の距離お互い向って1メートルぐらい ---
相手: "Hey what's up?"(よう!どうだい?)
 
--- 二人がちょうどすれ違う ---
自分: "ummm, not much." (特になにも。)

--- 二人の距離お互い背を向け離れながら1メートルぐらい ---
自分: "How about you?"(そっちは?)
                
--- この時点で二人で背を向け、2メートルくらいはなれている ---
相手: "..." (自分の質問が聞こえないか、返事をするのには不自然な距離)

--- 会話は届かない ---
自分: "..." 

つまり、自分が「特になにも」と返答したあとの、
自分の「そっちは?」という質問をしている時点で、
相手が後ろ向きで遠すぎるため、相手が聞こえず返事
をしないか、不自然に振り向き自分の「そっちは?」
に対して無理矢理返答をするかのどっちかになる。

これでは「挨拶」がスムーズにいかず、軽い挨拶の
はずが、毎回ぎこちなく、不自然になる。これでは
やはりまずいであろう。これはまさに、自分が挨拶に
アドリブを入れようと思った当初、陥った状況である。

ここで、秘密を紹介する。ミニ会話の表現よりも何よりも
大事な「こつ」は、


自分: "ummm, not much..., How about you?"

という表現を、

自分: "ummm, not muchhow about you?"

という表現に変えることである。

つまり、通常の会話の時のように、この二つの
短い表現を、間に一息入れて表現するのではなく、
すれ違い様の挨拶の時は、二つの表現をくっつけて、
ほぼ一つの表現の様につなげて言うのである。
(文章なので、あえてニュアンスが伝わる様に、
"much"と"how"がつながるという意味で、"muchhow"
という表記にしてみた。)

些細な表現の違いであるが、これがコミュニケーション
英語とカルチャー英語の違いである。

コミュニケーション英語では、ぎこちないアドリブ入り
の挨拶になる所であるが、これをカルチャー英語版
にするとこうなる。

--- 二人の距離お互い向って1メートルぐらい ---
相手: "Hey what's up?"(よう!どうだい?)
 
--- 二人がちょうどすれ違う ---
自分: "ummm, not muchhow about you?"(特になにもそっちは?)

--- 二人の距離お互い背を向け離れながら1メートルぐらい ---
相手: "Same old same old" (いつも通りだよ)
                
--- この時点で二人で背を向け、2メートルくらいはなれている ---
自分: "oh yea...?" (そっか)


違いが分かっていただけただろうか?

自分の一つ目の返答が、答えと質問に融合されたため、
次に相手が自分の問いかけに対し、自然に答えを出せる
タイミングにまだいるわけである。そして、自分の
「ふーん」的な最後の返答は、背中を向け合って距離が
ちょっとあっても、一言返事というか、ただの音なので、
それも不自然ではない。これによってスムーズに「おしゃれな
挨拶」がうまくいく。

つまりまとめるとこういう流れのステップである。

「相手が何か軽い挨拶」

「それに対する返答&問いかけをつなげ、一つの表現にする」
↓  
「その問いかけ部分に対する相手の返答」

「自分の(ふ〜ん)的などうでも良い反応」

この大事なこつさえつかめれば、あとは表現の
バリエーションをいろいろためし、アドリブを
入れられる様にためすだけである。

ながくなったが、この「おしゃれな挨拶」が
できる様になると、カジュアルトークがもっと
楽しくなる。

Part.2は参考までにいくつかアドリブ例を紹介する。

「すれ違いざまの挨拶、発展編 Part.2」へ

2009年2月2日月曜日

「帰国子女」=「英会話に不自由が無い」ではない?

「カルチャー英語は、通常の生活からは学べない?」に戻る

おそらく最近では結構周りに「帰国子女」と呼ばれる人が
一人や二人はいるであろう。外国で幼い頃生活していた人
たちで、英語(正確には外国語)が「ぺらぺら」話せる人
たちである。

帰国子女とひとくくりに言ってもいろいろなパターンがあ
ると思う。外国で生活していた時期、期間、そして環境に
よって様々である。

一般的には「帰国子女」=「英会話、もしくは英語を用いた
コミュニケーションに不自由が無い」という定義で誰も文句
は言わないであろう。しかし、このカルチャー英語の存在を
考えるために、あえてそこを疑問視してみる。

「カルチャー英語とは?」
「カルチャー英語は、通常の生活からは学べない?」

を読んでいただくと分かって頂けると思うが、自分は英語を
生活の中のから、2つの大きなカテゴリーに分けてとらえ
ている。すなわち、コミュニーケーション英語とカルチャー
英語の2つである。

そして、この帰国子女とくくられる人々が不自由ではない
のは、このコミュニケーション英語の部分であると思う。そして、
その人のカルチャー英語のスキルは、外国で生活していた時期、
期間、そして環境によって様々であると思う。

日本語に当てはめてみると分かりやすい。われわれ日本人は、
みな日本語がしゃべれる。しかし、同じ日本語でも、幼稚園児
であれば会話のスキルや表現力は幼いであろうし、小学生では
大人の感情の入る会話には、通常は参加できないはずである。
また、中学生では社会人が飲み屋で話す様な内容にはついてい
けないはずであるし、全ての大人が、日本語がしゃべれると
いうことにより、たとえば会社の経営者と同じ表現力がある
というわけでは無いであろう。

そして、こういった表現力、人生経験、カルチャーの経験に
大きく差の有る二人が、なにか会話の目的があるわけではなく、
会話の目的がお互いの存在を楽しむことであったとしたら、
何もテーマのない雑談をしたときに、話題がいまいちあわない
としたら、理由が納得できるのではないだろうか。

それでも、表現のうまい下手を考慮せず、日常会話で自分の
伝えたい事が伝えられ、相手の表現が理解できるかということ
であれば、今挙げた年代が皆おのおのの表現の仕方でできる
はずである。また、日本語の発音は、みな完璧である。

この、意思疎通ができれば良しとする言語が、自分の言う
コミュニケーション英語にあてはまり、年齢、人生経験に
より変化していくより実社会向けの言語が、カルチャー英語
に相当する。

英語に関して、一般的に意外と勘違いしがちなのが、発音が
でき、意思伝達に不自由が無なければ、英語を用いた外国人と
のコミュニケーションには何一つ不自由がないとくくってしまう
ことである。

それゆえ、「帰国子女」=「英会話に何一つ苦労がない」という
見方になる。

しかし、日本語に表現力がカルチャーや人生経験により差が
ある様に、英語にももちろんその差は存在する。

帰国子女であれ、たとえばその人が外国で過ごしたのが幼稚園、
小学校といった幼少期であれば、仮に英語の発音はよくて、
意思伝達にはまったく不自由がなくても、バーにおける大人の
笑い話にはついていけないということが起こる。

ここに、発音や意思伝達といった機械的な会話能力とは別に、
人生やカルチャーの経験によってスキルアップする、英会話の
スキルが存在する事を感じていただけるであろうか?

カルチャー英語の存在を少しでも感じていただけたら、つぎは
なぜ、そして、いかにこのカルチャー英語が国際環境での生活を
より充実させるうえで、大事であるかを考えたい。