2014年8月26日火曜日

人間関係の極意?

面白い記事を見つけた。こんな感じの記事は沢山あるんだろうけど、これはすごく簡潔に要点をついていると思う。

この5つを多くの人が意識すれば世の中の人間関係は随分改善するんじゃないかなあ。

ブログと結びつけると、特にチーム内の人間関係を円滑にする立場でもあるリーダーの人はこの5つをマスターしていないといけないと思う。

自分が気をつけなくてはならないのは(1)と(5)。まぢで。

5 Ways to Step Out of Your Dysfunctional Relationship Dance Today


簡単に日本語に訳すと:


"Five Losing Strategies"
「やってはならない不健全な人間関係を築き上げてしまう5つの方法」

(左が問題点 ---> 右が解決策)



1. 自分が常に正しいと論す ---> 一分間言い合いをやめて、「あなたが正しいかもしれない、そういう風に考えたことはなかった」と言う、考える

2. 相手をコントロールしようとする(つまり相手のやりたくないことを強制する。短期的には相手は摩擦を無くすために従うかもしれないけど、長期的には強制された相手は自分が無理して従った分を取り返そうとする。) ---> 強制するのではなく、会話をして自分のしたいことを相手に交渉した上で得る

3. 相手との問題から逃げる、臭い物に蓋をする ---> リスクを背負って問題を話し合う。相手がぐぢぐぢ言って話し合いを避けるタイプなら、自分が話し合いを持ちかける。

4. 仕返しをする(自分が痛い目にあったから、それと同じことをやり返す権利があるという考え方。もう一つの言い方:「犠牲者の立場を使い相手を攻撃する」) ---> 冷静になり、一息をつき、そのことを水に流す。仕返しに使う体力を、代わりに問題解決や問題の分析にまわす 

5. 制御無く自分の立場を述べる、相手を批判する(自分の立場、気持ちを100%表現した方が関係が良くなると勘違いしがち) ---> 制御無く発する自分の言動が相手に与えるインパクトを考える。発言、内容を制御し、その発言内容が相手を傷つけるのであれば表現から省く。



2014年4月1日火曜日

英語におけるうまい相手のいじり方

ずばりうまい英語の雑談とはのリストのなかの(6)番目、英語で「相手をいじる」というのがどんな感じかがよくわかる例を見つけたので紹介したい。

下のリンクの16:24あたりから、Drogo役のJason Momoaをどうやって見つけたかという話をしている。話しているのはGame of Thronesのshowrunner(テレビドラマの脚本家/責任者)の一人のDavid Benioffなのだが、16:54あたりの彼のJasonに対するいじり方がすばらしい。

まず予備知識として、

-Jasonは今までそれほど有名な俳優じゃなかったこと。
-Baywatchというドラマに出ていたこと。
-Baywatchとはアメリカのドラマで、ライフガードが水着でビーチを走り回っているイメージぐらいしかないような、よく会話の中の冗談で使われるドラマ(Baywatchファンがいたらごめんなさい。Baywatchのサンプルhttp://www.youtube.com/watch?v=Z9UPh7KKyfs)。

それでは本題に。


会話の流れとしてはこんな感じである。

David:「ところで、このタイミングでファンにここで感謝したい」
David:「Drogo役をずっと探していて、どうしても見つからなかった」
David: 「ファンがドラマの役を薦めるメッセージボードがあるんだけど、そこのDrogo役のところをみた」
David:「そのなかでJasonが薦められていて」
David:「すまないけど、そのときJasonのことは名前すら聞いたことがなかった」
(会場が笑う)
Jason: 「いやいや。」
(会場から誰かが何かを叫ぶ。おそらく知らなかったと言われたJasonをサポートするコメント)
Jason: (ありがとうみたいなジュスチャー)

そして次のDavidのコメントが絶妙で、

David: 「(みんながあたかも観ているかのように)そのうえ俺はここんとこBaywatchを観てなかったから("I haven't kept up on my Baywatch, but")」

(会場大爆笑)

Jason:(笑いながら中指をDavidに対して立てる)

この"I haven't kept up on~"というのは、よくみんなの話題のドラマなどを見てないことに対する言い訳で使う。例えばドラマの"24"が流行っていたときに、会話の中で「ああ〜俺"24"ここんところ見てないわ。」みたいな感じに使う表現である。

つまり「あのドラマじゃ観たこと無くてもしょうがないでしょ」と言う代わりに、みんなにいけてないドラマであるという共通認識のBaywatchに出ていたJasonを、あたかも大人気のドラマを語るような表現で皮肉って「悪い、Jason、Baywatchここんとこみてね〜や」、だから知らなかったといじっている訳である。

日本の感覚からしたら捉え方によればBaywatchとそれに出ていたJasonを小馬鹿にしている訳だけど、観客の反応から分かるようにこれぐらいはここでは面白いいじり方に入る。しかもこんな会場で大勢のファンを前にして、showrunnerが発言しているのである。

そして、話のうまいひとは多くがこんな感じのいじりを会話の中で使っている。このDavid Benioffも、そこまでコメディックな人ではなく、基本はshowrunnerとしてまじめな受け答えをする人なのだが、このように所々絶妙なタイミングで笑いを織り交ぜるところに、彼のコミュニケーション力の高さを感じる。

今回は例だけだが、いずれ「英語におけるうまい相手のいじり方」のノウハウも書こうと思う。


2014年3月31日月曜日

"Sense of Humor", "Wit"を身につけよう

ずばりうまい英語の雑談とはHe's funny?で書いたように"Sense of Humor"(ユーモア)、 "Wit"(ウィット(ウィットに富んだ))は社交性、雑談のなかでかなり重要な要素である。

欧米文化に限ったことではないが、特にここではこの"Sense of Humor"、"Wit"はかなりプラスのものとしてとらえられている。社交の場、雑談などで用いることはもちろんのこと、シリアスになりがちな仕事の話や、面接中の重い空気を和ませる効果があるし、プレゼンやミーティングの中でも重宝する。まじめな話をしていても"Sense of Humor", "Wit"をうまく織り込めるのは、よりうまいコミュニケーションと言えるだろう。

さらには初対面の人と距離を縮める力があったり、誰かと喧嘩をしているときでさえ"Sense of Humor"、"Wit"は関係を改善する効果さえある。とにかく現代のコミュニケーションには必要不可欠でさえあると自分は思う。

もうちょっとくだけた感じの定義は、"Sense of Humor"のある人、"Witty"な人は"Cool"であるぐらいの捉え方で良いと思う。

urbandictionary.com (*) によると、"witty"とは

"Being clever and funny, making funny quips off the top of your head. Witty people are clever and cool. Hang out with them."

"He is so witty... I think I am in love."

(http://www.urbandictionary.com/define.php?term=witty)

などとべた褒めである。まあソースとしてどうなのかという意見はあるかもしれないが、こういうことに関してはurbandictionaryは実社会での一番ストレートな意見も聞ける。urbandictionaryがクールといっているのならクールなのである(笑)。

まあそれは半分冗談として、"Sense of humor"と"Wit"はともに人間関係において男女ともに相手に求める性格に含まれることが多い。"Sense of humor"があり"Witty"な人は、友達部門でも、恋人部門でも人気が高いのである(笑)。

また、He's funny?で書いた"Sense of Humor/Wit"と"Clowning Around"の違いも大事なので参照してほしい。

さて、誤解の無いようにあらかじめ書いておくと、我々日本人にとって、欧米スタイルの"Sense of humor"、"Wit"は慣れるのに時間がかかる。またそれの習得も結構時間がかかる。

ただ、長いこと試行錯誤してくると"Sense of humor"、"Wit"にもフォーマットがあり、習得の方法論もあることに気づく。このカテゴリーでは自分が発見、及び実践してきたものを紹介していきたい。

(*) urbandictionary.comとは、ユーザーが編集できるオンライン辞書の一つで、表現の規制がかなり緩いためWikipediaの「人間の本性版」(?)みたいなものである。提出される定義がユーザーの評価の高い順に並ぶため、上位にリストアップされるものは要は一般人が体裁を気にしなかったときに「ああなっとく」と思うような定義が掲載される。


2014年3月30日日曜日

ずばりうまい英語の雑談とは

海外で生活していく中で、英語を用いた雑談、カジュアルトークがもっとうまくできたらなと思うことは誰でもあるとおもう。

「この人は話していて楽しい」と感じる、英語における雑談のうまい人とはどういう人だろうか。バーで英語の雑談が全くできないときから数えてもう15年ほど経っているのだが、そろそろ全体像が見えてきた。

雑談の要素や上達法などこのブログの色々なところで書いているが、ここではもう少し引きの絵の、全体的なリストを書いてみる。

ずばりうまい英語の雑談とは、

1. 相手に質問をする
2. 相手の質問に答える
3. 何か天気など周りの様子を話す
4. 趣味、仕事、共通の知り合い、恋愛などのトピックのあるまじめな話をする
5. 相手の話に対して、聞き上手な受け答えをする
6. 相手をいじる(これは性格にも寄り切りだが、話の面白い人は多くがこういう会話をする)
7. 面白い、興味深いストーリーテリングをする
8. 話の内容、タイミング、実用性がまったくなくどうでもいいが、面白いことを言う
9. 1-8に対してWittyな受け答えをして会話を続かせ、面白くする

が全部バランスよくできる人のことであると思う。このリストと比べると、自身の雑談のスキルがどのぐらいのところにあるかが大まかに見えてくるはずである。もちろん雑談のスタイルには個人差があるが、自分の知り合いの話のうまいやつはみなこれらを状況に応じて使い分けている。

