坂口亮
1978年東京都生まれ, 神奈川県育ち, オーストリア在住。
ハリウッドVFX業界でインターンから20年キャリアを積み、現在はアメリカ・カナダ・ドイツ・イギリス・韓国にスタジオを構えるスキャンラインVFXにてVFXスーパーバイザー及びCGディレクターを務める。
VFXスーパーバイザーとして映画、ドラマ制作のプリプロ、プロダクション、ポスプロに関わりVFXの統括、CGディレクターとしては会社の技術管理、スーパーバイザーの教育など会社のスキルアップにも貢献している。
1999年大学在学中,インターンとしてロサンゼルスの映像制作会社デジタルドメイン社で働くため渡米。
インターン中「X-MEN」「グリンチ」などの視覚効果に携わる。1年間のインターン終了後,学業を終了するため一時帰国。
2000年,帰国後,インターン時の上司に頼みこみ,春休みを再度デジタルドメインで過ごさせてもらう。1ヶ月間スキルアップのため,デジタルドメインの施設とアーティスト仲間の知識を借り,勉強の為の滞在をする。
2001年に正社員として,デジタルドメイン社へ就職。
「タイムマシン」「トリプルX」「デイ・アフター・トゥモロー」のニューヨークの津波のシーン等を制作後,2003年,次のステップを求めデジタルドメインを退社し,エレクトロニックアーツ社(EA)に転職。
EAのワールドワイド部署に所属,アメリカ,カナダ,ヨーロッパにある,EAの各スタジオをまわり,最新の映像技術開発,コンサルティングを行なう。
2005年,EAでの環境からデジタルドメインでやり残した事があることに気づき,デジタルドメイン社に戻る。
2005-2008年「父親たちの星条旗」,「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」「ライラの冒険 黄金の羅針盤」,「スピード・レーサー」等の視覚効果に携わる。
2008年に「ロード・オブ・ザ・リング」「デイ・アフター・トゥモロー」「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」等の水の表現の技術開発が認められ,同僚2人と共に第80回アカデミー賞科学技術賞を受賞。
2009年,映画「2012」のデジタルドメインエフェクトチームをリードし、ロサンゼルスの破壊シーケンスで第8回米視覚効果協会VESアワードノミネート。
2010年,「トロン・レガシー」,2011年は「Thor(マイティー・ソー)」にエフェクトアニメーションスーパーバイザーとして,多国籍チームの面接,編成,スケジューリング,予算算出,技術/クリエイティブの管理,およびコミュニケーションの軸をなす。
2012-2013年, バンクーバーのスタジオにて「エンダーのゲーム」にCGスーパーバイザーとして参加後、ロサンゼルスのスタジオに戻る。
2014年, 14年ほど務めたデジタルドメインを退社し、スキャンラインVFXのバンクーバー支社に転職。
2019年より米アカデミー賞VFX部門会員。
日本のカルチャーを持つものとして,国際環境で強いリーダーシップを発揮できるように日々試行錯誤を重ねる。