この9つがバランスよく自然にできるようになると、例えば外人と一対一で何時間車で旅行をしても苦労無く会話が続く。仮に自分が会話が途切れるのであれば、英語がネイティブの相手もおそらくしゃべることが無くなっている。逆に雑談の得意でない外人と旅行をすると、常に自分が話をしていないと会話が持たず、相手の話術が少し物足りなく感じ、海外の社交の場で日本人が外人にどう映っているかが分かる(苦笑)。はたまた成田とロサンゼルス間の10時間、隣に座った見ず知らずの外人としゃべり通すこともやりたければできる(これらの例は実際自分がどうして外人はあんなに会話が続くんだろうとずっと思っていた例)。

もっと日常的な範囲では、ランチやパーティーで会話に困ることは間違いなく無くなる。要は英語における雑談が本当に楽しめるようになり、苦痛でなくなる。これは我々海外で生活をするひとにとってはすごく大事だと思う。

英語でのカジュアルトーク上達法Part.2の内容と重なるが、通常英語圏に来たばかりの日本人は、

1. 相手に質問をする
2. 相手の質問に答える

で雑談をしのぎ、少し慣れてくると

3. 何か天気など周りの様子を話す
4. 趣味、仕事、恋愛などのトピックのあるまじめな話をする

が足される。英語の雑談上達を心がけているひとは

5. 相手の話に対して、聞き上手な受け答えをする
6. 相手をいじる(これは性格にも寄り切りだが、話の面白い人は多くがこういう会話をする)

あたりができていて、

7. 面白い、興味深いストーリーテリングをする

はあまり見かけず、

8. 話の内容、タイミング、実用性がまったくなくどうでもいいが、面白いことを言う
9. 1-8に対してWittyな受け答えをして会話を続かせ、面白くする

をスムーズに雑談でやっているひとはほとんどいないといった感じだろうか。

そして、このアンダーラインを引いた(5)(6)(7)(8)(9)が、英語の雑談において一番重要な5つであるのだが、通常日本人が文化的に苦手で、意識しないと何年経っても覚えられない部分である。

また、(1)(2)(3)(4)はカルチャー英語は、通常の生活からは学べない?で書いた「コミュニケーション英語」ができれば行えるのに対し、(5)(6)(7)(8)(9)がまさに「カルチャー英語」に当てはまる。

なので(1)(2)(3)は言語が話せれば通常は行うのは難しくない。仕事の話や会話の相手のバックグラウンド、などなんでも興味のあることを相手に聞けばよく、聞かれたら答えれば良い。(1)(2)(3)がまだ難しい人は、国際環境で生活(基礎編)カルチャー英語は、通常の生活からは学べない?英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1などをお勧めする。(4)も話す内容がある生活さえしていれば雑談のノウハウとしては難しくない。

(5)は英会話における聞き上手Part.1を参照、(7)は英会話におけるストーリーテリングの重要性を、(6)(8)はいずれ書くとして、最近特に思うことは、(9)がいかに大事であるかである。上のリストからも分かるように、(9)は(1)〜(8)全部に適用され、雑談の要素の全ての部分が向上する。

2014年1月15日水曜日

日本と欧米における発言のタイミング、形式の違い

「国際環境での会議はどんな感じか 〜状況説明」に戻る
「国際環境の会議でなぜ発言できないか 〜現状分析」に戻る
「熱の入った外国の会議で発言していくには 〜前編」に戻る
熱の入った外国の会議で発言していくには 〜後編」に戻る


会議、交渉、会食/バーでの雑談、学校での授業、プレゼン後の質疑応答、舞台挨拶でのインタビューアーの質問など、複数の人が一つの題材をディスカッションする場合、もしくは数人で一つの質問に答える場合、当然しゃべるタイミングというのが出てくる。

もちろん司会の人が質問を当てる人を指定する場合や、挙手をしないといけないルールのミーティングや授業なら別だが、特に欧米ではしゃべる順番を得るのは自分の責任という方が多い。

詳しくは国際環境での会議のテクニックの方で書いているが、こと日本人は欧米文化においてこのしゃべるタイミングを得るのが苦手である。これは単純に文化的な違いが理由であると思うのだが、欧米で自己主張の強い外国人と仕事、生活をしていくにはこのタイミングに慣れる必要がある。

そして、このタイミングを把握、習得していないと

-会議で発言ができない
-交渉で立場が弱くなる
-友達との雑談に参加で来ない
-学校の授業で発言ができない
-プレゼン後の質疑応答で発言の出番がない
-舞台挨拶で発言ができない

といったことを経験する。おそらく日本育ちの人であればほとんどの人が海外で経験していることであると思う。かく言う自分も10年以上苦労したことである。

我々日本人がこのタイミングをつかめない理由、そしてその向上方法などは国際環境での会議のテクニックを参照してほしいのだが、この苦い経験をイメージするのが意外と難しい。

そこでこの違いを分かりやすく示している例を見つけた。これらを比べることで、欧米と日本における発言のタイミングの違いを具体的にイメージでき、習得の為の手助けになると思う。

まずは欧米の例から:


11:30~、13:10~、15:50~などを見ると分かるのだが、基本的にほとんどの会話がみな前の人が話し終わる前に話し始めている。場合によっては二人が平気で同時に違うことを話していたり、話している人がちょっとでも間を空けると他の人が話し始める。誰かが名指しで質問されていても他の人が話す。

会話が途切れないどころか、色々な発言が重なり合っていて、それでもなぜか会話が進んでいるし、みな言いたいことを伝えられている。ここが実は大事で、この中にもルールがあり、そのルールの中で自分の意見をみなちゃんと発言しているのである。

これが欧米における雑談やヒートアップしたミーティングのイメージで、話のうまい人、自己主張の強い人の集る会議や雑談は多くの場合がこのペースで進む。このなかに日本人が放り込まれると一切発言できないという状況は想像できると思う。

さらにもっと極端な例は:

http://www.youtube.com/watch?v=wuDaI2aYP0U (特に1:00〜あたり)

お互いが似たような役、立場で、共に発言したがるとこんな感じになる。相手が話していようとおかまい無しで話し始める。これはどちらかというと極端な例ではあるが、こんな感じの会話や会議は現実でもよくあるし、特にバーなどでの雑談はほぼこのペースで進む。

もちろん全ての会議やインタビューがこのように進む訳ではなく、例えば司会者が流れをコントロールしていたり、経験豊富な俳優と新人、監督と俳優といった力関係がある場合など、もしくはそれほど自己主張の強くない人が集った場合などはもう少しお互いの発言を意識した流れもあるが、上の様な例は生活していてかなり多く出くわす。

それでは日本の場合はどうであろうか。Youtubeで「舞台挨拶」と調べるとこんな感じである:


いろいろな例があるが、基本的には他の人が話しているときはマイクを下げている。回答者を指定していない場合も、人が話しているときは終わるまで聞くという暗黙のルールが成立している。発言が重なる場合もあるが、そのときは相手の発言を尊重しながら話している。

さらにフリートークでもこんな感じで、誰かが話している間に反応はしても、人の話を無視して自分の話をはじめることはほとんどない。

もちろんアメリカのQ&Aと日本の舞台挨拶では少々設定が違うし、欧米でももっと和んだQ&Aもあるし、日本ももっとフリーな感じなトークもある。ただやはり基本的に発言者を尊重する、周りの人に気を配る、和を保つという日本の文化に対し、自分が発言してなんぼという欧米文化との違いはある。

一つ言えることは、欧米で仕事、生活しているとHunger Gamesの例のような発言形式の場には間違いなく出くわす。そしてその場合選択肢としては、こういう場に参加しないか、自分は発言をしないか、こういう場合にも対応できるようになるかである。

そして仕事の上ではミーティングなど避けられない場合もあり、会議においては仮にこういう自己主張の強い人の集った場でもきちんと会議に貢献しなくてはならない。また、海外で生活していて雑談にもっとスムーズに参加できたらと思ったことがある人はいるはずである。

もちろん欧米人になる、欧米かぶれになるのがいいのではなく、日本の文化で育った人は、こういう場で苦労するということを意識しておいた方がよい。そしてそういう場で発言を求められる人や、英語における雑談がうまくなりたい人はやはりそれを習得する必要があるだろう。

最後に、タイミングをつかんだとしてもこのブログで書いているArticulationアドリブに長けていないと、上の例からも分かるようにここの文化では周りのひとは平気で自分の発言をねじ込んでくる。

また、自分の経験上、会話に割り込んでくる場合は、その人は悪意を持っている訳ではなく、さらには意図的にすらやっていない。単純に雑談やヒートアップしたディスカッションの場では、自分の主張をもたもたしているとみな無意識的に自分の話を始めるのがここの文化である。なのでこの発言のタイミングを覚えるのと同時に、説得力のあるArticulatedな話術を身につけるのも大事である。



2013年10月7日月曜日

He's funny?

このブログのテーマの一つである英語における社交性において、ユーモアは大きな要素であると思う。特に欧米文化では"Sense of Humor"は色々なところで必要であり、家族、友人関係、恋愛、仕事、と、ユーモアが大事な場面は数多くある。パーティーなどで面白い話題を提供し、人を笑わせられる人をみて、いいなあと思ったことがある人はいるのではないだろうか。

さて、誰かが"He's funny"(あの人は面白い)といった表現をしたとき、対象のひとにどういったイメージを抱くだろうか?自分のなかではこの"He's funny"という表現には大きく分けて二つのパターンがある。

一つ目はうまい話術によって人を笑わせるスタイル、そしてもう一つが自分のことを面白く見せて笑いを誘うスタイル。

自分の理想を言うと、基本はこの前者の話術によるコミュニケーション、そして話の流れの中で必要なところに後者のスタイルをスパイスとしてちりばめるといったのがうまいコミュニケーションだと思う。

たとえば最近の流行どころではPeter Dinklageなどがうまい。

0:56:30-0:57:45など。ちなみにこれはうまいストーリーテリングのすごく良い例でもあり、ストーリーテリングを練習してみたい人はこれを何度か聞いて、話の筋を覚えたら友達にお願いしてアドリブで自分でこの話をしてみる。するとストーリーテリングの難しさが分かると同時に、良い練習にもなる。)

逆に面白く見せるほうだけを極端に行うとこのようなイメージになる。


どちらのケースも場に笑いが起こり、"He's funny"という表現を使うであろうが、二つには大きな違いがあり、使うスキルも違う。

「後者なんかやらねーよ」、と突っ込まれそうだが、ちょっと考えてみる。例えば不自然な日本語英語や日本文化をネタにした(侍、すし、ポケモンなど)自虐的ジョーク、これらは自分を面白く見せて笑いを誘うスタイルの日本人バージョンだと思う。自分も含め、海外で雑談中に面白く振る舞おうとすると、日本人が意外にやりがちで、このスタイルに傾倒しがちであることを少し意識しておいた方が良い。

もちろんこういったジョークもスパイスとして使うのは良いが、それを主体にしない方が良い。Dinklageのストーリーテリングの最中にも二度ほどそういった顔芸、体芸、声芸が入っているが、みんな話の流れの中でスパイス程度に使っているのがポイントである。

さらにこの自分を面白く見せるスタイルのジョークは、長期的に見るといくつか注意したほうが良い点がある。まず、このスタイルのほうが行うのに敷居が低いこと、そしてこの類いのジョークを使い慣れてしまうと、社交的にもなり、友達もできるので、そのスタイルにより依存するようになる。

しかしこのコミュニケーションにはArticulationストーリーテリングアドリブSense of humorといった要素があまり必要ではないため、いくらやっても人を惹きつけるような話術は身に付かない。

そして、同じ"He's funny"と言われる場合でも、この二つのタイプのコミュニケーションでは、表面的には笑いを提供し周りの人を楽しませるという意味で一緒だが、その根底にある相手に発信しているメッセージがまったく違うのである。

いつものごとく友達の外国人数人にこの二つの印象を対比して聞いてみた。

「話術、ストーリーテリングで笑わせる」

子供はまねしない。
自分も習得したいスキル。
友達として楽しそう。
賢く見える。
このスキルのある人に対してリスペクトの念がある。
彼氏に持っていてほしいスキル。

「自分を面白く見せる」

子供がまねをする。
グループの中にそういう人がいると楽しいが、自分がまねをしたいとは思わない。
友達になりたい。
楽しい気分の時はつるみたいが毎回は辛いかも。
まじめにとれない。
自分の女友達に彼氏として紹介するときは少し控えてほしい。

英語にするとより明白で、前者は"Witty"または"Have a good sense of humor"と言われ、プラスイメージ、後者は"Clown around"と言われ、どちらかというとマイナスイメージである。特に他人が行っている場合は両者とも"He's funny"で片付くが、本人がそれをやるかと聞いてみると後者は酔っぱらっているときならね、と茶化される。

逆に"Witty""Have a good sense of humor"の方は巧みな話術、Articulation、ストーリーテリングやクールさなどが必要であり、これらを習得すれば仕事のミーティングにも、プレゼンにも、パーティーでの雑談にも応用がきく。そしてよりリスペクトされるのも、異性にモテるのも(笑)、ひとを「笑わせる」ことのできるコミュニケーション力である。

さてこの"Wit""Good sense of humor"は一朝一夕には身に付かないため、英語における社交性を身につけようと思ったら早い段階から意識しだすと良いと思う。また、「自分を面白く見せる」コミュニーケーションを使える人も、平行して「笑わせる」話術も身につけていくのがベストだと思う。


次はDinklageのようなうまい話術のポイントや、自分が試行錯誤のなかで覚えてきたノウハウを紹介していきたいと思う。

2012年10月31日水曜日

「英語が理解できないのか!?」


つい先日面白い出来事を目にした。○○○○人の友達が、電話越しに大声で叫んでいる。

「お前は英語が理解できないのか!?」

どうやら銀行か何かのオペレーターと話しているようなのだが、自分の友人は○○○○人で、まだカナダに来たばかりで英語の発音にかなりヘビーなアクセントがある。

電話を切ったあとこっちにむかって「まったく。あいつ英語が理解できてないよ。。。」と真顔で文句を言っていた。

はっきり言って聞き取れないのはオペレーターのせいではなく、彼の発音の方にあるのだが(笑)、この底なし(根拠なし?)な友人の英語におけるコミュニケーションに対する自信には驚いた。

日本人は逆に発音がネイティブ並みでないといった理由などから、シャイになり小声で発言する場合があると思う。しかし発音がネイティブと違おうが大きく声を出した方が、自信無く発言するより絶対意思がよく伝わる。

自分の友人は少々極端な例だが、コミュニケーションとしては十分な発音である日本人アクセントを持つ我々は少し彼の態度から見習える部分があるのではとふと思った。


2012年4月4日水曜日

Articulation上達法 〜即効性編

つい先日、ポーランド人の友達と車の移動中に英会話の話しをしていたのだが、どうやら彼から言わせると自分の英語はArticulatedなのらしい。とまあナマリばりばりの友達から褒められた事を自慢しつつ(笑)、何度も書いている様に自分はこのArticulationにいろいろ苦労してきており、まだまだ満足のいく会話力には達していない。そんな中、自分もそれなりに色々試行錯誤してArticulation力をあげる試みをしているんだと説明すると、お前はどうやってArticulation力をあげたのかと問われた。

こんなことをガイジンに聞かれたのは初めてなので、考えてみた中、このブログに書いているようなことをいくつか説明してみた。友達はうんうんとうなずいてはいるのだが、何となく満足そうな反応をしていない。。。このブログに書いている様にArticulationが一瞬に上達するような魔法は無いと思うのだが、こいつはさてや魔法の薬をもとめているのでは!?と思い、さらに知恵を絞ってみる。そんななか、自分が今でも実戦している唯一即効性のある方法を一つ思い出した。それを説明してみると友達は満足げにうんうん試してみると言っている。(コノヤロウ!)

お陰で忘れていたネタが一つ増えたので、即効性のある(はず)Articulation上達法を紹介してみたい。

少々脱線するが、以前よりもマシにはなってきているはずなのだが、自分がArticulationにおいてずっと苦労しているのが話すスピードである。ゆっくり話すことがArticulationにプラスなことは重々承知なのだが、これを変えるのはかなり難しい。自分の経験的には、ゆっくり話す為にはただゆっくり話すだけではダメなのである。ちんぷんかんぷんに聞こえるかも知れないが、要は癖で早口であること以外に、自分は説明がへたくそだから伝えたい事を伝える為には量を話さなくてはならないという問題が別にある事に気づく。

ゆっくり話す努力をする => 説明がへたくそなため量を話さざるを得ない =>「あいつ話なげー」と言われない為には早口で話さざるを得ない、という負のスパイラルに自分は陥っていた。

逆に言うとArticulationを向上させる為にはゆっくり話す必要があるのだが、ゆっくり話す為には説明を短く簡潔にできなくてはいけない。つまり長期的には「Articulation skill」の重要性 --- Part.3などで書いてあるような本質的なArticulationを時間をかけて向上させるしかなく、それが上達すると同時にゆっくり話す事もより容易になっていく。

そして、この友達に説明したのは、この同時進行で向上させなくてはいけないArticulationと、ゆっくりしゃべるという事の、手助けになる技である。やる事としては3つで、

1. 自分の話しているスピードを意識する様にし、「今は早すぎるな」と自分で気づく様になる

2. 早すぎるなと気づいた瞬間、会話を一瞬止める。おそらく感覚としては0.5秒ぐらいの長さだろうか。これが長すぎると会話につまずいているような印象になってしまい、話の下手な人の不自然な間になってしまう。しかしやってみると驚くのだが、これがちょうどいい間でできるとまったく不自然ではなく、言葉を丁寧に選んでいるといった感じのしゃべり方になる。

3. ちなみに(2)のような会話に間を入れる話し方が良いことはよく一般的に言われていることで、自分的には(2)よりももっと大事なのはこの(3)なのだが、この間を利用してまず会話のスピードをリセットし(意図的に遅くする)、さらに物量で説明しようと早口になっていた頭を冷まし、うまい説明の仕方にもっと集中するのである。

早くしゃべる癖のついている人には、通常会話中にそのスピードを遅くするのは難しいのだが、ほんの一瞬でも間を自分で作ると、かなり簡単に会話のスピードを再調整しゆっくり続きを話し始める事ができる。そして一息つき、再度ゆっくり話し始めているので、より簡潔な説明の仕方に集中し直せるのである。

感覚としては、「あ、俺早口になっている」=>「会話を0.5秒止める」=> 「スピードをリセットし、ゆっくりまた続きを話し始める」=>「止めたついでに簡潔な説明をすることに集中し直す」

自分は現在はおそらく短い文章を話すのに2、3回はこの息継ぎを入れている(つまりそれくらいの頻度で早口になってしまっていることに気づく)。自分の様に早口でArticulation上達を試みている人は、この技を使うとずいぶんと即座にArticulationの質に差が出るので試してみることをおすすめする。

2012年2月5日日曜日

英会話における聞き上手 Part.1

英語を用いたコミュニケーションのなかで、自分の大切と思うスキルをもう一つ書いてみたいと思う。

これもこのブログで書いている他の英語トピックと同じで、ただ毎日英語を話しているだけでは何年経ってもなかなか身に付かないと思う。それゆえ早い段階から意識しながら英会話を覚えていくのが良いと思う。

まずはこんな体験話(仮)があったとする。

出張先で友達と20年前の中古車ミニバンを$600で買う。週末に友達とそれで旅行をして、山を登る。山の上で悪ふざけで友達がドーナツターンをしようと言い始める。のりでOkしドーナツターンを終了後、笑いながら楽しく帰路につき山を下り始める。すると突然なぜかハンドルが重くなり始める。と思っているとハンドルがまったく回らなくなり、そうこうしていると次はなんとブレーキが重くなり始める。そして最後にはブレーキもきかなくなり、山の下り道で$600のミニバンが制御不能になる。幸運にも周りに車がいなかったため、ハンドブレーキを思いっきり引くとカーブの崖の手前でぎりぎり車がとまり、なんとか無事危機を脱出する。

コメディー映画のような話だが、たとえばこれを自分が友達に体験話として話すとする。その場合にパターンAとパターンBを考えてみる。まずは日本語で考えてみると:

(A)

自分:この前出張先でさ、〜で〜。そしたら〜なことになってきて!
相手:へえ。
自分:そのあと気づくとどんどん〜なことになってきててさあ!!
相手:ふ〜ん。
自分:最終的には〜で〜なことになってかなりヤバかったんだよ!!!
相手:そっか。
自分:...

(B)

自分:この前出張先でさ、〜で〜。そしたら〜なことになってきて!
相手:まじで?!?!
自分:そうそう、それでそのあと気づくとどんどん〜なことになってきててさあ!!
相手:おいおい、映画みたいな話だな。ほんとにホント?俺を騙そうとしてるんじゃない?
自分:それが信じられないだろうけど本当の話なんだよ。最終的には〜で〜なことになってかなりヤバかったんだよ!!!
相手:すげーなそれ。あり得ないだろう。でもお前らバカだろ(笑)。
自分:うんそうそう。ばかばか。絶対今後こんな事はやらないって友達と誓ったよ〜。
相手:ははははは(笑)

日本語で書くと分かりやすいが、当然聞き上手なのは(B)の相手で、自分にとってこの現実離れした体験談の話し甲斐があり、会話をしていてより楽しいのは(B)の場合であろう。話し手にとってみればこれだけおかしな話を友達にしているのだから、それなりの反応を期待するし、(A)の反応ではあれ?となる。次になにか会話をしたくなる相手は(A)より(B)であると思う。

そして、言いたくないのだが欧米の環境で外国人から見た日本人の対応は(A)の場合が多い気がする。自分も外人と英語で雑談をしていて、自分が聞き下手だなあと思ったことが何度もある。

どんな言語でもコミュニケーションの上で聞き上手なことは大事なことは言うまでもないであろう。もしかしたら話し上手(Articulationストーリーテリングアドリブ)であることと同等かそれ以上に人間関係において聞き上手であることは重要かも知れない。

そして、ここで自分が問題だと思うのが、仮に英会話がある程度できるようになっても、日本人には英語における聞き手の使ううまい同調表現を自然とは覚えない点だと思う。センスがあって自然とできている人を少数は知っているが、少なくとも自分は自然とは覚えなかったし、日本の英語教育や欧米での日常生活ではそれのやり方や大切さを教わらなかった。

英語において我々日本人がこれが苦手な傾向があるとすると、これは早い段階から意識していった方が良いと思う。そして海外で仕事をする我々にとって、日本人は会話をしても話し甲斐が無い(=あまり楽しくない)と思われるのは正直自分は気持ちがよくない。

また、聞き上手かどうかは社交性に大きく関係があるので、友達作りや恋愛、欧米社会(だけではないか?)においてリーダーシップにも大きく関係してくると思う。聞き上手の友達のほうが話していて楽しいし、自分の話しをうまく聞いてくれる恋愛相手の方が一緒にいて楽しいであろうし、上司としては信頼まわりの印象がやはり違うであろう。

Part.2は具体例を通して英会話における聞き上手の使うフレーズや、表現の仕方のポイントを書いてみたい。話し上手になるのと同じく、聞き上手になるにはフレーズを知っているだけではだめなのである。

2012年1月3日火曜日

Articulation上達法

「Articulation Skill」の重要性 --- Part.1
「Articulation Skill」の重要性 --- Part.2
「Articulation Skill」の重要性 --- Part.3


実践的な英会話、ミーティング、ディベートの場において、Articulationが必要不可欠であることはこのブログの色々なところで書いているテーマである。

ところがこのArticulationいろいろとやっかいで、そもそも自分の様にその必要性に気づくことさえも通常は時間がかかると思う。ゆえにミーティングなどにおいて責任がでてきて、その重要性に気づいた時点でそのスキルが備わっていないといけない為、既に遅かったりする。

次の問題は、仮に英語を日常的に使っていたとしても、意識していないと何年経ってもArticulationは自然に上達はしない点である。これは英語がネイティブの人でもうまい下手が大きく分かれることを考えると納得がいく。

そして、その重要性に気づいたとしても、このArticulationのレベルを計る方法や、それの上達法などが自分の知る限りではあまり方法論がない点であると思う。

少し話が飛ぶが、Articulationの上達に色々苦労してもう数年が経つ。そして、Articulationのスキルを意識し始めたことは多少影響はあるはずだが、なにか特に良い上達方法を思いついたわけでもないなか、ここ最近なぜか自分のArticulationが急激に上達している事に気づいた。ミーティング中に自分の意見が良く通るようになり、英語が母国語のリーダー達が聞き取れなかった、ニュアンスの難しい意見を拾えているといった場合が出て来たのである。

この上達のきっかけが、最近まで行っていたカナダへの出張によるものである事に気づいた。本社を離れて仕事をすると、仕事の形態で一つ大きく変わる点がある。それは本社とコミュニケーションをとる為に、相当数の電話会議をこなさなくてはいけない点である。自分はカナダの出張7ヶ月ほどの間、ほぼ毎日最低2、3回はロサンゼルスのスタジオと電話会議をしていた。

電話会議でぴんと来ない場合は、これは、デスク等に置いてある普通の固定電話機をグループで囲み、その一台の電話を受話器を取らずにスピーカーホンにして、電話の向こうにいる同様のグループと英語で遠隔会議をすることである。大事な会議であれば当然ミーティング室のスクリーン付きの音質の良いビデオ会議システムを使うのだが、ちょっとしたミーティングであれば手っ取り早いので通常の電話機を使う。

この電話会議ではどんなことが起こるかというと、まずミーティング専用の機器ではないため音質があまり良くない。その上、ビデオ会議ではないので相手の顔が見えず、お互いの表情やハンドジェスチャーといったコミュニケーション手段が使えない。

また複数対複数の電話ミーティングでは、相手の発言が誰によるものかといった事すら判断できない上に、イギリス発音、フランス発音、インド発音、ドイツ発音、と様々なアクセントの人がまぜこぜで話しをしている場合もある。そして、VFX業界のミーティングは、会議の内容は多くの場合が映像を言葉で説明する表現の難しいものである。

言うまでもなく、とにかく初めの数ヶ月はボロボロだった。相手の言っている事はうまく聞き取れず、自分の言いたいことがうまく伝わらず発言を繰り返す事が多々あった。さらにはリーダー職をやっていると、その会話の全員の分の会話を拾う事が自分の責任でもある。その会議で語られていることを全て自分が把握し、だれか自分のチームの人が聞き取れなかったらあとで説明してあげなくてはならない。また、うまく言いたい事が伝えられないメンバーがいたらそれをフォロー、確認するのも自分である。

これらすべてが固定電話機の小さいスピーカー越しに、相手の顔すら見えず複数の人の音声がまざって行なわれるのである。

こんなことできるか!

と正直心の中で思っていた。

このような条件下の電話ミーティングにおいては、100%自分の話している音声だけでコミュニケーションをきちんととらなくてはいけない為、通常の会議よりかなりArticulationスキルが必要なわけである。一回で言いたい事が伝わらなかった場合の言い直しの気まずさも、相手の顔が見えないため倍増する。言葉におけるコミュニケーションのエラーマージンがほとんど無いと表現してもよいかもしれない。

しかし、もちろんまだまだ電話会議を満足いくまでにできるわけではないが、それでも7ヶ月間もそれを毎日こなし、それが会議の基準となっていると、死活問題のため嫌でもArticulationのスキルが向上するみたいである(笑)。

そして、その形態の会議に慣れた頃には、参加者が目の前にいる通常の会議が、かなり簡単に感じる様になると言うわけである。電話会議に比べるとビデオ会議すら簡単に感じる様になる。

つまり、自分は運良くこのトレーニングを7ヶ月ほど集中してやることができたが、意識的にArticulationの向上の為に取り入れる事もできると思う。

たとえば学生友達や仕事仲間数人で、スピーカーホンにした固定電話を囲み、2チームで電話越しに同じyoutubeか何かの映像を流しながらその内容をディスカッションすれば、Articulation向上のための良い練習になると思う。

また職場で英語における電話ミーティングに参加する機会のある人は、それを利用するのもオススメである。最近では自分はどんな電話ミーティングでも、仮に自分が責任者で無い場合もみんなの全ての会話を100%聞き取る努力をしている。これはタダでできるかなり効率的なトレーニングである。

そして、自分のArticulationのスキルレベルを知りたい場合は、上のようなスピーカーホン越しのyoutubeの映像ディベートを、リアルタイムで友達としてみると、Articulationスキルの有無がよくわかるはずである。


「Articulation上達法 〜即効性編」へ

2011年12月4日日曜日

ジェントルマンリスト

今までに海外で働く上でGentlemanがどうして大事であると思うか、リーダーシップとどういう関係があると考えるか、自分がいままで見てきて感心したGentlemanである行動の例等は、このブログのいろいろな所で取り上げているテーマである。欧米社会で仕事を初めてもう十年以上になり、Gentlemanshipのことを考え始めてからもずいぶん経つ。その十数年のなか、いくつか気づいた事がある。

まずはこんな経験談から。

以前会社で友達と会話をしていると、少し先に重たいカートを押している女の子が通りかかる。会話しながら頭で「ああ、助けてあげなきゃ」と思っていると、自分の友達が既に動いておりカートを押してあげていた。

ひとつ気づいたのが、ジェントルマンとはその行動ができるできない、するしないではなく、無意識でも周りの人を配慮した行動が習慣的にできる人を指すのだとそのとき思った。

自分はそれまで、ジェントルマンの行動ができる人をまねし、その行為ができれば良いと考えていた。もちろんそういった教育を受けていない自分など日本人にはそれが第一歩であるが、するしないに焦点をおくのは少し違っていたと今は思う。体がとっさに反応するぐらい習慣になっていることが大事であり、意識的にやっているひとでも、これが無意識的にできているかどうかは自身が一番よく分かっている。

そして、ストーリーテリングの体得の話とちょっと似ているが、ジェントルマンの行動を意識して一つ一つやっていく目的は、いずれはそれらを体が覚えて応用が利く様になり、無意識でも上のような行動ができるようになる事であると思う。

ではどこから始めるか。これは自分が10数年前に欲しかったリストである。このリストは、現代の、自分の生活範囲のなかで、ジェントルマンシップが文化に浸透している様々な国から来た人を観察して判断した物である。なので逆にこのリストがおかしい、もしくは甘過ぎ、という生活環境もあるであろう。あくまで一つの参考としてである。

自分の生活環境には年齢で言えば10代後半から、50半ばぐらいまでの年齢層がおり、平均で言うと20前半から40半ばぐらいであろうか。国籍はアメリカ、カナダ、ヨーロッパ全般、アジア、中東、南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、と、ハリウッドの映画産業は本当に世界中から人が集まって来ている。

また、エンジニアからアーティスト、人事やマネージメント、経理、ビジネスマン、弁護士、プロデューサー、制作スタッフ、VFX業界はありとあらゆるバックグラウンドのひとが集まって仕事をしている場の為、考えると自分の生活環境での10数年のジェントルマンシップのサンプルは、もしかしたら一般論としてそんなに悪くないのかもしれない。

うんちくはこれくらいにして、Gentlemanshipの身に付いている人から見て取れる基礎事項のリストは:

ドアを誰にでも開ける
*どこかに入る、出るときは自分が最後(エレベーター、知人の家、公衆トイレなど)
*レストランでは奥側の席に子供、女性、お年寄りをリードする
*レストランでは子供、女性、お年寄りに先にオーダーしてもらう
*食事(ドリンクの場合も)はオーダーが全員分がそろうまで手を付けない
*歩道では子供、女性、お年寄りより自分が道路側を歩く
*子供、女性、お年寄りの重たい物をもつ
*子供、女性、お年寄りが自分の目につく範囲でなにか手が必要そうな場合、そこまで行って聞く(これは場合によっては男性に対してもか。。。)
*自分のゲストを人に紹介する
相手のゲストに自分を紹介する
*男友達といる時に、その場に友達の彼女、奥さんがいる時は友達だけと話すのはNG
*自分が座っている所に誰かが自分に会いに来たら立って挨拶をする(特に自分が座って相手に対応する状況の場合。例えば仕事のデスクに座っている時だれかが自分を訪ねて来た場合や、一対一で食事をするとき相手が自分より後から到着し(男女かまわず)、自分が先に座って待っている時など。)
*ちょっと遠くでも車いすやお年寄り、子供を抱えている人がドアをくぐりそうなのが目についたら、今自分のやっている事を中断してそこまで移動してドアを開ける
*社交性がある

ぱっと思いつくのはこれくらいだが、今後もっと思い出したらこのエントリーに付け足していく。

さて、自分がこれを全部習慣でできているかというとそんなわけは無く、日々意識しながらやろうとしている事である。海外に出て来たばかりの人にはもしかしたら参考になるかもしれない。

テーブルマナー、エチケット一般、ジェントルマンシップ、とまざっているかもしれないが、それは区別する必要は無いのではと考える。日常生活の中で目につく事のリストである。

そして重要なのは、このリストに何が欠けているかではなくて、これらを繰り返し意識してやっていくうちに、無意識でも体が反応するぐらい習慣になったときは、それの応用でリストに無いものでも自然とできる様になる事である。

最後につい最近感心したジェントルマンの行動を一つ紹介する。

自分の母親が以前ロサンゼルスに訪ねて来た時である。うちに着いた母親の荷物は一階の駐車場の階段の下に置いてあった。階段は一つで、うちの部屋とお隣さんの部屋は二階にあり、両方の入り口まで上がる階段である。

そして、ちょうど同じ頃、お隣さんのマークが駐車場に到着した。3人は軽く挨拶を交わす。自分と母親は荷物をいくつか二階の部屋まで運び、部屋の奥まで運び終わり残りの荷物を取りに出てくると、なんと残りの荷物が階段の上まで移動してあるのである。

重そうな荷物をみて、マークが階段を上がる際についでに階段上まで持って上がってくれていたのである。ほんの一瞬の出来事でマークは既に隣の家に入っていてその場にはいなかった。ちなみにこの階段は短く、オープンな設計なので、その下から上まで顔見知りのお隣さんが荷物が移動したことにより、それに対して何か不信感を抱く事はないような設定であることを付け足しておく。

そのとき自分は、逆の立場ではマークの母親の荷物がそこに並んでいたとして、それを彼らのいない一瞬で自分が上がるついでに階段の上まで運ぶような行動はできなかっただろうなあと思った。

上のリストのような事が全て習慣になっている人であれば、このような行動が自然とできるのだろうと思った。

この次のGentlemanの読み物は、上のリストを一つ一つもう少し具体的に書いてみたい。ジェントルマンシップを習慣にするためには、リストの行動自体ではなく、その行動をする根底にある理由が大切だと思うのである。


この読み物のタイトルに戻る...

2011年11月21日月曜日

更新スキップ、メール返信、来月

遅くなりましたが今月更新スキップですm(_ _)m。いくつか書いているのだがどれもうまくまとまらないので、中途半端なものをアップデートするよりは一ヶ月スキップしようと思う。

ちなみにここずっとシリアスなテーマが多かったので、次回はGentlemanネタを書いている。

自分がなぜ海外で仕事をする上でGentlemanshipが大事と思うか、これまでのGentlemanの書き物はこちらから

ジェントルマンシップについてGoogle検索すればいくらでも情報が出てくるが、一言にジェントルマンシップと言っても人によってかなり定義は違うと思う。ある人の育った環境によっては普通でも、他の環境で育った人にはすこしやり過ぎのジェントルマンの行動もある。

例えばレストランで椅子をひくという行為は、普通というひともいるし、マナーの範囲を超えてやりすぎという人もいる。逆にレストランでオーダーする時は子供、女性が先といった、むしろ一般人でもほとんどのひとが守っている行動もある。

また時代によってジェントルマンの定義も変わって行くはずであり、レストランに人が到着したら必ず自分も席を立つといったマナーは、時代的に古いという人もいる。

このように、ジェントルマンシップという行動はいくらでもウェブなどで情報が見つかるが、実社会においてどういう人にとってはどれが基礎、マナーの範囲とされているのか、などという情報は意外と少ない。また、ジェントルマンシップの教育を基本的に受けていない日本人はどうとらえたら良いのか、などといろいろ考え方があると思う。

また、広くジェントルマンシップとして基礎事項として認識されているドアを開けるという行為も、二重ドアの場合はどうするのか、スライド式のドアはどうやって自然に開けるのか、などとテクニカル(?)な話も以外と深い(笑)。

12/5の更新はジェントルマンシップについての自分の考え方をあれこれ書いてみたい。

ps.

それともう一つ、ここ数ヶ月でずっとたまっていたメールを頂いていた方々にお返事をしました。中には時間が経ち過ぎで返信してもメールアドレスがすでに無くなっていた方も結構いまして。。。もしメールをずいぶん前に頂いて、すでにアドレスが変わっており、もしまだ覚えておられたら、再送していただけると幸いです。

2011年10月4日火曜日

熱の入った外国の会議で発言していくには 〜後編

「国際環境での会議はどんな感じか 〜状況説明」に戻る
「国際環境の会議でなぜ発言できないか 〜現状分析」に戻る
「熱の入った外国の会議で発言していくには 〜前編」に戻る


「外国での英語における、色々な国の人が集まっている発言が盛んな会議において、日本人がしっかりと発言をし、会議に貢献し、必要においては会議を円滑にリードする」

一行で書く事ができるが、これがなかなか我々日本人にはハードルが高いのは、正に自分の実体験である。これは自分の仕事においてでも、どんなビジネスの交渉においてでも、多種の国籍の人が協力をして、なにかを成し遂げようとする場においては、日本人が直面し、苦労する場面であると思う。今以上にこれからの時代、どんどんとこのような状況が増え、きっちりとディベートできなくてはならなくなってくると思う。

熱の入った外国の会議で発言していくには 〜前編のエントリーを書いてからずいぶんと経ったが、最近ようやく発言が盛んなシビアなミーティングで思う様に発言ができるようになってきた。ここ数年でさらに気づいた事を書いてみたい。

海外でのミーティングに英語で参加すると、外国人に比べ我々日本人がなかなか思う様に発言できないということがよくある。(語学学校に通っている学生の方は、ディベートのクラスなどで似たような経験をしたことがあるかもしれない。自分が高校生の頃、英語の語学学校に一時期通っていたときに、ディベートのクラスの面子はたしか、フランス、ロシア、中国、日本といった具合で、当然みな同じクラスで英語を学んでいる人々なので英会話の経験はみな似た感じのはずなのに、自分を含め日本人があまり発言できていなかったことを鮮明に覚えている)。特に組織のリーダー達が集まるミーティングでは、みな発言の仕方がさらにうまいため、余計に発言が難しくなる。英語の会議に参加して、仮に日常会話ができる人でも、なかなか会議のディベートに参加できないという経験をした事がある人は多いのではないだろうか?

大事なミーティングで積極的に発言してくる外国人に押されずに、きちんと英語で自分の考えを発言し、ディベートできることは多くのビジネスマンやリーダーにとって大事なことである。もちろん英会話がきちんとできる事、いろいろなところで書いているArticulationがうまい事などが欠かせない。しかし、それだけでは満足に発言できないのは自分も経験済みである。

この発言しにくい理由は国際環境での会議はどんな感じか 〜状況説明国際環境の会議でなぜ発言できないか 〜現状分析に書いたので、今回はそこから実際にどうやったら発言ができるようになるかをさらに考えてみたい。

前回のエントリーでは、ラジオやテレビ番組のトークのディスカッションを聞きながら、こっちの文化での発言のタイミングを覚えるやり方を書いた。これはもちろん有効であるし、自分も取り入れていたのだが、もう少し効果的な方法を思いついたので紹介する。できればラジオとテレビの方法と併用するのが良いだろう。

ミーティングに参加したら、こんなことをしてみるのである。

会議中にだれかが発言をしているとする。そこで、次の人が誰か発言すると仮定したときに、その発言はいつ起きるかを想像してみるのである。いまの発言者の話の真ん中ぐらいのときに、「この辺で誰か発言するかな?」と考えてみる。もちろん、これはタイミングが早すぎるので、当然だれも発言しない。話が少しずつ収束して来ているあたりで、「ここか?」と想像する。おそらくここでも誰も発言しないだろう。つまりここでも少々早すぎる。そして、そうこうしているうちに誰かが次の発言を始めてしまう。要はこの時点でタイミングをミスったわけである。

やる事としてはこれだけである。実際のミーティングに参加した際に、現在行なわれている発言に対して、次の発言者のタイミングを上の様に予測してみるのである。ラジオやテレビでやるのと似ているが、実際に目の前で行なわれている、自分がいずれ発言を思う様にしたい場でこれをやると、より実践的で効果的である。そして、実際にまだ発言をするわけではないので、試みるためのハードルは低い。

この欧米社会でのミーティングにおける発言のタイミングを、日本の文化で育っている我々は探さなくてはいけないという事を、まず意識する事が大事であると思う。探す事を頭にさえ入れれば、聴講者としてでもミーティングに参加し、上のことを続ければ、この外国人のミーティングにおける発言のタイミングは見つかる様になる。

目標は、「ここだろう」と想像したタイミングで実際に次の人が発言をすることである。そして、このタイミングが意識して見つかる様になってきたら、次はそれを体に覚えさせる事である。意識せずとも、次の発言者の話し始めのタイミングが感覚で分かる様になるのが最終目標である。

実際に、続けていればそのうち感覚的に「あ、ここで次の発言はくるな」ということがかなり正確に分かる様になる。面白い事に、この外国人の発言のタイミングは想像以上にブレが無い。実はここが大事で、大体このあたりであろう、ではなく、「ここだ」というタイミングがきちんとあるのである。わかってくると、「あ、いまドンピシャのタイミングあそこだったな。あのタイミングならスムーズに発言できたな。でもだれも発言しなかったな。」といったことが分かる様になる。

外国人のリーダー達は、みなこれを既に感覚的に体得していると思った方が良い。これは欧米文化でのコミュニケーションの経験の差であろう。特に外国で日本人がリーダー職を目指す場合は、このミーティングの発言のタイミングを自然と読める様になることはかなり重要だと思う。

そして、頑張ってこのタイミングが分かる様になれば、色々なことができる様になる。

まず、通常の発言は、感覚的にこのタイミングが分かる様になればなにも難しい事は無い。タイミングさえ正確に読めていれば、普通に発言すればよい。

次に、このタイミングでも誰かと発言がかち合う事がある。ミーティングのヒートアップ具合と参加者の面子にもよるが、このタイミングでもほぼ100%だれかと発言がかぶるミーティングも結構ある。逆に言うと、このタイミングに慣れていない人がこの種のミーティングに参加すると、全く発言ができないのは想像できると思う。

このような発言が盛んなミーティングにおいては、タイミングさえきっちり読める様になっていれば、発言をするためには通常よりも少し声を大きくし、ほんの一瞬("just a hair"という)だけこのドンピシャのタイミングより早く発言をし、通常よりも自信ありげに、あたかも同じタイミングで誰かが発言しても引き下がりませんよ、といった感じで発言をする。(ただし、このやり方はこのようなシビアなタイミングのミーティングの時のみに限定した方が良い。通常のミーティングでやると、これも失礼になってしまう。)

ただし大事なのは、このほんの一瞬を早めにしすぎない事である。これを早くしすぎると、力強く発言しているので、この場合は前の発言者が発言をやめてくれることもある。これはいわゆる"Talk over someone"といって、発言者のことを無視して自分の話を始めるという行為なので、ここの文化でもやってはいけない。(ちなみにこれをやってくる人は残念ながら結構いる。)この早すぎるタイミングを繰り返すと、ミーティングのマナーのなっていない人になってしまうので気をつける必要がある。タイミングと同じで、声の大きさや強調の仕方も、さじ加減は経験で判断するしかない。行きすぎると失礼な発言者になってしまうので、このバランスは早くつかんだ方が良い。

もう一つ、このようなシビアなミーティングに参加しだしたら、一つ頭に入れておいた方が良い事がある。もし同タイミングで、同じような強さで誰かと発言がかぶった場合、この発言は絶対に譲れない、といった時ではない場合は、"go ahead"(どうぞ)と譲る事もした方が良い。これは、この欧米文化での発言のタイミングを意識しだし、特に発言の盛んなミーティングに多く参加していると、「発言負けしない様にやらなくては」と、慣れていない自分は意気込み過ぎて、上のような失礼な発言者に近づいていたときがあった。この辺の感覚が麻痺してくるのである。あるミーティングで他の参加者がこの"go ahead"と自分に言った時に、「ハッ」と自分がやり過ぎていた事に気がついた。この辺のバランスも経験するしかないと思うが、自分のこのミスは参考になるかもしれない。

また、発言者によっては、話が終わりそうな雰囲気のあと、また話がもっと続く場合もある。(これはタイミングを読む側の問題ではなく、発言者の考えがまとまっていない時などに起こる)。そういうときは、自分が発言を始めていたら、すぐにやめればよいだけである。こういった発言のフライングは、観察してみると良く起きている事がわかる。これはみんながタイミングを読んで発言をしている事の裏付けでもある。

このフライングをした時には、みんなが使うちょっとした技を紹介する。フライングをして、発言を引っ込めた人が、「いまちょっとタイミング読み違えて発言始めちゃったけど、俺が次の発言権予約したぞ」的な雰囲気をかもし出すのである(笑)。たとえば口を半開きにして、人差し指を何かを説明するジェスチャーにしておいて、話しだす予備動作をあからさまに提示する。「フライングしたけど次は俺だから、だれも発言するなよ」といった感じを出すのである。結構多くの人がこれをやっている。これをすると大抵その状況で他の人は発言はしてこない。

しかし逆に、このような少々アグレッシブな発言が必要条件のミーティングもある。

たとえば力強いリーダーたちがいっぱい集まって、そのミーティングに気の知れた会社の上司がいたりして、みんながそのミーティングでの発言において彼に自分をアピールしたいミーティングなど(笑)。この類いのミーティングに行くとまさに発言戦争である。こういったミーティングではみなかなりアグレッシブに発言してくるので(フライングだらけ)、そこでは自分もアグレッシブに発言をせざるを得ないであろう。どれぐらいシビアかと言うと、感覚としては先のフライング後の話しだす予備動作をしている人に対して、さらにそれを平気でみなフライングしてくるぐらいのペースのミーティングである。ちなみに自分は10年ちょいの仕事のなかで、このようなミーティングに出くわしたのは2回だけである。今後増えるのであろうか?ん〜恐ろしい。

または、参加者のなかに失礼な発言者が入っている場合もある。こういったミーティングにできるだけ出くわさない事を願うのだが、実際にこういったのもたまにではあるが存在する。発言すべきでない人が、みんなを"talk over"してミーティングを荒らす場合がある。この場合においても、ミーティングを正しい方向に運ぶために、その人に対してはアグレッシブに発言をせざるを得ない時もある。

これら全てのケースにおいて、なによりも大事なのは、この正確なタイミングをきちんと読める様になる事である。そして、それを体が覚えていることが理想である。なんだか文字で書くといろいろ大変に聞こえるかもしれないが、このタイミングを体が覚えさえすれば、いろいろな対応をするのは比較的簡単である。タイミングの習得には結構時間がかかるので、早い段階から意識する事をおすすめする。

(補足になるが、これらの方法は英語のミーティングに頻繁に参加しないと実行しにくいため、あまりミーティングに参加する機会の無い場合は、ミーティングに参加する機会を増やす必要がある。参考までに自分がやったのは、自分の招かれていないミーティングに参加させてもらうことである。ミーティングのオーガナイザーが知り合いであれば、単純に勉強のために参加させてほしいと聞けば良い。小さな大事なミーティングでなければ聴講者として参加できる物は結構ある。また、大勢の人が参加している誰でも参加して良いミーティングに参加するのも良い。社内向けのプレゼンテーションなどは誰でも参加できるし、大抵は最後にQ&Aセッションがあり、そこでミーティング的な意見の出し合いになる。その気になれば、仕事上ミーティングに参加する機会があまり無い場合も、以外と参加できるミーティングは見つかる。)

日本と欧米における発言のタイミング、形式の違いに進む

2011年9月5日月曜日

英会話におけるストーリーテリングの重要性

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1
英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2
英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3a
英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.3b


まず始めに、簡単な例を考えてみた。

"Geez, it's been raining all week, I really hope it doesn't rain on Sunday".(おおい、今週ずっと雨降ってるけど、日曜は降らないでくれよ。)

すごくなんでもないフレーズだが、誰かに

(A). 普通のスピードで、真顔で表情をいっさい変えず、声の音程も普通の高さをずっと維持し、ただ棒読みしてみよう。

"Geez, it's been raining all week, I really hope it doesn't rain on Sunday".

おそらく「ふ〜ん」と言われるか、"yeah"の一言を返されるか、「ん?何か答えた方がいいの?」といった感じになるかもしれない。

そして次は、

(B).

* "Geez"を空を見上げ目を少し見開き、「じーず」ではなく、
 「じ・ーず」風に、「い」を強調して

* "It's been raining all week"の部分は首を左右にふり、"all"と"week"を
 強調しスタッカート調に

* 3秒間合いを開ける

* そして"I really hope"の部分は、"really"を目を大きく開けて首を二回ほ
 ど上下に振りながら、単語をゆっくり「〜り」のように伸ばし、初
 めの「り」をより強調して言い

* "it doesn't rain on Sunday"は普通に


例)"「じ・ーず」, it's been raining ALL WEEK, ..... I「〜り」hope it doesn't rain on Sunday".

(A)と(B)とでは同じフレーズでも、表現の仕方で伝わり方がかなり違ってくる。(B)の方が相手が自分の言っている事に親近感を持ってくれるであろうし、説得力もある。おそらく「ふ〜ん」よりも会話が進むであろう。コニュニケーションとしての質が高いと言えるかもしれない。

自分が思うに、英語を母国語ではない人が話しているのを聞いていて、「うまいなあ」と思うのは、こういった種のコミュニケーションのできている人である。このコミュニケーションのうまい下手に、文法、発音、単語力などは関係ない。

実際に、(B)はジャパングリッシュでも、完璧なネイティブな発音でもあまり効果は変わらない。逆に(A)をどんなに完璧な発音で話しても面白かったり興味深くは絶対に聞こえない。

英語における雑談のなかで、極めて重要と考えるストーリーテリングなので、かなり長いエントリーになる。長いので3つの副題で区切ってみた。

1. ストーリーテリングとは?なぜ大切か。
2. ストーリーテリングは難しい?
3. ストーリーテリングを上達させるには?
  3a. まずは短いストーリーを用意する
  3b. 「話せない」経験をしたら次は?
  3c. 上達のポイント


1. ストーリーテリングとは?なぜ大切か。

ストーリーテリング、すなわち自分の経験談や自分の知っている興味深かったり、面白い話を英語で友達に「語る」事である。会議や仕事の事務的な会話みたく、伝えたい事を簡潔に分かりやすく話すのが目的ではなく、物語を相手に楽しんでもらえる様に語るスキルである。

我々に一番馴染み深い例が、日本のバラエティー番組でのトークであろう。芸人や俳優が興味深い話をおもしろおかしく披露し合うあの感じである。話のうまい人が、面白く興味深い話を披露すると、その場に居る人や視聴者を楽しませることができる。

英語におけるストーリーテリングの難しさや、上達法の前に、なぜストーリーテリングが大切かと自分が考えるか。これは、

「コミュニケーションがより楽しくなる」
「コミュニケーションの質が上がる」
「雑談の基本構成であるから」
「うまい人の雑談は、大部分がストーリーテリングによって行なわれているから」

である。楽しくみんなで話すのは雑談の基盤、つまり社交性の基盤でもあるからである。

ストーリーテリングがうまくできる様になると、英語での雑談がもっと楽しくなり、社交性が上がる。英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.1でも書いたが、外国人のホームパーティーやランチが苦痛ではなくなる(笑)。

海外で仕事、生活をしていると、パーティーやランチなどに誘われた時に、仲間と英語で会話をしていてもどうも楽しめない、という経験をしたことがある人は多いはずである。自分もそんな時期が何年もあった。日本語と同じ様に英語での雑談が楽しめればと思ったことがある人は自分だけではないはずである。

ストーリーテリングができるようになると、この問題がずいぶんと解決される。



2. ストーリーテリングは難しい?

日本語でも当然トークがうまい人と、そうでない人もいる。同じストーリーでも、語り手によって聞こえ方や面白さが全然変わってくる。これはストーリーテリングのスキルである。日本語でも得手不得手があるストーリーテリングは、当然外国語でも難しい。

しかし、日本語で難しければ難しいほど、早めから徐々に取り入れるべきだと思う。日本語でも難しいことこそ、他言語での実用的なコミュニケーショにすごく大事だったりする。

日本語でも難しい場合は、逆に言うと言語だけを覚えても自然とできるようにはならないという事でもあると思う。日本語でもできない(難しい)ことを英語でできるわけがない、と考えるのではなく、英語を覚えると自然とできるものではない、語学力とは別のスキルなので、早い段階から意識して経験を積んだ方が良いと自分は考える。

ちなみにこのエントリーは「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法」のPart.5もしくはカジュアルトークの第4ステップに相当する。(Part.4および第3ステップはこのエントリーの簡易版なので次回にまわす。)

もし「英語でのカジュアルトーク(雑談)上達法」を読んでいただいた方には、「第4ステップか、先長いな」と思われるかもしれないが、第3ステップまででも十分に雑談はできるし、もっと大事な事は、第4ステップはすごく大事なので、早い段階からゆっくりと徐々に取り入れた方が良いと思うことである。

自分はそれをしなかったので、英語が満足に話せるようになってもストーリーテリングができない、つまり英語におけるコミュニケーションにおける表現力が未熟、という経験をした。



3. ストーリーテリングを上達させるには?

まず、ストーリーテリングを試みるのはどれくらいの英会話ができるようになってからがよいのか。理想は日常会話が満足にできる「前」から始めるべきだと今は思う。

もちろん日常会話が不自由な段階でストーリーテリングをするのはより難しいが、それでもやる価値があると思う。

自分が行なった具体的なやり方はこうである。


3a. まずは短いストーリーを用意する

まず、自分の体験でも良いし、もしくは知人の話、面白いニュースなど、なにか短くて、興味深く、面白いストーリーを一つ見つける。

英語でのカジュアルトーク(雑談)上達方法 Part.2 の第4ステップのリストを利用すると

-自分の面白い経験談
-面白い話
-面白い記事、情報
-自分の見た、笑ったテレビ番組、ラジオ
-自分の見た、興味深いテレビ番組、ラジオ
-自分の見た、面白い映画の話
-自分の面白い友人の話

など。これは日本語のストーリーでも良い。そして、一度それを誰かに英語で話してみる。ポイントは、短いストーリーであること。理想を言うと、自分の経験した面白かった出来事が良い。その自分の面白かった体験を、英語で語って面白さを体感してもらうのが目的であるからである。相手が自分のした面白かった体験を、自分のストーリーテリングによって体感してくれているか(していないか(苦笑))が一番分かりやすいからである。

もちろん相手無しで一人でやっても良いが、やはり実践が良いだろう。友達と学校や仕事場でも良いし、昼食中でもよい。もし日本語での体験談や、日本語の出来事を英語で話すのが難しい場合は、まず時間をかけて英語に訳してもよいだろう。仮に文章がまるまる紙に書いてあっても、それをうまく語るのは別のスキルであるからである。

もしストーリーテリングの切り出し方が分からない場合は、オーソドックスな方法で、

"So... I was" (ところで、。。。)

と沈黙がある時に友達に唐突に切り出せば良い。もしくは、誰かが似たような話題を持ち出した直ぐ後に切り出すのも良くあるパターンである。ちなみにこの切り出すタイミングも繰り返しているとつかめてくる。

例えば、

"So... I was at this party with my roommate last night..."
(ところで、昨晩ルームメイトとパーティー行ったんだけどさ。。。)

"So... I was reading this Japanese news yesterday..."
(ところで、昨日日本のニュース読んだんだけど。。。)

"So... I was at this rental car place earlier..."
(ところで、さっきレンタカーしにいったんだけど。。。)

そしておそらく起こる事は、沈黙がありすぎたり、途中でつまってしまって最後まで話が続かなかったり、何を言っているか分からなくなったり、オチをうまく話せなかったり。

すると愛想笑いをしてくれるか、親切にぎこちない話に付き合ってくれるか。最悪「何が言いたいんだ?」「なんでそんな話したんだ?」といった雰囲気ができるかぐらいであろう。でもそこは勇気をもって失敗する。まあ通常は外人は英語がうまくない日本人にやさしいので、失敗しても大丈夫だろう。

大事なのは、とにかく簡単なストーリーを誰かに英語で語ってみる。そして、うまく英語でおもしろおかしく「話せない」体験をまずすること(酷!)。


3b.「話せない」経験をしたら次は?

すると、次はちょっと話し方を変えてみる。めげずに何度も「同じ話」をしてみる。自分も何度も短い同じ話を色々な人にしていた。(もちろん同じ人に同じ話をしない様に(笑))。

とにかくストーリーテリングに「慣れる」ことが大事である。これは英語の日常会話がまだ難しい人も、事前に用意された短い自分の体験や、面白いニュースを話す試みはできるであろう。

英語のレベルにあまり関わらず、一度用意された短い同じストーリを、何度も語るわけなので、これは何度もやっているうちに少しずつうまくなってくる。

同じストーリーを反復練習したのではストーリーテリングがうまくなるわけではないのでは?と思うかもしれないが、これは自分の体験から、同じストーリーを反復練習していても、英語でストーリーを語るという「こつ」がつかめてくる。

そして、そのストーリーをうまく語れる様になると、その試行錯誤の経験が、次のストーリーを語る時に少しずつ効いてくる。

もちろんこのストーリーは練習しまくったのでうまく話せるが、次の新しいストーリーはまたうまくいかない。でもこれの繰り返しで何個もストーリーテリングをしていると、だんだんストーリーテリングに共通した要領がつかめてくる。

たとえばあるストーリーのオチを、反復練習の結果ある表情とトーンで話すとうまく伝わり、より面白く聞こえるとする。その感じで語るこつを覚えれば、慣れてくればどんなストーリーを語っている時でも、練習せずともそのような場面で自然と面白く語れる様になるというわけである。

ストーリーテリングは、短い体験談を反復練習することによって、一つでもうまく語れる様になると、上達が感じられてモチベーションも続く。もちろんその体験談はすぐに雑談に使えるわけで、結果も見える。そして、反復練習なので、やればやるほどうまくなる。


3c. 上達のポイント

自分の考える上達のポイントは簡単で、

- うまい人をまねすることにより、単語/フレーズ/表現の緩急と
 タイミング、トーン、声量(発音が含まれない点に注意)、表情や
 ジェスチャーの使い方を感覚で覚える

- 不必要な間を作らない

- 上の二つを意識しながら、とにかくうまくなるまで同じストーリー
 を何度も多くの人に披露する

ストーリーテリングが、通常の会話と違う所は、話の「流れ」が大事である点である。一番初めの例のように、おなじ話でも緩急の付け方、フレーズのトーンなど、話し方によって聞こえ方が全く違ってくる。これは会議で相手に意思を簡潔に伝えるのとはノウハウがまた違う。

話し方を覚えるために自分がよくやったのは、仲の良い友達や、気心のしれた知り合いが学校や会社にいるのであれば、そのひとに繰り返し同じストーリーを話して聞いてもらう。"shit talk"(雑談のスラング)の練習に付き合ってくれというと、大体欧米人はおもしろがって付き合ってくれる。

気前の良い友達なら、より良い語り方を教えてくれる人もいる。自分は仕事の後にバーでよくこれに友達に付き合ってもらっていた(感謝!)。"How would you tell the story?"(おまえだったらこのストーリーどうやって語る?)とストーリーテリングがうまい人に聞けば良い。

話し方をいろいろ変え、面白い語り方を見つける。そして、うまい人に自分のストーリーを語ってもらい、そこから、うまい人の語りの緩急のつけ方などを覚えるのである。この2点だけである。

先にも書いたが、目標は、反復練習によりいろいろな語りのこつを覚え、どんなストーリーでも練習せずとも自然とうまい表現で語れる様になることである。

ちなみに目安としては、相手が自分の話を待ってくれている、愛想笑いをしてくれる、落ちが来るのをまっていて、来たタイミングでわらってくれる、などは全部向上余地がある。本当に話をうまく話せていると、相手が興味津々で自分の話を聞いているのがわかるはずである。


自分はこの英語でのストーリーテリングができる様になってきたあたりで、外国人との雑談が日本人と話している時の感覚で楽しめる様になってきた覚えがある。

雑談が楽しめる様になると海外での生活がずいぶん楽になる。ストーリーテリングはできるだけ早い段階から習得を試みると良いと思う。

2011年8月21日日曜日

更新再開、グーグルごめんよ

更新がもう半年以上止まっていたのだが、実はさぼっていたのは4ヶ月
ほどで、ここ数ヶ月はブログアカウントと格闘していた。ブランクの後
更新しようとすると、アカウントが無くなっていた。と思ったのは自分
の勘違いで、ログイン名を間違えていた(大あほ。。。まあ勘違いした
理由は一応あるのだがこれ以上恥をさらさないために割愛)。

ここ数ヶ月アカウント復活の為いろいろと試し、そろそろあきらめ
ブログを移動しようかとも考えたが、アカウントにアクセスできない
ため移動先のアドレスも書けないからそれも断念。などと試行錯誤して
いたのだが先週正しいログイン名を思い出し解決。結果巻き込んだのは
友人二人とフォーラムのボランティアの方、gmailのサポートの方。本当
にごめんなさい。(というか本当にちゃんと謝った)。こういう事を
すると初心に返れて良い経験だった。などと超プラス思考で更新再開。

更新はまた5日から始めようと思うが、今自分の中で熱いテーマは
"Story telling"。実践向けの英会話で、大事だと思う事を思い浮かべ
ると5つ思いついた。

アドリブ
雑談社交性
アーティキュレーション (Articulation)
*ストーリーテリング (Story telling。ストーリー、経験を語る)
*センスオブヒューマー (ユーモア)

次はこのうちのストーリーテリングの重要さ、難しさ、上達法を考えて
みたい。

2011年1月3日月曜日

ハモネプ!

弟の舜達のグループがまたハモネプという番組に出るみたいです!
jokerというチームのボーカル担当で、1/11放送です〜。でも北米
では見られない(涙)。

英会話における「アドリブ力」の重要性

もうずいぶん前になるが、仕事場で起きた出来事である。

あるプロジェクトで、同僚と二人でプレゼンの準備をしており、
そのプレゼンの際の役割分担をしている時である。このプレゼン
中に5分ほどの映像クリップを流す必要があり、二人の役割分担
をきめながらその同僚が、

「じゃありょうはこの映像を流しているときに、適当に映像に
合わせて見ている場面の内容を説明してくれないか?」

と言ってきた。

ああ"Ok"と軽く返事をし、同僚がその映像を流した際に気づいた
事は、まったく流れている映像に合わせて、英語で「適当に」
コメントが出来なかったのである。うまく出来ない自分を気遣い、
じゃあ俺が手本を見せるよ、と、その同僚はすらすらと流れる映像
にコメントをアドリブでつけてみせてくれた。この同僚は英語が
母国語の、会社のリーダーの一人である。

ほらこんな具合に、簡単だろ、と。手本まで見せられて再度
自分がやってみると、それでもうまくまねすら出来なかった。

その当時仕事の上でも英会話はあまり不自由がなかったため、
その経験がかなりショックだった。。。

日本語で考えると当然のことなのだが、慣れた相手といつもの
会話をするのと、とっさの状況でアドリブでうまく何かを話すの
では必要な会話のスキルが違うと思う。上の映像にコメント
をつける例は、英語においてもアドリブが難しいということに
自分が気づいたきっかけであった。

しかし、あまり一般的にはアドリブが英会話のスキルのなかで
大事と強調したり、英語教育でアドリブ力を磨こう!といった
類いのことはあまり聞いた事がない。また、それを試す方法、
および上達させる為の方法論もあまり聞かない。

ここ最近、この英会話における「アドリブ力」、英会話力を
より実用的にする為に、もしかしたら一番重要な要素かもし
れないと思うのである。

以下のような例を考えてみてほしい。

ビジネス:

- 新しい仕事の為の面接の時に、何かうまく自分をアピール
しなくてはいけない時の会話
- マネジャーや上司と、給料など何か権利や条件の
交渉をしている時の会話
- 突然準備無しに人前に立ってスピーチをしなくてはならない時の英語
- なにかプレゼンテーション後の、ステージ上での質問に対する応答
- プレゼンで緊張したときに、準備していない事を
言わなくてはいけない時
- ミーティング中の流れの中での発言
- 電話やビデオ会議で、相手の顔が見えにくいなか、発言を一回で
まとめてうまくしなくてはならない時の会話

日常:

- ランチなどの列に並んでいる時に、前後の顔見知りではない
仕事仲間となにか話をしないと気まずい時の会話
- ホームパーティーやバーにおける知り合ったばかりの人との会話
- エレベーターの中での近所の知り合いとの雑談
- 突然駐車場で気の強い外国人ともめた時に、がああと言われた
時に言い返したいとき(笑)

コミュニケーションのなかで、大事な場面ほど結構準備をしていない
時にくると思う。そして自分の意見を待ってくれないか、その場で簡潔
に言わないと効果が軽減する場合が多いと思う。

仮に日常会話や仕事場で通常は英語が不自由がない人でも、
上のような状況ではうまく言いたい事が言えなかった経験を
した事がある人は多いのではないだろうか?

これらのどの場面でも共通しているのが、とっさに自分の思った
事を、きっちりアドリブで伝えなくてはいけないという点である
と思う。

そして、このアドリブ力が向上すると、うれしいことに雑談が
楽になり、各種交渉がうまくなり、プレゼンで脱線しても回復でき、
会議で発言がより出来る様になり、突然言われても人前で話がしや
すくなり、そして、道路や駐車場で喧嘩したときに外国人を説き伏せ
る事が出来る様になるといったように、良い事尽くめである(笑)!

さてここで問題は、上のリストのような場面に頻繁に出くわす人は
知っているかもしれないが、自分が映像のコメントの例が無くては
気づかなかった様に、通常は英会話における自分のアドリブ力の有無
をあまり把握はしていないのではないかと思うのである。

そこで、上の例の経験から、こんなことをしてみた。特に英会話
に自信のある人にはぜひトライしてみてほしい。

www.youtube.comに行き、何でも良いので目についた映像を
瞬時にクリックする。そして、何も下準備無しに初めて見る映像を
英語で実況中継してみるのである。英会話が得意な人でも、やって
みると以外にこれが難しい事に気づくと思う。コメントがまったく
途切れず、気まずい沈黙もなく、おもしろおかしくその初めてみる
映像をすらすら実況中継できるのが目標である。

そして、実際に試してみたのだが、自分の周りの英語が母国語で
コミュニケーションが得意な人達は、これをすらすらとやってのけ
られた。

欧米人は、自分の意見をがんがん言う文化のせいかは分からないが、
このアドリブの経験が日本人に比べてよりあるような気がする。
さらには英語は我々にとって第二外国語なので、アドリブをきかせ
る為にはより訓練が必要である。

以外と見落とされがちな英会話におけるアドリブ力、磨くと英会話
全般の、特に重要な場面でのコミュニケーション力がすごく向上する
ので、ぜひ試してみてほしい。

2010年12月31日金曜日

メールを頂いた方々へ

メールを頂いた方々へお返事がもうずいぶんと長い間出来ていない
状況なのですが、近々きちんとお返事を書き始めることが出来ると
思います。更新も1月から再開できると思います。

坂口

2010年12月14日火曜日

更新スキップ

12月の更新はスキップです。。。m(_ _)m
書きたい事は山ほどあるのですがあああ。
1/5を目標に英会話のアドリブを終わらせら
れればです。

2010年11月13日土曜日

[読み物タイトル] 英語の雑談例

英会話における雑談の向上を試み始めた頃に、どこかに具体例
がいっぱいリストアップされていたらなと思っていたのを思い
出した。

友達、および自分が実際に行なっている日常の雑談例を、小さく
ても、その雑談の行なわれた状況の説明と一緒に、数多くリスト
アップしてみようと思い、新しいカテゴリーを追加してみました。